
こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
今回は、長崎・平戸のおすすめ観光情報をお送りします。
長崎県の平戸はこんな街
全長665mの朱塗りの吊り橋「平戸大橋」を渡って辿り着いたのが平戸。
晴天に恵まれたこともあり、海と山が織りなす青と緑のコントラストが美しい街です。
到着したバスターミナルからは平戸城や平戸ザビエル記念教会の一部が見えます。
平戸を散策して思ったのは、街中に無料wifiが設置されていたり、看板矢印が充実していたりと、観光都市として観光客への思いやりが感じられる街でした。
寺院と教会の見える風景
寺院に重なるように教会の尖塔を眺められるポイントです。
平戸ならではの異国情緒を感じることができます。
この周りは石畳の階段坂道となっていて、平日だったからか人もまばらで、古都平戸ならではの静かな散歩道を楽しめました。
平戸ザビエル記念教会
「寺院と教会の見える風景」を抜けると見えてくるのが、平戸ザビエル記念教会です。
1931年(昭和6年)に建設されたカトリック教会の建物です。
ここの一郭に、来島したフランシスコ・ザビエルを記念してその立像が建てられ、その縁で教会名に彼の名が刻まれています。
一部の地域は居住区域だったり、信者さんの冠婚葬祭が行われていることもあるので、見学する際は配慮する必要があります。
幸橋(オランダ橋)
平戸市役所の前にあるのが、幸橋(オランダ橋)です。
三十代藩主、雄香公の命で1702年(元禄15年)に築造された石造単アーチ橋です。
架橋技術はオランダ商館建造に携わった石工、豊前が地元の石工たちに伝授したと伝えられています。
平戸城
平戸城へ行く道は色々ありますが、今回は幸橋を渡って行って見ました。
ゆるゆると階段を登って行くと到着。
平戸城(別名 亀岡城)は、平戸藩主松浦30代雄香公棟により宝永元年(1704年)の築城によるもので、山代流の縄張りによる日本唯一の平山城です。
明治4年に廃城となりましたが、昭和37年に平戸市によって復元されました。
復元も含め、現在は
- 天守閣(復元)
- 北虎口門(現存)
- 狸櫓(現存)
- 見奏櫓(復元)
- 地蔵坂櫓(復元)
を見学できます。
見奏櫓と海のコントラスト。
城の中は博物館となっていて、海外交流の歴史が学べる史料や、鐶頭の太刀、倭寇の中心勢力だった松浦党の史料、明治天皇ゆかりの品々などが展示されています。
天守閣からの眺めは美しい!
船の往来がよく見渡せます。
「この海をポルトガルやオランダからの貿易船が往き来していたんだな〜」と思いを馳せつつ楽しみました。
北虎口門と天守閣には記念スタンプもあるので、集めている方はどうぞ。
【平戸城 開館時間】
8:30~17:30(入館は17時まで)
【平戸城 入場料】
大人 510円
中人 300円
小人 200円
※無料の駐車場あります
平戸オランダ商館
平戸城を眺めながらテクテク歩いて行くと
平戸オランダ商館に到着。
この建物は1639年築造の倉庫を復元したものです。
巨大な石造倉庫であり、日本で初めての洋風建築物でした。
約2万個もの切石や48cm角の大きさの柱などが使用され、外観や構造はオランダの建物に類似していますが、屋根などは一部日本建築の要素も認められるそうです。
平戸はコンパクトな街なので観光しやすい
上記以外にも、松浦史料博物館の前には、気軽に平戸温泉を楽しめるよう手湯・足湯ができるポイントがありました。
しっとりではなく、さらさらな肌当たりのお湯で、まるでベビーパウダーでも塗ったかのようなツルスベ感が気持ち良かったです。
また新鮮な海の幸、平戸ちゃんぽん、カスドース、牛蒡餅など平戸グルメも楽しめます。
平戸はコンパクトな街で、観光ポイントもギュッと集まっています。
「キリシタンの歴史」「平戸藩の歴史」「グルメ」など、好みに合わせて観光を楽しめます。
長崎・平戸に来たなら釜炒り茶を楽しもう
日本の茶文化の始まりは、1191年(鎌倉時代)に宋から帰国した栄西禅師が持ち帰った茶の種を、平戸島の千光寺冨春庵に蒔いたのが始まりと言われています。
日本茶というと京都や静岡が有名ですが、実は平戸も日本茶との繋がりが深いんです。
そして平戸のある長崎や佐賀では、蒸してつくられる「煎茶」などではなく、釜で炒ってつくられる「釜炒り茶」の歴史が約600年続いています。
「釜炒り茶という言葉を初めて聞いた」という方もいらっしゃるかもしれませんが、それもそのはず。
現在、釜炒り茶の生産量は国内の茶生産のわずか2%ほどです。
せっかく長崎・平戸を旅するなら、ぜひ釜炒り茶も楽しんでみてください。
お土産売り場などでは「釜炒り茶」もしくは「釜炒り玉緑茶」と表示されています。
ほうじ茶とはまた異なる香り高さ「釜香」が楽しめるお茶です。