
今回、福岡県にある世界遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺跡群」を巡る旅をしてきたので、「九州本土編」と「大島編」の2回に分けてお届けします。
本記事では、大島編として「宗像大社 中津宮」と「宗像大社 沖津宮遥拝所」の旅の様子をお届けします。
世界遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺跡群」とは

世界遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺跡群」は8つの資産で構成されています。
- 「沖ノ島(宗像大社 沖津宮)」とその周辺にある3つの岩礁「小屋島」「天狗岩」「御門柱」
- 大島の「宗像大社 中津宮」と「宗像大社 沖津宮遥拝所」
- 九州本土の「宗像大社 辺津宮」と「新原・奴山古墳群」
古来、大陸との交流の舞台となってきた玄界灘。
九州北部と海を隔てた朝鮮半島を結ぶ海域に悠然と現れる沖ノ島の姿に、いつしか人々は神の存在を見出し、沖ノ島は「神宿る島」として古くから尊ばれてきました。
そして、その尊敬は宗像三女神信仰につながっていき、三女神は国家から丁重な待遇を受ける存在となっていきます。
宗像大社と宗像三女神
宗像大社は、海によって結ばれた広大な神域を持つ神社に、宗像三女神を祀っています。
- 沖ノ島の沖津宮:田心姫神(たごりひめのかみ)
- 大島の中津宮:湍津姫神(たぎつひめのかみ)
- 九州本土の辺津宮:市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)
なお、神体島である沖ノ島への一般人の入島は禁止されていますが、大島にある沖津宮遥拝所から望むことができるようになっていますし、この記事で後述する大島交流館や、九州本土にある神宝館などで出土品や映像を見ることができます。
世界遺産「宗像大社 中津宮」と「宗像大社 沖津宮遥拝所」がある大島への行き方

世界遺産「宗像大社 中津宮」と「宗像大社 沖津宮遥拝所」がある「大島」へ渡る船は、神湊港渡船ターミナルから出ています(片道 大人570円 / 現金のみ)。
神湊港渡船ターミナルへ向かうバスは西鉄バスとふれあいバスがあり、JR東郷駅から「宗像大社 辺津宮」や「道の駅むなかた」を経由していくので、主要な宗像の観光地からは行きやすいです。
ただし、バスの本数自体は少ないので、時刻表は事前に確認しておくことをおすすめします。


フェリー自体は1日7便運行されており、約2時間に一便で、所要時間は片道15〜25分ほどです。


あいにくの曇天なのが残念ですが、あっという間に大島に到着!
大島港渡船ターミナルの近くに、世界遺産「宗像大社 中津宮」の鳥居が見えます。
大島の巡り方
大島を巡る際は様々な手段がありますので、体力や人数、利用時間などに合わせて選んでみてください。
- 徒歩
- レンタサイクル(電動自転車 / 1回1,500円)
- AIを活用したオンデマンドバス「のる〜と」(アプリ活用)
- タクシー(台数に限りがあり、要予約)
- レンタカー(台数に限りがあり、要予約)
世界遺産「宗像大社 中津宮」の見どころ

大島港渡船ターミナルから徒歩なら5分、自転車なら1分ほどで到着するのが、世界遺産にも登録されている「宗像大社 中津宮」です。


手と口を清め、階段を少し登った先に本殿があります。

清々しい空気に包まれると同時に、厳かな気持ちになります。

参拝後にゆっくり見たいのは、屋根に乗る鰹木(かつおぎ)です。
通常は丸いものが複数のっていますが、中津宮では丸を3本重ねたものと、四角を3本重ねたものがのっており、全国でココだけとのこと。
3つ束ねたのは宗像三女神を表しているとも言われているそうです。

境内に敷かれている石も珍しく、あずきのような紫色をしていて斑点もある。
地元の方に伺ってみると、見た目の通り「あずき石」といい、大島の海岸で見られる石だそう。
七夕伝説発祥の地とされる天の川・牽牛社・織女社


中津宮の境内には、「天の川」と名付けられている実際の川が流れています。
そして、境内の末社には牽牛社(けんぎゅうしゃ)と織女社(しょくじょしゃ)が天の川を挟んで鎮まり、七夕伝説発祥の地とされているそうです。

また、境内に流れる「天の真名井」は延命招福の御利益があるとされています。
世界遺産「宗像大社 沖津宮遥拝所」の見どころ

続いて、中津宮から徒歩なら30分、自転車なら10分ほどの所にある沖津宮遥拝所へと向かいます。
島の南側から北側へ縦断するイメージで、ゆるい山登りをする感じでしたが、随所に案内板もあったので、迷うことなく辿り着けました。


こちらが世界遺産にも登録されている「宗像大社 沖津宮遥拝所」です。


神職以外の渡島が制限されている「沖ノ島」の「宗像大社 沖津宮」を遥拝するために建てられたもので、通常は扉が閉められていますが、神事の際には扉と窓が開けられます。

当日はあいにくのお天気でしたが、お天気が良い日には直線上48km先に沖ノ島を望むことができます。
曇天でも海のコバルトブルーが部分的に見えるくらいなので、晴天の日に参拝できたら、もっと綺麗な景色を堪能できただろうな〜。
大島交流館で沖ノ島の歴史と文化を学ぶ

フェリーターミナルに戻りつつ立ち寄ったのは、とても綺麗な施設の大島交流館。
一般人の入島が禁止されている沖ノ島の様子や禊の様子、不言様(おいわずさま)という沖ノ島の禁忌のことなどを知ることができます。
また、約100隻の船が集結する宗像大社の大祭「みあれ祭」の動画も見応えがありました。
潮が引いた時にだけ渡れる「夢の小夜島」

大島交流館のすぐそばにあるのが、海中に立つ朱色の鳥居と島を覆う松の緑のコントラストが美しい「夢の小夜島」。
特徴的な鳥居の形もさることながら、潮が引いた時にだけ渡れるそうで、当日はタイミングよく渡ることができました。
大島観光の所要時間は?

今回はお天気が崩れそうだったので、島を一周サイクリングする予定を取りやめて、徒歩で次の4カ所だけを巡りました(気持ち駆け足で)。
- 宗像大社 中津宮(世界遺産)
- 宗像大社 沖津宮遥拝所(世界遺産)
- 大島交流館
- 夢の小夜島
結果、11:15 神湊発→11:30 大島着、14:40 大島発→14:55 神湊着のフェリーで移動したので、観光にかかった時間は約3時間でした。
時間の都合上、帰りのフェリーに飛び乗ったのでランチをする時間はなかったのですが、島にはカフェや定食屋さんがターミナルの周囲に点在しており、旅館などもあるので、食べたり泊まったりすることもできます。
以上、世界遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺跡群」を巡る旅、大島編をお届けしました。
▼世界遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺跡群」九州本土編

▼宗像の世界遺産巡りの際に滞在した「御宿はなわらび」の宿泊レポ

