こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
駆け足ではありましたが、数年ぶりにお伊勢参りをしてきました。
125社からなる伊勢神宮は、2000年もの歴史を有する日本最高峰の聖地。
そこで今回は伊勢観光のハイライトをお届けします。
伊勢志摩観光なら「伊勢神宮参拝きっぷ」がお得
今回は伊勢志摩ライナーに乗って、快適な電車旅。
グループ専用の「サロンカー」座席を予約しました。
伊勢志摩を観光する際は、近畿日本鉄道(近鉄)が各種お得なきっぷを販売しているので、要チェックです。
購入は近鉄の駅窓口となり、私は旅の目的地(伊勢神宮、二見浦、賢島)と日数的にピッタリだった「伊勢神宮参拝きっぷ」を購入しました。
近くに近鉄の駅がない場合は、近畿日本ツーリストなら、「伊勢神宮参拝きっぷ」や「まわりゃんせ」など、「お得なきっぷ+宿」というツアー(関西発)を販売しているので、近畿日本ツーリストを通すのも一つの方法です。
スーツケースなどが置けるスペースもあるので、大きな荷物は専用スペースへ。
広くて、ふかふかの座席。
電動でカーテンは調節でき、コンセントも完備。
駅弁を食べたり、景色を眺めたり、充電しながら旅先の情報収集をしていたら、あっという間に伊勢に到着しました。
伊勢神宮(外宮):豊受大神宮(とようけだいじんぐう)
伊勢神宮の祭典は、「外宮先祭(げくうせんさい)」といって、まず外宮で祭儀が行われる習わしがあります。
この祭典の順序にならい、伊勢神宮へのお参りも、外宮→内宮の順番が習わしとされています。
そこで、まずは外宮の最寄駅である「伊勢市駅」で下車。
伊勢市駅の手荷物預かり所では、
- 預かりサービス(手荷物1個につき500円)
- 伊勢・鳥羽・志摩エリアの宿泊施設に当日配送サービス(受付13:10まで / 手荷物1個につき1,000円)
が用意されています。
私は二見浦にある「大石屋」まで配送してもらったので、手ぶらで観光を楽しめました。
外宮は「げぐう」、内宮は「ないぐう」と読むのだと思い込んでいましたが、正しくは「げくう」「ないくう」でした。
外宮では左側通行で火除橋を渡り、
手水舎で清め、
心を落ち着かせて鳥居をくぐります。
正宮「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)」。
外宮の豊受大御神(とようのおおみかみ)は、内宮の天照大御神(あまてらすおおみかみ)のお食事を司る神さまであり、食と産業の守護神でもあります。
正宮の少し手前にある通称「三ツ石」、正式名称「川原祓所(かわらはらいしょ)」にも注目です。
式年遷宮のお祀りの際に「川原大祓」という祓い清めの神事が執り行われる場所であり、パワースポットの一つとされています。
外宮参道
参拝後は外宮参道を散策。
老舗店からオープンしたばかりのお洒落なカフェまで、色々なお店が並んでいます。
伊勢神宮(内宮):皇大神宮(こうたいじんぐう)
続いて内宮へお参り。
内宮では右側通行で宇治橋を渡ります。
外宮から内宮へは、「伊勢神宮参拝きっぷ」に付いてくる三重交通バス乗り放題で行けます。
内宮の入り口である宇治橋は、日常の世界と神聖な世界を結ぶ架け橋と言われています。
五十鈴川がキラキラと輝いています。
宇治橋を渡れば、清々しい松の木々が広がる「神苑」。
瀧祭神が祀られている横道を下れば、宇治橋から眺めた五十鈴川の川原まで行けます。
五十鈴川で心を清め、千古の杉が広がる清々しい神域内を歩き続けると、
正宮「皇大神宮(こうたいじんぐう)」に到着。
皇室の御祖神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る、日本で最も尊いお宮です。
正宮では、日頃の感謝の気持ちをお伝えするのが良しとされています(お願い事はこの後の荒祭宮にて)。
正宮での参拝後、右側の横道へ進み、「御稲御倉(みしねのみくら)」、
「外幣殿(げへいでん)」を越えると、
別宮「荒祭宮(あらまつりのみや)」があるので、正宮とともにお参りしましょう。
天照大御神の荒御魂(あらみたま)がお祀りされており、内宮にある10の別宮のうち、第一に位しています。
神様の御魂のおだやかな働きを「和御魂(にぎみたま)」、荒々しく格別に顕著なご神威をあらわされる御魂の働きを、「荒御魂(あらみたま)」とたたえます。
強い力で願い事を後押ししてくださるとのことなので、お願い事がある場合は荒祭宮で。
おかげ横丁・おはらい町
参拝後は、内宮の門前町「おはらい町」や、その真ん中にある「おかげ横丁」での食べ歩きが楽しみの一つ。
やっぱり毎回訪れてしまう赤福。
こし餡のなめらかさといい、お餅の弾力といい、安定の美味しさ。
ちなみに毎月1日に早起きして伊勢神宮へお参りする「朔日参り(ついたちまいり)」という習わしがあり、
おかげ横丁では朔日限定(1月1日を除く)の「朔日餅」(赤福)や「朔日朝粥」(すし久などの料理店)などをいただけます。
私はまだ朔日参りをしたことがないのですが、1日に参られる方は限定品をどうぞ。
前回は伊勢うどんを楽しんだので、今回は松坂牛に舌鼓。
内宮の別宮:月読宮(つきよみのみや)
「つきよみのみや」と読み方は同じだけれど、
- 内宮の別宮は「月読宮」
- 外宮の別宮は「月夜見宮」
と漢字が異なります(どちらも美しいですね)。
前回は月夜見宮を参拝したので、今回は月読宮を参拝。
近鉄「五十鈴川駅」から徒歩10分ほど。
バスなら「中村町」が最寄りバス停になります。
神聖な空気が立ち込めます。
ほどなくすると立て札にて、社殿のお参りの順番が示されていました。
向かって右から2番目にある「月読宮」からお参り。
天照大御神の弟神、月読尊(つきよみのみこと)がお祀りされています。
月の満ち欠けを教え、暦を司る神さまであり、外宮の別宮「月夜見宮」のご祭神と同じです。
立て札に従い
- 月読宮(つきよみのみや):月読尊
- 月読荒御魂宮(つきよみあらみたまのみや):皇大神宮と荒祭宮にならったもの
- 伊佐奈岐宮(いざなぎのみや):天照大御神や月読尊の父
- 伊佐奈弥宮(いざなみのみや):天照大御神や月読尊の母
の順番で参拝し、気持ちも晴れ晴れ。
猿田彦神社
月読宮と内宮の中間地点にある猿田彦神社。
お祀りされている猿田彦大神(さるたひこおおかみ)は、物事を良い方向へ導いてくださる「みちひらきの大神」です。
天孫降臨の際、待ち迎えて啓行(みちひらき)をされ、天照大御神の孫(天孫)である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を高千穂へと導かれた由緒があります。
厳かな空気が全身を包み込んでくれます。
目を惹かれたのは八角系の「古殿地」という方位石です。
拝殿正面に昔の神殿跡を印したもので、みちひらきのお力がいただけるそう。
宝船のような舟形石に富を象徴する白蛇が乗った目出度い石。
境内にある「佐瑠女神社(さるめじんじゃ)」は、天宇受売尊(あめのうずめのみこと)をお祀りしています。
天照大御神が天岩戸にこもられて世が乱れた際、前で神楽を舞われ、天照大御神が再び現れるきっかけを作り、平和な世に導いたとされています。
そのため芸能の祖神とされています。
また天孫降臨の際、待ち迎えた猿田彦大神と最初に対面し、瓊瓊杵尊と猿田彦大神との間を取り持ったことから、人・仕事・物など様々な良縁の神様としても篤く崇敬されています。
本殿は色鮮やかな赤の八角形です。
以上、伊勢観光の超ハイライトでした。
お時間がある方は、ひと足のばして別宮も参拝されてみてくださいね。
伊勢は何度訪れても心穏やかになる場所です。