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【世界遺産・下鴨神社の見どころ】夏の風物詩「みたらし祭」とみたらし団子発祥の店

Mami
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こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。

 

今回は京都にある世界遺産「下鴨神社」の見どころをご紹介します。

 

また夏の風物詩として有名な「みたらし祭」にも参加してきたので、後半でその様子もお届けします。

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京都にある世界遺産「下鴨神社」の見どころ

京都市・北部にある世界遺産「賀茂御祖神社かもみおやじんじゃ、通称下鴨神社しもがもじんじゃ

御祭神は二神

  • 賀茂建角身命かもたけつぬみのみこと:西殿(国宝)
  • 玉依媛命たまよりひめのみこと:東殿(国宝)

下鴨神社近くにある、もう一つの世界遺産「上賀茂神社」の御祭神の「祖父」と「母」に当たるという関係性も興味深いです。

賀茂建角身命は古代の京都をひらいた神様で、京都の守護神として祀られ、平安京が造営される際にも、まず下鴨神社にて成功祈願が行われたそう。

また農耕を広めたことから、世界平和、五穀豊穣、身体病難解除など、多方面でご利益があるとされています。

一方、玉依媛命は女性の守護神として、縁結び、安産、育児、また水を司る神として知られています。

 

とても広い境内なので、見どころを絞ってご紹介していきます。

糺の森

 

まずは下鴨神社の神聖な森、世界遺産「糺の森」を通って本殿へと向かいます(糺の森も世界遺産の構成資産です)。

見上げれば、樹齢約600年の巨木が天を覆い、清々しい気持ちにさせてくれます。

 

糺の森をしばらく進むと、「祭祀遺構」の印が。

考古学好きとしては「遺構」という文字を見たら、行かないわけにはいかない。

 

2001年から行われた発掘調査結果を元に、祭祀遺構が一部復元されていました。

河原石を多用する工法が発見され、江戸時代の土器や銭貨(寛永通宝)を納めた遺構も出土したとのこと。

この場所に限らず、糺の森周辺の発掘調査では、縄文時代の土器や弥生時代の住居跡もたくさん発掘されています。

南口鳥居〜楼門〜舞殿〜中門

糺の森を抜け、「南口鳥居」をくぐると、

 

下鴨神社の「楼門」に辿り着きます。

 

楼門をくぐり、「舞殿」の奥へと進むと、

 

中門」に辿り着き、この奥に「御本殿」、そして「干支のお社」があります。

御本殿〜干支のお社

神様を撮影するのは遠慮したので、案内図にて。

御本殿の前には「言社ことしゃ」、通称「大國さん」と親しまれている七つのお社があり、それぞれ干支の神様が祀られているので、ご自身の干支の社に参拝されてください。

縁結びの神様「相生社」

楼門近くにある「相生社あいおいのやしろ」は、縁結びの御利益で知られる下鴨神社の末社です。

 

相生社の左側に「連理の賢木れんりのさかき」が祀られており、2本の木が1本に結ばれ、その根元に子供の木が芽生えている様は、縁結びのご神徳の現れとされています。

相生といえば相生松を考え、翁嫗一組の長寿を祝う信仰がありますが、それよりもっと古い信仰とのこと。

なお現在のご神木は4代目で、代を次いで境内の糺の森に生まれるというから不思議です。

女性は反時計回り、男性は時計回りなど、参拝方法の詳細は公式サイトにイラスト付きで掲載されています。

美人の神様「河合神社」

糺の森の西側、境内南西部にある「河合神社」は、女性守護としての信仰を集める下鴨神社の摂社です。

特に「美麗祈願」、より一層美しくなりたいという願いを叶えてくださると、女性に人気です。

鏡絵馬

御祭神である美人の神様、玉依姫命にお参りを済ませたら、

 

初穂料800円を納め、手鏡の形をした絵馬「鏡絵馬」にメイクを施します。

クーラーや空気清浄機が完備されていて、快適なお化粧室。

 

裏の赤い面には願い事を記載し、

 

表の顔の面には、普段使用している化粧品や用意されている色鉛筆などでメイクを施します。

 

綺麗な表情を描けたら奉納し、外見だけでなく、内面も美しく磨けるよう願いを込めます。

 

髪や眉毛も含め、それぞれ素敵な表情ですね。

鴨長明の方丈の庵

河合神社の境内にある、こちらの建物。

『方丈記』の作者、鴨長明が河合神社の神職の家系だったことから、晩年過ごしたとされる建物が再現保管されています。

サッカーの神様

サッカーファンの間では有名なようですが、お社に向かって左端にある、河合神社の末社「任部社」には、サッカーの神様「八咫烏神」が祀られています。

ラクビーの神様「雑太社」

糺の森の中ほどにあり、ひときわ目を引くのが、大きなラクビーボールが奉納されている「雑太社さわたしゃ」。

 

糺の森は関西ラクビー発祥の地ということで、

 

絵馬もラクビーボールの形をしています。

 

ラクビー日本代表のサイン入りジャージも。

冷たっ!夏の風物詩・下鴨神社のみたらし祭

土用の丑の日(前後5日間)に行われる、下鴨神社の夏の風物詩が「みたらし祭(足つけ神事)」です。

土用の丑の日に御手洗池に足をひたし、無病息災を祈ります。

ちなみに御手洗池は「みたらしいけ」と読み、みたらし団子発祥の地です。

後半にみたらし団子発祥のお店もご紹介していますが、池から湧き出した水の泡をかたどったのがみたらし団子です。

 

献灯料300円を納めたら、手渡される靴袋に履物を入れ、

 

ロウソクを受け取ります。

 

坂を下り、

 

普段は入れない御手洗池に足をひたすと、

 

驚くほど冷たいっ!

 

今年は密を避けて歩きやすくするため水位が減らされていますが、例年は膝まで池の水でひたされるため、もっと冷たさを感じます。

水位が低い今年でさえ、献灯エリアに辿り着く頃には、十分に足が冷えて涼しくなっていました。

夏の暑さも吹っ飛びます。

 

ロウソクに火を灯して供え、井上社(御手洗社)お祓いの神様に一年の無病息災を祈ったら、池から上がります。

お祓いも済み、涼も感じれて、サッパリ爽快。

 

みたらし団子がお供えされています

その後はルートに従い、御神水(150円・富士山の水)やお守りの売店を通り、井上社(御手洗社)の前を通り抜けて、終了です。

池から上がった際に足を拭くタオルは各自で持参してくださいね。

 

楼門に戻ってくると、提灯に灯りがともり夏の夜の楽しい雰囲気に。

 

日が暮れるにつれ、どんどん幻想的になっていきました。

 

 

みたらし団子の発祥のお店「加茂みたらし茶屋」

加茂みたらし茶屋
下鴨神社でお参りしたら、一度は食べておきたい「加茂みたらし茶屋」のみたらし団子

みたらし団子発祥のお店で、下鴨神社の西側・下鴨本通沿いにあります。

 

みたらし団子3本セット(450円)

みたらし団子は、土用の丑の日が近づくにつれ、御手洗池から湧き出てくる水の泡をかたどって作り上げられたものといわれています。

加茂みたらし団子はユニークな串通しがされており、1個だけ他の4個と離れています。

これは、池に湧き出す水の泡が1つ浮いて、やや経ってからブクブクと湧き出たからとも、五体(人間の身体)を表しているともいわれています。

昔は、団子を厄除け人形として神前に供え、祈祷を受けた後、家に持ち帰って食べたそう。

香ばしい焼き目と砂糖醤油の餡がマッチしていて、とても美味しいです。

店内はもちろん、お庭でもいただけ、持ち帰りも可能です。

下鴨神社の参拝時間

【HP】
https://www.shimogamo-jinja.or.jp/

【住所】
京都府京都市左京区下鴨泉川町59

【参拝時間】
6:30〜18:00

下鴨神社へのアクセス

人気観光地ということもあり、市内各地からバスがたくさん出ていますので、「下鴨神社前」もしくは「糺ノ森前」を経由するバスに乗ってください。

参考までに、JR「京都駅」から向かう場合は、「市バス4系統」もしくは「市バス205系統」の利用が便利です。

下鴨神社前で下車すれば本殿に近く、糺ノ森前で下車すれば糺ノ森に近く、この距離感は徒歩3分ほどです。

駐車場(有料)もあります。

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