こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
今回は奈良の世界遺産「春日大社」と「東大寺」を観光してきたので、その見どころをまとめてみました。
世界遺産「古都奈良の文化財」
710年から74年間、日本の都「平城京」として栄えた歴史を伝える歴史的遺構が世界遺産「古都奈良の文化財」です。
元明天皇によって唐の長安をモデルに造営された平城京の当時の推定人口は10万人で、日本の政治・経済の中枢であるとともに、同時代に花開いた天平文化の中心地でもありました。
世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産は次の8つ。
- 東大寺
- 興福寺
- 元興寺(極楽坊)
- 薬師寺
- 唐招提寺
- 春日大社
- 平城宮跡(奈良時代をしのばせる特別史跡)
- 春日山原始林(特別天然記念物/春日大社の社叢として古くから聖域として守られてきた)
中学の修学旅行で訪れて以来、何十年ぶりかに春日大社と東大寺を訪れました。
世界遺産「春日大社」と藤の花
世界遺産「興福寺」の前を通り、春日大社「一乃鳥居」に到着。
「一乃鳥居」から「本殿」まで、平安時代より奉納の始まった約2000基の石燈籠が導く長い参道を歩いていくわけですが、あちこちに「神のお使い」とされている鹿がいるので寄り道ばかりしてしまう。
鹿は人間やカメラに慣れていて、伸び伸びと過ごしています。
可愛い鹿に翻弄されながら、ようやく「二乃鳥居」に到着。
二乃鳥居を入ったすぐ左手には「祓戸神社」があります。
祓戸神社の脇にある「伏鹿手水所」で手と口を清め、祓戸神社に参拝後、本殿にお参りします。
本殿でお参り後は、社紋でもある藤の花を愛でたい。
が、残念ながら「砂ずりの藤」は想像と違い花房が短く、見上げるものばかり。
20種200本の藤の花があると言われている、境内にある「萬葉植物園」の遅咲きの藤も終わりかけとのアナウンスがあったので、訪問タイミングが遅かったのかもしれません。
それでもお天気に恵まれ、キラキラと輝いて綺麗でした。
春日大社といえば「回廊」と「釣燈篭」も有名ですね。
年2回だけ行われる「万燈籠」では、石燈籠が約2000基、釣燈籠が約1000基、合計約3000基すべての燈篭に火が灯され、人々の諸願成就が祈願されるとともに、幻想的な世界に包まれます。
なお、特別参拝料(500円/2024年10月1日より700円)を納めることで、中門前での参拝および回廊の釣燈籠などの拝観がかないます。
奈良公園で鹿と戯れる
春日大社には62社ものの摂社・末社がありますが、人混みがすごかったので、今回は本殿参拝を終えたら奈良公園を通って東大寺へ。
緑の芝生と鹿、可愛いな〜。
鹿せんべいをあげながら鹿に向かって「お辞儀」している海外の観光客が多かったのも印象的でした。
(後から知ったのですが、鹿のお辞儀のような行動に関する研究もあるのですね)
世界遺産「東大寺」
東大寺の正門である「南大門」。
天平創建時の門は平安時代に大風で倒れたそうで、現在の門は鎌倉時代のもの。
門内に安置されている、運慶や快慶らによる「金剛力士(仁王)像」も大迫力で、大仏殿にふさわしい重層門。
拝観料800円を支払い、いよいよ「東大寺大仏殿」へ。
国宝「八角灯籠」は東大寺創建当初のもの(奈良時代)で、再度にわたる兵火からも難をまぬがれてきた。
火袋の四面には音声菩薩が、扉の四面には雲中を走る四頭の獅子が、それぞれ菱格子の透し地に浮彫りされています。
そして国宝「盧舎那大仏」(奈良時代)。
聖武天皇の発願により創建されたこの大仏様は、像高14.98m/目長1.02m/耳長2.54m/顔長5.33m/鼻高0.50m/台座高3.05mと圧巻の大きさを誇ります。
大仏様の台座の周りの蓮弁には「蓮華蔵世界」と呼ばれている毛彫図が刻まれていました。
これは『華厳経』の説く「悟りの世界」を絵に表わしたものだそう。
大仏様の背面の眩さもさることながら、このように補強して支えられていたのですね。
大仏殿といえば「柱の穴くぐり」も有名。
大仏様に向かって右後ろにある柱の下に四角い穴が開いていて、この柱の穴は大仏様の鼻の穴と同じ大きさなのだそう。
昔からこの穴をくぐり抜けると無病息災や願いが叶うといわれていますが、お子様を連れた家族で大行列。
あまりの人気ぶりに「写真撮影は1枚まで」と張り紙がなされているほどで、なんだか情緒は欠けていましたが、私も中学生の時はくぐった思い出があります。
春日大社周辺でのランチ・カフェ
「JR奈良駅」から春日大社へ向かう場合、「三条通」を約30分歩くと到着するのですが、三条通は商店街になっていて、たくさんのお店が並んでいるのでランチ・カフェには困りません。
ただ、ゴールデンウィークということもあったからか、想像以上に国内外から観光客が集まっており、座席確保はタイミング次第という感じでした。
その混雑ぶりは、「ぐるっとバス」や「市内循環バス」など観光地を巡るバスが複数路線あるのですが、「本来なら奈良駅から春日大社や東大寺のある奈良公園までは約10分で着くところ、2時間以上かかっているので、歩かれた方が早いですよ」と観光案内スタッフの方が言われるほどでした。
なお今回ランチをしたのは、JR奈良駅から三条通を5分ほど歩いた所にある「うなぎの川はら」です。
「うな重 (鰻1尾/5切)」(4,200円)を注文したのですが、蒸さずに、生のまま備長炭でこんがり焼く関西地焼きがこだわりとのことで、皮目がパリッとしていて、関東風のふっくら鰻とはまた違う美味しさを楽しめました。
綺麗な店内で、スタッフの方々の対応も丁寧だったので、ゆっくり昼食を楽しみたい方にはおすすめです。