こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
今回は京都にある世界遺産「仁和寺」の近くにある「旧邸御室」をご紹介します。
花梨のテーブルに映し出される深緑のリフレクションは感動的でした!
旧邸御室とは
御室仁和寺駅から徒歩2分。
旧邸御室とは、世界遺産「仁和寺」で知られる「御室」という地区にある、郊外邸宅(登録有形文化財)です。
500坪の敷地に建つ数寄屋造りの邸宅。
閑静な住宅街の中にひっそりと、昭和12年建築当時の美しさをそのまま残しています。
そして「深緑の薫 」 として、毎年、深緑の季節である5月のみ限定公開されています。
ただ2020年はコロナの影響で5月公開が自粛され、9/5〜10/4の特別公開となりました。
そのため、この記事掲載の写真は2020年10月撮影となります。
深緑の名残でも、その美しさを十分に堪能できました。
感動的な庭鏡!旧邸御室の深緑の薫
大広間
玄関で靴を脱ぎ、22畳の開放的な大広間に通されると、色鮮やかな庭鏡が目に飛び込んできました。
花梨の一枚板テーブルに日本庭園がリフレクションし、それは息を飲む美しさ。
花梨のテーブルに触れなければ、自由に撮影OKとのことだったので、他の来場者と譲り合いながら写真撮影を楽しみます(カメラがテーブルに当たらないよう注意)。
一定の人数が揃うと、温かく迎えてくださったガイドの方々により、旧邸御室の解説を伺うことができました。
庭鏡の美しさもさることながら
- 網代の天井
- 一本木の敷居
- 波打つ昭和ガラス
- 綺麗に拭かれた畳
- 開放された窓から通り抜ける爽やかな風
- 太陽の光を柔らかくする障子
など「しつらえ」全体がとても素敵。
昭和初期の高貴な郊外邸宅を肌で感じることができました。
その繊細さに目を奪われたのは、欄間です。
1つ前の写真、気づかれましたか?
富士山の欄間は珍しいように思います。
富士山に、深緑の庭鏡。
最高です。
洋間と蔵
庭鏡を楽しんだ後は、大広間の奥にある洋間へ。
注目すべきは、洋間の天井画。
6種類の花が色鮮やかに描かれています。
洋間には絵画なども複数展示されており、奥には蔵もあります。
蔵は外から覗けるだけですが、昭和レトロな道具が保存され、独特な空気感を纏っています。
ちなみに蔵も有形文化財に登録されています。
屋根を飾る「祝」の瓦。
庭園と茶室と茶室待合
母屋を堪能したら、庭園へ。
灯篭が並ぶ庭の階段を少し登ると、
茶室に辿り着きます。
特にお道具は飾られていませんでしたが、茶室も入室可能です。
窓からの緑が美しかった。
茶室近くには待合も。
茶室や待合は小高い所にあるので、ガイドの方に導かれるまま茶室付近の特定のポイントに立つと、仁和寺の五重塔が肉眼で確認できました。
【初公開】母屋の2階からの眺望
2020年は母屋の2階が初公開されました。
2階からの眺めも素敵です。
立って眺めると、双ヶ丘を借景とした庭の全景が楽しめます。
また1人掛け用のソファーが2脚用意されているので、座りながら眺めると、写真のように、大きな深緑の絵画を眺めているかのような気分に浸れます。
旧邸御室のカフェなら庭・人・テーブルのリフレクションも楽しめる
旧邸御室には、カフェ(お休み処)として利用されている一室があり、グリーンティーとお菓子のセット(税込660円)が楽しめます。
カフェにも花梨のテーブルがあるので、カフェ利用者は喫茶だけでなく、
- 日本庭園
- 人物
- テーブルセット
を組み合わせたリフレクションを楽しむこともできます。
カフェの先にあるお風呂場のガラス戸。
「川下り」の装飾とは。
旧邸御室へのアクセス
京福電気鉄道北野線「御室仁和寺駅」から徒歩2分ほど。
閑静な住宅街にあるため、駐車場はありません。
御室仁和寺駅の線路を挟んで、北側に世界遺産「仁和寺」が、南側に「旧邸御室」があります。
仁和寺の入口(二王門)から旧邸御室まで徒歩7分ほどなので、旧邸御室の一般公開のタイミングにあえば、世界遺産めぐりと合わせて立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
感動的な庭鏡を満喫できます。