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北海道・標津町の観光&グルメスポットまとめ|ポー川史跡自然公園、標津サーモン科学館、野付半島、天空への道など

Mami
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こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。

今回は、北海道・標津町を旅してきたので、その見所とグルメスポットをお届けします。

遺跡が残っていたり、野生動物に出会えたり、雄大な自然に心震えたり。

「日本遺産」や「日本で最も美しい村」にも登録されている、魅力が詰まった町でした。
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北海道の東部にある標津町

画像引用:Google マップ

北海道には「しべつ」と読む自治体が2つあります。

  • 標津:道東にある鮭のまち
  • 士別:道北にある羊のまち

今回は、道東にある「標津町」の見所とグルメスポットをご紹介します。

ポー川史跡自然公園|伊茶仁カリカリウス遺跡、標津湿原、カヌー体験など

ビジターセンターの前には鯨の骨も

ポー川史跡自然公園」は、一万年前から人々の暮らしが営まれてきた古代遺跡「標津遺跡群」と、その周辺に広がる自然環境が一体的に保存されている場所です。

園内には、史跡「伊茶仁カリカリウス遺跡」と天然記念物「標津湿原」、2つの国指定文化財が保存されています。

1万年前からこの地で人が定住していた証のひとつ
ハンターでもあるガイドさんから、生態系の維持や、法律との兼ね合いによる厳しい現状についてもお話を伺えました

その他、標津町の自然・歴史・文化を紹介するビジターセンターや、開拓時代の建物を復元した開拓の村が併設されており、お話好きのガイドさん達と交流しながら、標津町の魅力に触れられます。

ポー川でのカヌー体験

ポー川でのカヌー体験

まずはポー川でのカヌー体験。

標津遺跡群の脇を流れるポー川は、古代の人々も丸太舟で往来していたと考えられています。

ちなみに、ポー川の「ポー」とはアイヌ語で「小さな」という意味があり、標津川や標津町の語源である「シペ」とはアイヌ語で「大きな」「鮭(本当の食べ物)」という意味があるそうです。

ポー川

前半は進行方向へカヌーを上手く漕げず、何度も土手にぶつかり、土手に咲く植物の花粉を大量に浴びました(苦笑)

が、ガイドさん達の励ましもあり、後半慣れてくると、古代の人々の生活に思いを馳せながら、遺跡周辺の自然を楽しめました。

伊茶仁カリカリウス遺跡

続いて、ガイドさん達と森の中へ。

歩道にウッドチップが敷き詰められていたり、ふかふかの苔道だったりしたので尋ねてみると、もともと歩きやすいようにとウッドチップを撒いたところ、年月が経ち雨水にさらされたウッドチップ部分から苔が生え、現在のように綺麗な歩道に自然となったとのこと。

森のことを教えてもらいながら到着したのが「伊茶仁カリカリウス遺跡」です。

発掘調査結果をもとに竪穴住居跡が復元されています。

中を覗いてみると、ヒカリゴケが自生していました(5月〜10月頃に見られる)。

ヒカリゴケ自体が発光しているわけではなく、住居の入り口から差し込むわずかな光を反射することで輝いているそうです。

この伊茶仁カリカリウス遺跡は、1万年前の縄文時代早期から約800年前のアイヌ文化期に至るまでの竪穴住居群が集まった集落跡です。

あちこちに竪穴住居跡の「くぼみ」が残っており、現在でも1m以上深いくぼみが残っている場所もありました。

考古学を専攻していた身からすると、多くの遺跡では発掘調査で土を深く掘り下げていくことで遺構面が現れるので、これは大変珍しいです。

長い年月が経ってもなお古代の住居跡が「くぼみ」として残っている理由としては、気候が大きく関係していると言われています。

  1. 非常に寒冷な気候のために有機物の分解がとても遅く、新たな土が大量に作られなかったため、くぼみが埋まりきらなかった
  2. 深く掘られた「くぼみ」には雨水や雪解け水が溜まりやすく、水が溜まる場所では樹木が根を伸ばして生長することが難しかった

おかげで一口に竪穴住居といっても、円形だったり四角形だったりと、色々な家の形があったことが確認できます。

中央には火を焚いたと思われる炉跡が残っている場所もあり、屋根が取り付けられていた当時、温められた空気が家の中を満たしていたことが想像できます。

ちなみに、現在のところ、4,400ヶ所以上もの竪穴住居跡が見つかっているとのこと!

巨大集落だったことが窺えますが、極寒の地でこれほど多くの人々が暮らせたのは、食料となる鮭が豊富に獲れたからと、真冬でも凍らない複数の湧き水に恵まれていたからですね。

伊茶仁カリカリウス遺跡のそばには、アイヌの人々の聖なる場所である「チャシ跡」や「火の神様を祀った跡」も残されていました。

熊よけの鐘
古代人も食べていただろうドングリ
地面に近い場所なので鹿がツノを研いだ痕(クマの爪痕だともっと上の方にできるそう)
森の中のブランコ
凍裂(とうれつ)の痕:冬の激しい寒さで幹が縦に大きく裂ける現象
美しい森
ミズナラ巨木

遺跡好きとしてはたまらない場所であるとともに、まるでトトロの世界に迷い込んだかのように美しい空間でした。

標津湿原

標津湿原」ではその広さに圧倒されつつ、景色を楽しみました。

訪問時はもう秋の気配が感じられましたが、夏に訪れると、北海道内でも限られた地域でしか自生していないエゾゴゼンタチバナの群落を観察できるそうです。

園内をはじめ、標津町のあちこちで見かけたハマナス。

季節的にピンク色の花はほぼ残っていませんでしたが、時々みつけた花からはローズの良い香りが広がっていました。

標津サーモン科学館|日本遺産 「鮭の聖地」の物語とサメの指パク体験

建物のトップにある赤い丸は…イクラです

前述の標津遺跡群からも分かるように、1万年前から鮭とともに暮らしてきて、鮭の漁獲量も計15回にわたり日本一になった標津町は、「鮭の聖地」の物語として日本遺産にも登録されています。

そんな標津町には、鮭の生態や地域との関わりを学べる「標津サーモン科学館」があります。

鮭の遡上が間近に見られる

今回は設備の不具合のため見られませんでしたが、9月〜10月には標津川との通水によって、鮭が遡上する様子を間近で見られる「魚道水槽」もあります。

また、鮭の漁獲量が多い町だからこそ、大量に出る内蔵なども珍味として加工され、捨てるところなく鮭一尾をすべて食べ切る食文化が根付いていることを知りました(鮭の心臓だけをパックで販売していることもあるそう 驚)。

チョウザメの指パク体験

チョウザメの指パク体験

あと、ぜひ体験してほしいのが「チョウザメの指パク体験」です。

飼育員さんだけができる、巨大なチョウザメによる大迫力の「腕ガブ」はSNSなどで観てもらえればと思いますが、この「指パク」は小さめのチョウザメなので誰でも体験できます。

歯がないため、痛くないし安全であることを頭では分かっていても、最初の一手は怖くてビクビク。

でも一度「指パク」されれば、赤ちゃんにアムアムされているような、不思議なくすぐったさがあり楽しめました。

日本遺産「鮭の聖地」エキシビジョンルーム

鮭やイクラの形をしたベンチもかわいい

日本遺産「鮭の聖地」の展示室では、日本遺産のストーリーと構成文化財が紹介されています。

標津遺跡群から出土した鮭の骨とトビニタイ文化の土器
アイヌの人々が獲れた鮭を倉庫に保存している様子。会津藩士たちの姿も(左上)。
漢字は異なりますが、現在も「標津神社」は町にあり、屏風に描かれている錨もありました(後述)

二隻一双の「標津箱館図屏風」では、蝦夷地開拓にあたった会津藩士たちの目を通して、鮭が豊富に獲れていることや、アイヌの人々の暮らしなどが描かれています。

標津町で一番高い建物なので、夕日スポットでもある

標津川と標津橋(右上の赤い橋)も望めます

標津サーモン科学館は町で一番高い建物ということで、展望室(地上30m)からは夕日も綺麗に眺められます。

標津サーモン科学館

また、標津サーモン科学館の目の前に、観光施設「まちの駅 サーモンプラザ」が新しくオープンし、レストランや土産物販売コーナーもありました。

野付半島|野生動物との出会いや夕陽鑑賞

野付半島」は、標津町と別海町にまたがる、全長約26kmの日本最大の砂嘴(さし/砂でできた半島)です。

野鳥がたくさん飛んでいる中、運良く、野生のエゾシカにも出会うことができました!

顔から首にかけての毛が黒っぽいのは、冬毛に生え変わっているからだそう(枯れ木や枯れ葉に紛れやすい保護色に変化)。

それにしても、オスのツノは立派だな〜。

あいにく雲が多く夕日は見れませんでしたが、風が強かったので刻一刻と空模様が変わり、美しい景色を堪能することができました。

標津神社|ユニークな「鮭みくじ」とよく当たるらしい「水みくじ」

前述の日本遺産「鮭の聖地」エキシビジョンルームの屏風にも描かれていた「標津神社」。

屏風に描かれていた四爪鉄錨も。

標津神社には鮭の町ならではの「鮭みくじ」があるのですが、地元の方曰く、その内容表現は独特で、読み解きにくいこともあるとのこと。

そこで、これまた地元の方曰く、よく当たると噂の「水みくじ」を引かせてもらいました。

いただいた神様からのアドバイスを心に留めつつ、旅を続けます。

天空への道|どこまでも続く一本道

天空への道」という名前の通り、どこまでも続く圧巻の直線道路で、最高の見晴らし!

「標津町みどころ30選」にも選ばれているスポットです。

しべつ「海の公園」|レンタサイクルで町めぐり

標津牛乳のソフトクリーム。ほたて型のおやき「ホニちゃん焼き」も人気。
公園そばにあるカフェTORYでテイクアウトをして海を眺める

お天気が良ければ、しべつ「海の公園」でレンタサイクルして、町をのんびり巡ったり、お土産を購入したりするのもおすすめです。

ピリカの泉と川北駅跡地|電車好きな方に

井戸水がコンコンと湧き出ている「ピリカの泉」のすぐそばには、「川北駅跡地」があります。

標津線が廃線となり、現在、標津町にはJR線は走っていませんが、電車好きな方は立ち寄られてみてはいかがでしょうか。

「日本で最も美しい村」にも加盟している標津町

厳格な入会審査と、5年ごとの再審査による継続的な取り組みの義務化があり、加盟・維持が難しいとされている「日本で最も美しい村」連合に加盟している標津町。

鮭の文化やポー川史跡自然公園をはじめ、失ったら二度と取り戻せない日本の農山漁村の文化・景観を満喫できます。

標津町のグルメスポット|カフェ・ランチ・ディナーなど

郷土料理 成田

「郷土料理 成田」では、しべつ鮭三代漬け丼(2,800円)をいただけます。

親子丼はよくありますが、ここは「鰹節」ならぬ「鮭節」が加わって、イクラ・サーモン・鮭節で三代(ホタテも盛られています)。

その他、上述の「鮭珍味3種」(850円)もメニューに用意されていたので、興味がある方は食されてみてはいかがでしょうか。

cafe & music bar site

「cafe & music bar site」では、無水カレー(900円)やビーフシチュー(1,000円)がいただけます。

濃厚なしべつ牛乳のサービスも嬉しい。

あかつきダイニング

レトロな食事処「あかつきダイニング」では、下味のついた鹿肉などが味わえます(大人数で食べて飲んで4,300円/人)。

焼けた鹿肉や野菜は溶き卵にくぐらせ、〆はうどんで。

鰹節ならぬ鮭節粉をふりかけるのも、旨みが増します。

ピーナッツギャラリー

ピーナッツギャラリー

コテージで宿泊も可能な、森の中の隠れ家カフェ「ピーナッツギャラリー」では、スイーツやトウモロコシのスープを堪能。

*写真は宿泊時のもので、ランチ・カフェメニューとは異なります

喫茶雨傘

グリーンに囲まれたレトロ喫茶「喫茶雨傘」では、コーヒーやホワイトレイン(牛乳にレモン/500円)がいただけます。

冬は休業・時短していることがあるので事前に要チェック

鮭の街灯炉

冬の間は厳しい寒さゆえに、休業・休館・時短をしているお店や施設もあるので、事前にそれぞれの公式HPなどで最新情報を確認されることをおすすめします。

標津町への行き方|最寄りの空港は中標津空港

根室中標津空港

標津町へ向かう際の最寄りの空港は「(根室)中標津空港」で、就航しているのはANAとJALの2社です(2026年9月現在)。

空港内は木材がふんだんに使われていて、温かみがありました。

新千歳空港で乗り継いだので、小型機で到着

3階には展望デッキがあり、飛行機の離発着が見られます。

また、展望デッキ前には、電源が完備されたワークスペースもあるので、待ち時間に仕事もしやすいです。

根釧台地の格子状防風林

道東にある標津町には、美しい大自然だけでなく、1万年前に始まった人の営みの跡や、そこから受け継がれてきた文化・慣習が残されています。

私のように遺跡や歴史が好きな方はもちろん、鮭をはじめとする魚や野生動物に興味がある方、カヌーなど自然に触れるアクティビティを楽しみたい方、ゆったりとした時間が流れる町でのんびり旅をしたい方にもおすすめの旅先です。

この記事は、SAGOJOのシゴトで、北海道・標津町を訪れた際の体験を元に執筆しています。