こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
この記事では、伊勢神宮を参拝する前に訪れたい二見興玉神社をご紹介します。
夫婦岩や二見蛙でも知られている神社です。
伊勢・二見興玉神社とは
伊勢神宮から車で15分ほどの距離にある二見浦。
古くより伊勢神宮を参拝する前に二見浦の海水で心身の禊をする「浜参宮」という習わしがあり、現在でもまず二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)に参拝してから伊勢神宮(外宮→内宮)へ向かう習わしが残っています。
この二見興玉神社では猿田彦大神が祀られており、縁結び、夫婦円満、交通安全などにご利益があるとされています。
二見興玉神社の二見蛙
境内には猿田彦大神のお使いとされる「二見蛙」が多数奉納されています。
- 旅先から無事にかえる
- 貸したものがかえる
- お金がかえる
などのご利益があるそう。
参道を少し進むと、日本神話に出てくる「天の岩屋」があらわれ、
蛙の手水舎があらわれます。
「手水舎の満願蛙に水をかけると願いが叶う」そうですが、現在はコロナ対策として柄杓が撤去され流水となっているので、気持ちだけ込めて。
猿田彦大神と夫婦岩に象徴される二見興玉神社です。
伊勢・二見浦の夫婦岩
神社の右手にある道を進むと「遥拝所」があらわれ、その奥に「夫婦岩」が見えます。
大注連縄で太く堅く結ばれた夫婦岩は、夫婦円満・縁結びのシンボル。
天気が良ければ、遠くに富士山が見えるとのこと。
夫婦岩から約700m沖の海中には猿田彦大神ゆかりの「興玉神石」が鎮まっており、夫婦岩は日の大神(天照大御神)と興玉神石を遥拝する鳥居の役割を果たしています。
神社によると、興玉神石は、周囲約850m、高さ約7.5mの大きさで、江戸時代に起こった2度の地震により海中に沈んだと言い伝えられているそうです。
興玉神石に付く藻は、海草の一種「アマモ」で、神社では「無垢塩草(むくしおくさ)」と呼んでいます。
毎年5月の「藻刈り神事」で刈り取られた無垢塩草は、乾燥後、授与品の不浄祓守りに。
なお現在は、禊をする代わりに、二見興玉神社に参拝し「無垢塩祓」を受けることを「浜参宮」としているそうです。
早朝に夫婦岩へ向かいます。
エネルギーに満ち溢れた太陽に照らされ、夫婦岩や大注連縄が赤々としてきます。
裏側と覗くと、太陽に照らされて、より赤く。
夫婦岩に掛けられた大注連縄は、縄の長さが35m、大岩に16m、小岩に10mが巻かれ、その間の長さは9mあります。
この大注連縄は今でも古式にのっとり年3回張替えられており、大注連縄奉献は約700年前、文保年間に奉献されており、長い歴史を有しています。
また境内には4ヶ所に輪注連縄(わしめなわ)が設置されています。
輪注連縄は日の大神である日輪を表し、参拝者はこの輪注連縄で身を祓い、神前に奉献するのが習わしとのこと。
夫婦岩と日の出
古くから日の出の遥拝所として知られる夫婦岩ですが、夏至の頃に訪れると、夫婦岩の真ん中から太陽が昇ります。
夫婦岩と日の出:5〜7月頃
夫婦岩と月の出
また冬至の頃に訪れると、夫婦岩の真ん中から月が昇ります。
夫婦岩と月の出:10〜1月の満月の頃
防寒対策をしっかりとして、神秘的な様を拝んでみてください。
日の出や月の出を狙うなら、夫婦岩に一番近い宿「大石屋」での滞在が便利です。
二見で出会った酒素饅頭
JR「二見浦駅」近くに、バス停「二見浦表参道」そして「二見浦観光案内所」があります。
このすぐ近くに、歴史を感じるお店を発見。
創業107年。
お酒や酒粕を使用せず、米糀を自然発酵させた生地でつくられたお饅頭とのこと。
1個90円なり。
おばあちゃんのイラストがほっこり可愛い。
まだ温かさの残る中いただくと、薄皮だけどもっちりとした生地と粒あんが絶妙でした。
以上、伊勢神宮を参拝する前に訪れたい二見興玉神社をご紹介しました。