こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
この記事では、海外旅行や海外出張に向けて、「あらかじめ海外SIMカードを日本で買っておきたい」という方のために、購入時の注意点や使い方、国別のおすすめSIMカードをご紹介します。
海外SIMカードを日本で買う理由
日本で普段使っている「SIMフリー」のスマートフォンを海外でも使いたいなら、現地のSIMカードを使うのが一番安い!
使い方もSIMカードを差し替えるだけと簡単ですし、プリペイドなので高額請求される心配もありません。
そんな海外SIMカードですが、現地購入だけでなく、日本からでもAmazonや楽天にて購入することができます。
海外SIMカードを日本で購入するメリット
- 現地購入する場合と価格差がほぼない
- 選べる料金プランが多い
- 携帯ショップを探しに行く必要がない
- 現地購入での面倒な手続きを回避できる
- 現地に到着したら、すぐに通信ができる
海外SIMカードを日本で購入するデメリット
- SIMカードの初期設定を自分でしなければならない
Amazonで海外SIMカードを購入するときの注意点
Amazonで海外SIMカードを買うときは、次の5点をチェック。
- 種類
- データ通信プラン
- 有効期限
- サイズ
- 対象国
- 現地の通信キャリアとの相性
1)SIMカードの種類
SIMカードには
- 「データ通信」専用のもの
- 「データ通信」+「通話・SMS」セットのもの
があります。
必要に応じて選ぶのですが、最近はLINEで通話もできるので、とくに現地で電話番号が必要ない方は、データ通信だけのもので大丈夫です。
2)SIMカードのデータ通信プラン
データ通信プランは、500MB〜無制限まで様々な選択肢があります。
あまり大量のデータを購入しても無駄になってしまうので、普段の使用量や、旅先でどのような使い方をするのかを考慮して、プランを選んでください。
3)SIMカードの有効期限
SIMカードには有効期限があります。
期限切れになっていないか、「購入時」そして「到着時」の両方のタイミングで確認してください。
4)SIMカードのサイズ
SIMカードのサイズは
- 標準SIM
- microSIM
- nanoSIM
と3種類あります。
お手持ちのスマートフォンのSIMカードサイズはどれなのか、購入前にサクッと検索して確認してください。
ちなみにiPhone5以降の端末は、一番小さな「nanoSIM」です。
1枚のSIMカードを3種類の大きさに切り取って使える「トリオタイプ」「3-in-1仕様」の場合は、どのサイズにも対応できるので、購入時にサイズを気にされなくても大丈夫です。
5)SIMカードが使える対象国
SIMカードの対応エリアに訪問国が含まれていないと使えません。
いろいろな国を周遊される方は、「ヨーロッパ周遊」「東南アジア周遊」など複数国で使えるタイプを選ぶと便利です。
6)現地の通信キャリアとの相性
使用するスマートフォンと現地の周波数帯(バンド)との相性が悪いと、電波をうまく拾ってくれないことがあります。
日本製のiPhone(iPhone6以降)であれば、ほぼ世界中で使えるのであまり心配はいりませんが、Androidであれば、日本仕様になっていることもあるので、念のために確認しておくと安心です。
ETORENというサイトなら、自分の端末のモデルと訪問国と通信キャリアを選択するだけで、簡単に相互性のチェックができて便利ですよ。
国別・エリア別おすすめ海外SIMカード
人気の海外旅行先のSIMカードをまとめてみました。
Amazonには実際にそのSIMカードを使用した人のレビューもたくさん掲載されているので、合わせて参考にされてください。
韓国旅行におすすめのSIMカード
現地でも販売されているメジャーなもの。
台湾旅行におすすめのSIMカード
安くて、口コミも充実しています。
私が使った中華電信のもの(後述)は、Amazonで購入しようとすると、身分証明書の提示・登録が必要なので、面倒かと思います。
中国旅行におすすめのSIMカード
中国で購入したSIMカードだと通信制限があり、TwitterやFacebookなどの海外SNSサービスや日本の一部サイトなどが閲覧できないので、特に中国へ行く方は、日本で購入しておくことをおすすめします。
タイ旅行におすすめのSIMカード
タイのSIMカードはとにかく安く、500円以下も珍しくありません。
オーストラリア旅行におすすめのSIMカード
オーストラリアはアジア周遊タイプの対応エリアに含まれており、オーストラリアの主要携帯会社Optusのものよりも約1,000円ほど安く購入できます。
ヨーロッパ旅行におすすすめのSIMカード
イギリスと71の国と地域が対応エリアなので、ヨーロッパ旅行ならThree一択。
データ量の選択肢が豊富で、データ量が多い方が安いこともあるので、使い方に合わせてお選びください。
【対象国 一部抜粋】
イギリス/アランド諸島/オーストリア/アゾレス諸島/バレアレス諸島/ベルギー/ブルガリア/カナリア諸島/クロアチア/キプロス/チェコ/デンマーク/エストニア/フィンランド/フランス/フランス領ギアナ/ドイツ/ジブラルタル/ギリシャ/グアドループ/ガーンジー/ハンガリー/アイスランド/アイルランド/マン島/イタリア/ジャージー/ラトビア/リヒテンシュタイン/リトアニア/ルクセンブルク/マデイラ/マルタ/マルティニーク/マヨット/オランダ/ノルウェー/ポーランド/ポルトガル/レユニオン/ルーマニア/聖バルトレミー/サンマルタン/サンマリノ/スロバキア/スロベニア/スペイン/スウェーデン/スイス/バチカン市
ハワイ旅行におすすめのSIMカード
アメリカや北米旅行に便利。
【対象国】
アメリカ(ハワイ含む・グアムとサイパンは除く)/カナダ/メキシコ
海外SIMカードを日本で購入するメリット
1)現地購入する場合と価格差がほぼない
以前は現地購入する方が安い傾向にありましたが、今回Amazonで調べてみたところ、価格差はほぼありませんでした。
例えば、2017年に台湾の桃園国際空港で購入した中華電信の5日間プランは300元(約1,180円)でしたが、
2021年現在、Amazonでは920円で販売されていました。
現地購入ではなく、むしろAmazonで購入した方が安かったです。
2)選べる料金プランが多い
すぐにスマートフォンを使いたいからと現地空港でSIMカードを購入する場合、旅行者向けに用意されているのは1プランしかないことも珍しくありません。
実際、スリランカのコロンボ空港やポルトガルのポルト空港でも1プランしか用意されていませんでした。
しかも両国とも旅行者用プランは1ヶ月間プランだったので、もしも短期滞在だった場合はもったいないですよね。
その点、Amazonであれば、豊富なプランと価格から選ぶことができます。
3)携帯ショップを探しに行く必要がない
国際空港であれば入出国ゲート付近に携帯ショップが出店していることが多いですが、早朝・深夜の到着の場合、携帯ショップが営業時間外のこともありますし、店員さんがランチに出ていて不在なこともあります。
こうなると貴重な旅先の時間を潰して、空港で携帯ショップが開店するのを待つか、街中へ携帯ショップを探しにいかなくてはなりません。
その点、日本で事前購入しておけば、現地での貴重な時間を有効活用でき、ホテルでゆっくり休んだり、観光に費やしたりすることができます。
4)現地購入での面倒な手続きを回避できる
現地購入での一番の難関は、手続き時の「言葉の壁」です。
Can I have a prepaid SIM card, please?
(プリペイドSIMカードを買えますか?)
Activate, please?
(設定をしてもらえますか?)
- プランの内容の確認
- 支払い方法の確認
- 身分証明書の提出
- 初期設定の依頼
などをすべて英語(or その国の言語)で行う心理的ハードルがあります。
またカウンターが行列であれば待たなければなりませんし、停電などでシステムダウンしたら購入自体ができなくなります。
いつでもスムーズにSIMカードを購入できるとは限りませんので、少しでも外国での不安要素を減らしておきたいなら、日本での事前購入が面倒がなく安心です。
5)現地に到着したら、すぐに通信ができる
日本で事前購入してあるため、滑走路に飛行機が着陸してから降機するまでの時間に、機内でゆっくりとSIMカードの差し替え・初期設定ができます。
そして飛行機を降りたら、すぐに通信を開始できます。
イミグレーションで並んでいる間に、家族に無事の到着を連絡したり、ホテルへ向かう車をアプリで手配したりと、何かと便利です。
海外SIMカードを日本で購入するデメリット
日本で海外SIMカードを事前購入する唯一のデメリットが、自分で初期設定をする必要があることです。
現地で購入した場合、その携帯ショップの店員さんが初期設定をしてくれますが、日本で購入した場合、自分で設定する必要があります。
ただ詳細は後述しますが、設定は2〜3分で終わる簡単なものですし、Amazonで販売されているほぼ全ての商品には日本語説明書が付属していますので、安心してください。
海外で現地SIMカードを使うために必要なもの
海外で現地のSIMカードを使うためには、次の3つを準備しましょう。
- SIMフリーのスマートフォン
- スマートフォン購入時に付属していた「SIMピン」
- 海外SIMカード
SIMフリーのスマートフォンとは
海外のSIMカードを使うためにまず必要なのが、「SIMフリー」のスマートフォンです。
通常、ソフトバンクなどの通信キャリアで買ったスマートフォンには、他のキャリアのSIMカードが使えないように制限(SIMロック)がかかっているため、そのままでは海外のSIMカードを使うことができません。
このような制限がなく、自由にキャリアを選べるスマートフォンを「SIMフリー」といいます。
たとえばアップルストアで買ったiPhoneは、もともと通信キャリアの制限がないのでSIMフリーです。
「私のスマートフォンは、ドコモで買ったからSIMフリーじゃないのか…」という方も、まだ諦めるのは早いですよ。
購入後100日以上経過などの条件を満たしていれば、すぐにSIMロック解除ができるんです。
インターネットから手続きをすれば数分程度で完了し、通信キャリアによっては無料で対応してもらえます。
携帯電話会社との契約内容を確認してくださいね。
SIMピンとは
SIMカードトレイを引き出すために必要なのがSIMピンです。
スマートフォン購入時に付属していますが、小さいので無くしやすいですし、使う機会がくるとは思わずに捨ててしまった方も多いのではないでしょうか。
SIMピンを紛失してしまった場合は、市販のゼムクリップで代用可能です。
荷造りの際に忘れがちなので、私はパスポートケースにSIMピンとクリップを両方入れっぱなしにしています。
海外SIMカードの使い方と初期設定の方法
海外SIMカードの使い方はとても簡単。
- (対応国に入ってから)スマートフォンのSIMカードを差し替える
- APNを設定する
以上です。
SIMカードの差し替え
- スマートフォンの電源をOFFにする
- スマートフォンの側面にあるSIMカードトレイにある穴に、SIMピンを差し込み、SIMカードトレイを引き出す
- 今入っているSIMカードを取り出して、購入した海外SIMカードと入れ替える
- SIMカードトレイをしっかり押し込む
SIMカードトレイを取り出すときは、スマートフォンの画面側を上にしておくと、SIMカードがトレイから落っこちないので、挿入の向きを確認しやすいですよ。
APNを設定する
SIMカードを差し替えたら、続いて、通信ができるように「APN設定」をします。
APNとは「Access Point Name(アクセスポイント名)」の略で、「これから使用する回線はコレですよ〜」とスマートフォンに教えてあげる設定が、APN設定です。
APN設定をすることで、インターネットが使えるようになります。
iPhoneとAndroidでは設定方法が異なりますが、Amazonで販売されているSIMカードほぼ全てに日本語説明書が付属していますので、説明書を見ながら2〜3分操作するだけです。
APN設定が不要なこともある
大手通信キャリアのSIMカードの中には、「アクティベート不要」と記載されていて、APN設定が自動的にされるものもあります。
SIMカードを入れ替えたあと、カードの台紙に書かれてあるPIN(暗証番号)を入力しただけで4Gや3Gに接続できた場合、APN設定は不要です。
帰国後の戻し方
APN設定が不要だった場合、帰国後も日本のSIMカードに差し戻すだけで、元通り国内利用ができます。
APN設定が必要だった場合、帰国後は海外で設定したプロファイルを削除し、国内の設定に戻します。
海外SIMカードに追加チャージはできるの?
当初のデータ量を使い切ってしまった場合、追加チャージできるものもあります。
ただし、その国で発行されたクレジットカードが必要です。
また手続きが複雑なため、そもそもサポート対象外のものが多いので、あまり現実的ではありません。
追加チャージするよりも、現地で新たに追加購入した方が早いです。
海外SIMカードは日本でも使えるの?
せっかく購入したデータ量が余ってしまったら、帰国した日本でも使いたくなりますよね。
海外SIMカードを日本国内で使用できるかどうかについては、SIMカードの利用対象国に日本が含まれているかどうか次第です。
↑は「日本でも利用可能」と明記されています。
「はじめての海外旅行だし、現地でSIMカードがちゃんと買えるか心配…」という方は、日本であらかじめ海外SIMを買い、スムーズに海外旅行を楽しみましょう。