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世界遺産「比叡山延暦寺」西塔の見どころ・食事・駐車場は?西塔から東塔まで歩ける?

比叡山延暦寺のにない堂
Mami
Mami

こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。

 

今回は京都府〜滋賀県にまたがる世界遺産「比叡山延暦寺」西塔エリアの見どころをご紹介します。

画像:比叡山振興会議公式サイト

世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産の1つである比叡山延暦寺

延暦寺は最澄により開かれた日本天台宗の総本山で、比叡山をまたぐように

  1. 東塔(とうどう)
  2. 西塔(さいとう)
  3. 横川(よかわ)

と3つのエリアがあるので、今回は西塔エリアの見どころをご紹介します。

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世界遺産「比叡山延暦寺」西塔エリアの見どころ

箕淵弁財天

比叡山延暦寺の箕淵弁財天

西塔の受付横にある「箕淵みのぶち弁財天」。

境内をふかふかの苔が覆い、輝く緑の空気に包まれています。

にない堂(重要文化財)

比叡山延暦寺のにない堂

向かって左が常行堂、右が法華堂

山内を進むと、杉木立と美しい苔の間から見えてくるのが「にない堂」(重要文化財)です。

 

「常行堂」と「法華堂」という同じ形の2堂が渡り廊下でつながっており、弁慶が渡り廊下を天秤棒にないぼうに見立てて担いだという伝説が残されていることから、俗に「弁慶のにない堂」と呼ばれています。

常行堂は阿弥陀経を、法華堂は法華経を、それぞれ読経し修行する道場で、法華と念仏が一体であるという比叡山の教えを表しており、お堂が渡り廊下でつながっている理由もそこにあるとのこと。

 

比叡山延暦寺の常行堂

常行堂

比叡山延暦寺の法華堂

法華堂

当日、法華堂ではお一方が四種三昧ししゅざんまいの修行中でした

西塔のお坊さんに「四種三昧」について教えていただいたところ、

  • 常坐三昧:90日間お堂に籠って、ずっと座禅し続ける
  • 常行三昧:90日間お堂に籠って、念仏を唱えながらずっと仏様の周りを歩き続ける
  • 半行半坐三昧:歩いて行う行と、坐って行う行の組み合わせ
  • 非行非坐三昧:上記3種類以外のすべての行で、日常生活すべてが行

という基本の修行だそうです。

毎年8月になると修行僧が1つの行に取り組んでいき、(早くて3年かけて)達成すると卒業となり、ひとまず延暦寺のお坊さんとして認められるとのこと。

そしてその後も、非行非坐三昧を続けていくそう。

基本の修行とのことですが、食事とトイレ以外は、ずっと坐り続けたり、ずっと歩き続けるなんて…。

四種三昧でも気が遠くなりそうなので、千日回峰行を達成された阿闍梨さんは本当に凄い方なんだなと改めて知りました。

釈迦堂(重要文化財)

比叡山延暦寺の釈迦堂

にない堂の奥に進むと、杉木立の間から「釈迦堂」(重要文化財)が見えてきます。

 

比叡山延暦寺の釈迦堂

釈迦堂は西塔の中心のお堂で、堂々とした風格があります。

織田信長の焼き討ち後、豊臣秀吉が大津の園城寺(三井寺)の金堂を移築したもので、天台建築様式の代表とされる、山内最古、鎌倉時代の建物です。

根本中堂と同様に、石畳の内陣は仏様が祀ってある高さと参拝する私たちの目の高さが同じです。

 

釈迦堂からの眺め

延暦寺を巡っていて不思議だったのが、建物のあちこちに菊の御紋を見かけること。

そこで再び西塔のお坊さんにお話を伺ったところ、菊の紋はもともと延暦寺の寺紋だったと教えていただきました。

比叡山は京都の鬼門にあたるため、「鬼門除けに」と桓武天皇が最澄に寺を建てるよう詔を下されたのが延暦寺のはじまり

そのため延暦寺の寺紋である菊の紋を天皇家に使っていただくことで、延暦寺と天皇家の結びつきの強さを示し、延暦寺は菊に仏教の法輪を重ねる紋を使用するようになったそう。

だから延暦寺の古い建物には菊の紋が残っているとのことでした。

ちなみに延暦寺で「最も重要な法要」は、天皇陛下の衣装「御衣(ぎょい)」を前に世界の平和や国の安寧を祈る「御修法(みしほ)」だそうです。

浄土院(重要文化財)

にない堂や釈迦堂とは反対側にある山道をしばらく登って行くと、

 

比叡山延暦寺の浄土院

比叡山延暦寺の浄土院

浄土院」(重要文化財)があります。

 

延暦寺山内では最も清浄荘厳な聖域で、最澄の御廟でもあります。

 

比叡山延暦寺の浄土院

綺麗に掃き清められており、案内によると掃除地獄と呼ばれているほどだそう。

 

世界遺産「比叡山延暦寺」西塔の参拝料

延暦寺諸堂巡拝券

西塔を参拝する際には、延暦寺諸堂巡拝券(大人1,000円/中高生600円/小学生300円)が必要です。

1日券となっており、この券で東塔・西塔・横川の3エリアを巡ることができます。

世界遺産「比叡山延暦寺」西塔エリアで食事はできる?

食事

西塔エリアで食事ができる場所はありません。

 

鶴喜そば(門前そばと比叡山そば)

そのため東塔エリアもしくは峰道まで移動する必要があります。

  • 鶴喜そば(東塔/延暦寺バスセンター、一隅を照らす会館の2ヶ所)
  • 延暦寺会館(東塔/精進料理/3日前までに要予約)
  • 峰道レストラン(峰道)

 

峰道レストラン

峰道レストランでの昼食

峰道レストランなら、琵琶湖が一望できるので、景色も楽しめます。

喫茶・カフェ

西塔エリアでは喫茶ができる場所もありません。

 

延暦寺会館

そのため喫茶も東塔エリアもしくは峰道まで進む必要があります。

    • 喫茶れいほう(東塔 / 延暦寺会館内)
    • 比叡茶寮(東塔 / 延暦寺バスセンター)
    • 一隅会館前売店(東塔)
    • 峰道レストラン(峰道)

 

梵字ラテ

抹茶ラテの梵字はキリーク(子・戌・亥)、カフェラテの梵字はサク(午)

梵字ラテ

喫茶れいほうでは、生まれ年にそった梵字ラテがいただけます。

 

峰道レストラン

また峰道レストランでも、アイスクリームや甘味が楽しめます。

世界遺産「比叡山延暦寺」西塔エリアの駐車場と料金

西塔エリアの駐車場は、バス停「西塔」のすぐ近くにあり、無料で利用できます

 

画像:比叡山振興会議公式サイト

ただし延暦寺へ至るまでに通る比叡山ドライブウェイや奥比叡ドライブウェイは有料で、片道1,000〜2,000円前後の通行料金がかかります。

世界遺産「比叡山延暦寺」西塔から東塔や横川まで歩ける?

比叡山内バス一日乗車券

西塔から東塔までは歩くと約40分、西塔から横川までは約100分かかります。

山道ということもあり、車やシャトルバスの利用がおすすめで、所要時間は西塔〜東塔は約4分、西塔〜横川は約10分です。

ICOCAなど全国交通系ICカードが利用できますし、比叡山内をぐるり観光されるなら、「比叡山内バス1日乗車券」(大人1,000円 / 子供500円)がお得です。

1日乗車券は

などで購入できます。

 

以上、世界遺産「比叡山延暦寺」西塔エリアの見どころをご紹介しました。

西塔エリアはどこも緑が綺麗で、静寂に包まれており、3エリアの中で個人的には一番好きでした。

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