
こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
今回は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産でもある「熊野速玉大社」を参詣してきた時の旅レポをお届けします。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」とは
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」は和歌山県・奈良県・三重県の3県にまたがり、複数の構成資産から成り立っています。
今回巡った熊野に焦点を当てた概要は下表の通りです。
*今回は2泊3日の旅で、公共交通機関を利用。この記事で紹介するのは2日目の緑色で、1日目の黄、3日目の青は別記事にて。
「紀伊山地の霊場」の主な構成資産 | |
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吉野・大峯 | 吉野山など |
高野山 | 金剛峯寺など |
熊野三山 | 熊野本宮大社 |
熊野速玉大社 | |
熊野那智大社 | |
那智大滝 | |
青岸渡寺 | |
補陀洛山寺 | |
那智原始林 | |
鬼ヶ城 | |
獅子岩 | |
花の窟(はなのいわや) | |
七里御浜(しちりみはま) |
「紀伊山地の参詣道」の構成資産 | |
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参詣道 | 大峯奥駈道 |
高野参詣道 | |
熊野参詣道(複数のルートあり) |
そして、熊野三山は大きく3つのエリアに分かれています。
- 熊野本宮大社
- 熊野速玉大社
- 熊野那智大社
今回は京都から公共交通機関を活用して2泊3日の熊野の世界遺産巡りをしてきたのですが、以下の記事では、2日目の熊野速玉大社を参詣した際の様子をお届けします。
▼1日目の熊野・那智エリアの世界遺産巡りの様子(熊野古道・那智の滝・熊野那智大社・青岸渡寺)

▼3日目の熊野市の世界遺産巡り(熊野古道・鬼ヶ城・獅子岩・七里御浜・花の窟)

世界遺産「熊野速玉大社」までの行き方

画像引用:田辺市熊野ツーリズムビューロー HPより
今回は熊野古道を徒歩で踏破するのではなく、電車やバスを使っての行き方案内になります。
熊野速玉大社の最寄駅は、JR「新宮駅」あるいはバス停「速玉大社前」です。
熊野那智大社から熊野速玉大社までの行き方(電車の場合)
今回、私は熊野那智大社があるJR「紀伊勝浦駅」から向かったので、「きのくに線・各停・新宮行き」に乗り、20分ほど海岸線を眺めながらJR「新宮駅」で下車。
そこから徒歩15分ほどで到着しました。
熊野那智大社から熊野速玉大社までの行き方(バスの場合)
もしもバスで行くなら、バス停「紀伊勝浦駅」からバス停「速玉大社前」で下車し、徒歩3分ほどで到着します。
バスに乗っている時間は30分ほどかかりますが、複数の路線バスが走っているので、電車よりも本数は多いイメージです。
京都・大阪からの熊野速玉大社までの行き方
京都・大阪から向かうなら、「新大阪駅」からJR「新宮駅」まで特急「くろしお」(全席指定席)で向かうことができます。
約4時間15分の電車の旅ですが、綺麗な上に、前の座席との間隔も広くて快適に過ごせます。
熊野本宮大社から熊野速玉大社への行き方(バスの場合)
熊野那智大社ではなく、熊野本宮大社から向かう場合、バス停「本宮大社前」からバス停「速玉大社前」で下車し、徒歩3分ほどで到着します。
複数の路線バスが走っていますが、バスの所要時間は1時間15分ほどかかります。
熊野本宮大社から熊野速玉大社への行き方(川の熊野古道の場合)
熊野速玉大社は熊野川の河口に鎮座しているため、複数ルートある熊野古道の中でも、唯一「川の熊野古道」を利用することができます。
熊野本宮大社から向かう場合に限られる、1200年前から利用されてきた参詣道。
道の駅瀞峡街道熊野川近くの川原から出発し、熊野速玉大社近くの権現川原まで、約90分間の船旅が現在も運航されています。
世界遺産「熊野速玉大社」の見どころ
世界遺産にもなっている「熊野速玉大社」がある「新宮」という地は、熊野の神々が降臨した最初の地とされているそう。
熊野速玉大社は意外にも住宅街と思われる場所にありました。
鳥居をくぐってすぐ右手に、八咫烏神社と手力男神社がありましたので、お詣り。
参道を進むと、世界遺産登録を記念して作られた曼荼羅が飾られており、解説を読みながら絵を読み解くと、より熊野詣での理解が深まります。
曼荼羅の横には見上げる程の巨木が。
樹齢約1000年の御神木「ナギの木」で、熊野速玉大社ではこの「ナギの木」の実で奉製したお守りもあります。
狛犬は大きめで、高い位置にあっても、迫力があります。
そしてその先には、遠くからでも立派なしめ縄が見えます。
神門を抜けて拝殿へ。
熊野信仰の原点、神倉山の霊石ゴトビキ岩を御神体とする自然崇拝が源。
ゴトビキ岩に降臨した熊野の神々を現在の社地に迎えて以来、神倉山の「元宮」に対して、はじめての御社として「新宮」と呼ばれるようになったそう。
神門の先には鮮やかな朱塗りの社殿が広がっており、壮麗です。
背後の緑色の社叢も雨によって深みが増し、よりコントラストが美しい。
千木が内削と外削の両方があるのも興味深い(屋根の上にあるX型のもの)。
世界遺産「神倉神社」
大雨だったので今回は参詣を断念しましたが、熊野の神々が最初に降臨したとされる御神体のゴトビキ岩があるのが、世界遺産にもなっている「神倉神社」です。
ちなみに、「ゴトビキ」とは熊野の方言で「ヒキガエル」のことで、形が似ていることから名付けられたそう。
熊野速玉大社から神倉神社の入口までは徒歩で12分ほどですが、そこから538段の急激な石段を登り切った先で出会えます。
世界遺産「熊野速玉大社」周辺のランチ・カフェ
新宮駅から熊野速玉大社の間には商店街などもあり、郷土料理でもある「めはり寿司」(ごはんを高菜の漬物で包んだもの)が食べられるお店や、イタリアンやフレンチ、カフェなど点在していました。
ただ、当日はお休みのところも多かったので、事前に定休日を確認されるのがおすすめです。
▼熊野速玉大社の参詣後は、特急「南紀」に乗って、宿泊先である世界遺産リゾート 熊野倶楽部がある熊野市へ
