こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
今回は、京都府庁 旧本館で開催された「観桜祭」の様子をお届けします。
(2023.10. 追記)旧本館にオープンしたレトロカフェ「salon de 1904」
京都府庁 旧本館
京都府庁 旧本館は、1904年(明治37年)竣工のレンガ造の建物です。
1971年(昭和46年)まで京都府庁の本館として、また現在も、執務室や会議室として使用されています。
創建時の姿をとどめる現役の官公庁建物としては日本最古のもので、2004年(平成16年)に国の重要文化財に指定されました。
京都府庁 旧本館での観桜祭へ
そんな歴史的建造物で開催される観桜祭では、
- 音楽イベント
- 日本舞踊の披露
- 展示・体験
- カフェ・マルシェ
- 旧本館ガイドツアー
など、日替わりで多彩なイベントが開催されているので、詳細はその年のリーフレットをご参照ください。
祇園しだれ桜・紅八重しだれ桜・紅一重しだれ桜・大島桜
この日はタイミング的に、中庭中央の「祇園しだれ桜」はすでに散り始めでしたが、それでも大きな枝ぶりは目を見張るものがありました。
この桜は、昭和30年代に「桜守」さんが円山公園の祇園しだれ桜の実生木(種から育った木)を植えたもので、円山公園・初代しだれ桜の「孫」にあたります。
上から眺めた旧本館からも頭が見えるほど、桜の木は高さがあります。
旧本館の見学
建物の外観はルネサンス様式に属するものでしたが、内部も趣があります。
2階へ上がると、旧知事室の見学ができます。
内部意匠もレトロな可愛さがたまらない。
中庭をぐるりと四角に囲んでいる旧本館。
回廊を一周する間には、様々な角度から桜を眺めることができます。
67年間にわたり24人の知事が使用してきた「旧知事室」は2階の南東角に位置し、東側の窓からは比叡山を望むことができます。
私はガイドツアーに間に合わなかったのですが、機会があれば是非ガイドツアーに参加して、逸話を聞いてみてください。
旧議場
「旧議場」では、この日は音楽コンサートが行われていたのですが、歌声やバンジョーなどが響き、とても素敵な雰囲気でした。
1905年(明治38年)〜1969年(昭和44年)の間、府議会の議場として使用された後、府政情報センターとして活用。
その後、整備が行われ、2016年(平成28年)に明治期当初の姿に修復されました。
吹き抜け空間で、アーチ型の曲線が美しい内部。
1階は議長席などに対面する形で60の議員席が半円形になって階段状に配置されており、2階は傍聴席となっていました。
旧本館の隣には京都に移転してきた文化庁が
つい先日、2023年3月27日より、京都で業務を開始した「文化庁」。
1928年に京都で行われた昭和天皇の「即位の礼」に合わせて建設された歴史的建造物で、京都府庁 旧本館の隣にあるので、何かと話題の建物も記念に一枚。
京都府庁 旧本館へのアクセス
京都府庁 旧本館は「京都御所」の近くにあります。
- 地下鉄「丸太町」駅より徒歩10分
- 市バス「府庁前」より徒歩5分
- 2023年の観桜祭は3月27日〜4月16日に開催
カフェやマルシェは出店数が少なく、思っていた「祭」のイメージとは異なりましたが、青空の下そよそよと風に揺れる桜の花々と、レトロ可愛い旧本館の見学は良かったです。
京都府庁 旧本館にオープンしたレトロカフェ「salon de 1904」
カフェ「salon de 1904」が、2023年7月、旧本館内にオープンしました。
玄関ホールから右手奥へと回廊を進むと、カフェが現れます。
府庁内にあるため、営業は平日のみ。
旧本館は重要文化財にも指定されている建物なので、カフェでも、待合室でも、赤いカーペットや白壁、優美なランプシェイドなどがそのまま活かされています。
テーブルや椅子も府庁時代のものが使われており、各席ごとに雰囲気が異なります。
注文する際は、各席に置かれているベルを「チリン」と鳴らして。
今回はフードとドリンクを1品ずつ選べる「選べるランチ」(850円)から、ナポリタンと英国風ミルクティを選択してみました。
なお「選べるランチ」のフードは「ミニサイズ」となっており、量はキッズ向きでしたので、大人が昼食としていただくのなら、通常メニューから選んだ方が満腹感は得やすいです。
カップのデザインにもあるように、「salon de 1904」は前田珈琲によって運営されているので、サンドウィッチ系からライス系、パスタ系、スイーツ系まで、メニューは豊富に揃っています。