こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
今回は京都府〜滋賀県にまたがる世界遺産「比叡山延暦寺」横川エリアの見どころをご紹介します。
画像：比叡山振興会議公式サイト
世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産の１つである比叡山延暦寺。
延暦寺は最澄により開かれた日本天台宗の総本山で、比叡山をまたぐように
- 東塔（とうどう）
- 西塔（さいとう）
- 横川（よかわ）
と3つのエリアがあるので、今回は横川エリアの見どころをご紹介します。
世界遺産「比叡山延暦寺」横川エリアの見どころ
横川中堂
「横川中堂」は横川エリアの本堂となる建物で、円仁によって創建されました。
雷火で全焼したものの、幸いにご本尊の聖観音菩薩（重要文化財）は炎火を逃れ、昭和46年に復元されました。
舞台づくりが特徴で、堂内のご本尊を祀る内陣の周囲には、おびただしいほどの黄金色に輝く小さな観音様が祀られています。
根本如法塔
横川中堂の横にある坂道を登ると「根本如法塔」があり、この名前は円仁が横川にある根本杉のほこらの中で始めた法華経書写にちなんでいるそう。
多くの仏教啓典を書写したものが納められているとのこと。
元三大師堂（重要文化財）
横川中堂の奥へと進んでいくと、
元三大師（慈恵）の住居跡と伝えられている「元三大師堂」（重要文化財）があります。
おみくじ発祥と元三大師厄除護符について
元三大師は法力がとても強かったとされ、厄除護符に描かれた「角大師」となった姿は独特な絵で目に飛び込んできますが、おみくじの元祖とも伝えられています。
元三大師様が観音菩薩様に祈念し授かった、五言四句の偈文(げもん)百枚がおみくじの原型だと言われています。
偈文とは、観音菩薩様のお言葉です。元三大師様は百枚の偈文の中から引いた一枚に進むべき道を読み取り、数多くの人を迷いから救ってきたとされています。
しかし、元三大師様がおみくじの元祖と言われるようになるのは、江戸時代のはじめ。
徳川家三代にわたり仕えた慈眼大師天海様が、元三大師様の夢のお告げにより、信州にある戸隠神社で偈文百枚を発見されたことに始まります。
これが「元三大師百籤(ひゃくせん)」となり、番号と五言四句の偈文により、的確な指針を得られたことで広まっていきます。
次第に天台宗以外でも使われるようになり、現在のお寺や神社で引くおみくじは、元三大師様の偈文百枚がもとになっていると言われています。
（伝教大師最澄1200年魅力交流委員HPより）
ただし元三大師堂のおみくじは、他と違い、気軽にひけるものではありません。
事前予約の上、まずはお堂の當執事に悩みを打ち明け、おみくじをひくと決まれば、祈祷後に當執事がおみくじをひき、その内容を教えてもらうという流れになっています。
偈文の読み方など、おみくじの扱い方と内容は、歴代の當執事に口伝でのみ伝わるそう。
堂内には「このおみくじは、将来を予言するものでも、吉凶を占うものでも、運試しでもありません」という旨が大きく掲げられていました。
どちらへ進むべきか自分では判断できないという人生の岐路に立った時に、元三大師に決めていただくというもので、元三大師のお言葉を指針とし、行動・実践できるかがおみくじをひくか否かの基準となるそうです。
世界遺産「比叡山延暦寺」横川の参拝料
横川を参拝する際には、延暦寺諸堂巡拝券（大人1,000円/中高生600円/小学生300円）が必要です。
1日券となっており、この券で東塔・西塔・横川の３エリアを巡ることができます。
世界遺産「比叡山延暦寺」横川エリアで食事はできる？
食事
横川エリアで食事ができる場所はありません。
鶴喜そば（門前そばと比叡山そば）
そのため東塔エリアもしくは峰道まで移動する必要があります。
- 鶴喜そば（東塔/延暦寺バスセンター、一隅を照らす会館の2ヶ所）
- 延暦寺会館（東塔/精進料理/３日前までに要予約）
- 峰道レストラン（峰道）
峰道レストランなら、琵琶湖が一望できるので、景色も楽しめます。
喫茶・カフェ
横川エリアでは喫茶ができる場所もありません。
そのため喫茶も東塔エリアもしくは峰道まで進む必要があります。
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- 喫茶れいほう（東塔 / 延暦寺会館内）
- 比叡茶寮（東塔 / 延暦寺バスセンター）
- 一隅会館前売店（東塔）
- 峰道レストラン（峰道）
抹茶ラテの梵字はキリーク（子・戌・亥）、カフェラテの梵字はサク（午）
喫茶れいほうでは、生まれ年にそった梵字ラテがいただけます。
また峰道レストランでも、アイスクリームや甘味が楽しめます。
世界遺産「比叡山延暦寺」横川エリアの駐車場と料金
横川エリアの駐車場は、バス停「横川」のすぐ近くにあり、無料で利用できます。
画像：比叡山振興会議公式サイト
ただし延暦寺へ至るまでに通る比叡山ドライブウェイや奥比叡ドライブウェイは有料で、片道1,000〜2,000円前後の通行料金がかかります。
世界遺産「比叡山延暦寺」横川から西塔や東塔まで歩ける？
横川から西塔までは歩くと約100分かかります。
山道ということもあり、車やシャトルバスの利用がおすすめで、所要時間は約10分です。
ICOCAなど全国交通系ICカードが利用できますし、比叡山内をぐるり観光されるなら、「比叡山内バス１日乗車券」（大人1,000円 / 子供500円）がお得です。
１日乗車券は
- シャトルバス車内（江若バスのみ）
- 延暦寺バスセンター売店
- ホテル「ロテルド比叡」
などで購入できます。
以上、世界遺産「比叡山延暦寺」横川エリアの見どころをご紹介しました。
