
こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
今回は三重県・熊野市にある世界遺産リゾート「熊野倶楽部」の宿泊レポをお届けします。
ホテル周辺には、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産が密集しているので、世界遺産好きには嬉しい立地のお宿。
加えて、オールスイート&オールインクルーシブなので、ホテルステイも心ゆくまで満喫できます。
*記事内の熊野倶楽部の各サービス内容や提供時間は宿泊当時のものです。最新情報はご自身でご確認ください。
世界遺産リゾート熊野倶楽部でチェックインと館内バス
当日はあいにくの大雨だったこともあり、早めに熊野倶楽部に到着し、ゆっくりホテルステイを楽しむことに。
フロントである「熊野四方八方帳場」にてチェックイン手続きをした際には、次のような各種サービス案内がなされました。
- 館内案内(オールインクルーシブ、大浴場、牛乳札、ラウンジなど)
- 館内バス(敷地内にバス停が5カ所あり、お願いすれば、随時迎えに来てもらえる)
- 館内ウォーク(万歩計がお部屋に1個貸し出され、5,000歩もしくは15,000歩達成すると特典あり)
時刻は14時半頃でしたが、お部屋の準備がまだとのことで(そもそもチェックインは15時〜)、「お部屋の用意が出来次第メールでお知らせいたしますので、それまでアフタヌーンティーをどうぞお楽しみください」と案内していただきました。
雨が激しかったので、館内バスを早速利用させていただき、橋を渡った先にあるアフタヌーンティー会場へ。
熊野倶楽部のアフタヌーンティー
アフタヌーンティーの提供は、レストラン「馳走庵」にて、14:00〜15:45なので、チェックイン前でも楽しめるのはありがたかったです。
当日は雨だったからか、続々と他のゲストの方々もやってきて、みなさん一息ついていました。
レストランには、一口サイズのスイーツやフルーツを使ったカレーなどが並べられており、コーヒーや紅茶だけでなく、熊野香茶と名付けられたハーブティーも用意されていました。
そして、各テーブルにはケーキスタンドが用意されており、各スイーツを自由に並べて楽しめるようになっていました。
大きな窓の先にはテラス席も用意されており、お天気が良ければ、テラス席でいただくのも気持ち良さそうです。
ゆっくりく寛いでいると、お部屋の準備が整ったとのメールが届いたので、客室へ。
熊野倶楽部の客室「青龍」とアメニティ
熊野倶楽部の客室は露天風呂付きのオールスイートで、それぞれ定員が異なります。
- 満月庵(定員5名)
- 新月庵(定員5名)
- 朱雀(定員2名)
- 青龍(定員4名)
今回は、2024年にリニューアルされた露天風呂付きスーペリアスイート「青龍」を予約したのですが、熊野杉などが使われた温かみのある和洋室タイプです。
ベッド2台の奥には畳の部屋があり、3名以上で泊まる場合は自分でお布団を敷くようになっています(布団敷きのサービスはありません)。

夜に使わせてもらいました
茶香炉が用意されているのも、なんだか落ち着きます。
自然豊かということもあり、小さな虫が気になるので利用はしませんでしたが、露天風呂にもお湯が張られていました。
雨だからこそ、遠くに雲や霧に包まれた山々が望めるのも、また美しくて良いです。
アメニティはロクシタン(シャンプー・コンディショナー・ボディシャンプー・ボディローション)を中心に、ドライヤーはRefa(リファ)が用意されていました。
ロクシタンについては「自由にご利用・お持ち帰りの上、使用後はロクシタン店舗へボトルを持ち込み、リサイクルにご協力ください」という趣旨の案内が書かれていました。
なお、大浴場に化粧水や乳液などのスキンケアアイテムは用意されていましたが、客室のお風呂を使う場合は(湯船は大きめでした)、フロントにてスキンケアセットを用意してもらえます。
客室のWi-Fiもサクサク快適。
一通り室内を見回ったので、ほっこりしたくてお茶を淹れようとすると、茶葉ではなくティーバッグだったのはちょっと残念でしたが、湯呑みは複数の柄があり可愛かったです。
なお、オールインクルーシブなので、冷蔵庫の中にあるビール・お水・伊勢茶も自由にいただけます。
熊野倶楽部のクラブラウンジ
クラブラウンジにも立ち寄ってみました(15:00〜22:00)。
オリーブなど各種つまみに、地酒など各種アルコール、井村屋のあずきバーなど用意されていましたが、ラウンジにあるのは意外だった、そして美味しかったのは…
地元特産の干物、イワシの丸干しです(笑)
自分たちで軽く炙って、美味しくいただきました。
熊野倶楽部の露天風呂(内風呂は温泉)
アフタヌーンティー会場「馳走庵」の隣に、湯処「湯浴みぼっこ」があります(15:00〜23:00、6:00〜9:30)。
広々とした待合スペースがあり、マッサージ機も1台ありました。
客室に用意されている籠に、作務衣や丹前、湯上がりソックスなどを準備して向かいます。
なお、バスタオルもハンドタオルも大浴場に用意されているので、(写真のように)持参する必要はありません。
大浴場に行く際に忘れてはならないのは、牛乳札です(敷地が広いので、取りに戻るのは面倒です)。
牛乳札と引き換えに、コーヒー牛乳やラムネなどと交換できますので、湯上がりにぜひ。

画像引用:熊野倶楽部 公式HP
大浴場ですが、内風呂には「新湯の口温泉」の湯が運び入れられているとのこと。
元々の「湯の口温泉」は、後醍醐天皇時代に発見されたといわれ、湯に入れば持ってきた杖がいらなくなるくらいに回復したことから、別名「杖忘れの湯」と呼ばれたそう。
そんな「湯の口温泉」は昭和初期に枯渇しましたが、新たに源泉が発見され、それが「新湯の口温泉」だそうです。
一方、露天風呂には寝湯や備長炭の湯がありました。
利用していて良かったのが、内・外風呂ともに床が全面畳張りだったことで、足元がヒヤッとしたり、ツルッとすることがなく、快適な使い心地でした。
その他、髪・体を洗うのはロクシタン、シャワーはミラブル、ヘアドライヤーはリファ、スキンケアはPOLAと、いわゆる人気ブランドが揃えられていました。
熊野倶楽部のディナービュッフェ
夕食は、会席かハーフビュッフェから選べます。
- 御食国会席
- 熊野の味覚三昧会席
- 松阪牛ステーキ付ハーフブッフェ
- 伊勢海老のオーブン焼き付ハーフブッフェ
今回は松坂牛のステーキに惹かれて、松阪牛ステーキ付ハーフブッフェを予約していました。
夕食会場も同じく「馳走庵」で、和洋中のメニューが並び、アルコールもビールやワインなどが揃っていました。
食事を始めてしばらくすると、焼きたてのステーキが配膳されたのですが、厚みもあり、レア〜ミディアムな焼き加減で柔らかかったです。
次回は会席を選んでみよう。
夕食を終えると小雨になっていたので、遊歩道を歩きながらお部屋に戻る際には、竹あかりの綺麗な小道も発見。
熊野倶楽部内の万歩計5000歩達成した際の特典

客室からの眺め
翌朝もあいにくの雨でしたが、雲や霧にたっぷり覆われた景色もまた良いですね。
小雨だったのと、館内ウォーク5,000歩も達成したいので、朝散歩へ。
客室「青龍」と「朱雀」は建物が密集したタイプでしたが、
「満月庵」と「新月庵」は2戸1棟のタイプでした。
敷地内には梅の実があちこちに。
紫陽花をはじめ、随所に可愛らしいお花も飾られていました。
最終的にチェックアウトまでには5,000歩を達成し、お土産(ホワイトクリームと乾燥梅肉を練り合わせた焼き菓子)をいただきました。
熊野倶楽部の朝食ビュッフェ

気づいたら、なぜかアオサと卵を使ったお料理ばかりとっていた(笑)
朝食会場も同じく「馳走庵」で、和洋メニューが用意されていました。
自分でジューサーを操る生搾りのオレンジジュースや、柑橘ソースをかけたヨーグルト。
伊勢海老味噌ラーメンや松坂牛スパイスカレーといった三重らしいメニューも。
熊野倶楽部の熊野古道ツアー
熊野倶楽部では「心揺さぶる体験を」と、熊野古道ツアーや星空鑑賞会をはじめ、有料・無料の体験ツアーを複数用意しています。
世界遺産が好きな私としては、語り部さんが案内してくれる「世界遺産 熊野古道 松本峠ツアー」を予約していたのですが(無料 / 5日前までに要予約)、大雨だったため、中止となってしまいました。
なお、熊野倶楽部の世界遺産・熊野三山関連の各種ツアーは、現地集合・現地解散のものばかりなので、車がない方には参加が難しいです。
公共交通機関を利用しての旅だったので、「世界遺産 熊野古道 松本峠ツアー」だけが唯一ホテル集合・ホテル解散で、参加しやすいものでした。
- 世界遺産「熊野古道」
- 世界遺産「鬼ヶ城」
→チェックアウト後、雨がやんだので、熊野古道 松本峠をはじめとする世界遺産巡りをすることができました!その手段と様子はこちら
熊野倶楽部へのアクセス
JR「熊野市駅」からホテルまでは、無料の送迎サービスがあります。
- 熊野市駅 ⇒ 熊野倶楽部行)13:30 / 16:30 / 18:00
- 熊野倶楽部 ⇒ 熊野市駅行)08:55 / 10:40 / 11:45
宿泊日前日までに要予約なので、公共交通機関で向かう方は、忘れずにご予約ください。
世界遺産好きにおすすめしたい熊野倶楽部
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産が密集しているエリアにある世界遺産リゾート。
熊野古道・松本峠、鬼ヶ城、獅子岩、花の窟と、熊野市にある世界遺産を1〜3時間ほどで回ることができます。
加えて、オールスイート&オールインクルーシブなので、広々とした客室・レストランで、飲み放題・食べ放題と心ゆくまでホテルステイも満喫できます。
各施設間はそれぞれ徒歩3〜4分の距離とはいえ屋根で繋がっていないので、正直、雨が降っている時は傘をさしての移動が億劫に感じましたが、館内バスを随時利用できるので、チェックインやチェックアウトなど大きな荷物を運ぶ際は、館内バスを利用することでその不便さを解消できました。
年齢も国籍も様々なスタッフの方々がどこでも丁寧に対応してくださり、ゲスト側もカップルやご夫婦、お子様連れやグループなど、幅広い層の方々が利用されていました。
世界遺産好きはもちろんのこと、熊野観光の際にゆっくりできる宿をお探しの方に向いています。