こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
キトラ古墳壁画の第1回一般公開に運良く当選したので、朱雀や白虎を見学しに、四神の館に行ってきました。
キトラ古墳壁画の公開
少なくとも誰もが一度は学校の歴史の授業で見たことがある、キトラ古墳の四神の壁画。
『ふしぎ遊戯』のように、四神を題材にしたマンガも多数存在します。
ただ四神の壁画は劣化が激しく、文化財を守るために修復作業が行われています。
今回はそんなキトラ古墳壁画の第1回一般公開(2016年9月24日~10月23日)に当選できたので、
新しくオープンした「四神の館」内にある「キトラ古墳壁画保存管理施設」にて、天井(天文図)・南壁(朱雀他)・西壁(白虎他)を見学してきました。
まずは受付で手続きをし、入室証とパンフレットをもらいます。
あらかじめ集合時間および見学時間は割り振られていたのですが、早く到着したところ、ちょうど人数に余裕があるとのことで、前のグループに入れてもらい見学できました。
資料から「数字」としての壁画の大きさは理解いていたつもりですが、いざ朱雀や白虎を目の当たりにすると、予想以上に小さく、そして繊細なつくりでした。
逆に、天文図は予想よりも大きく感じ、金箔で表された星座や、朱色で表された星々の軌道など、当時の天文学のレベルの高さを感じることができました。
こうした歴史ロマンをリアルなサイズ感で堪能でき、大満足の時間となりました。
あわせて楽しもう!四神の館とは
四神の館は、国営飛鳥歴史公園キトラ古墳周辺地区内に新しくできた、体感型施設です。
入館料は無料。
- 概要ゾーン
- 壁画ゾーン
- 調査研究ゾーン
- 渡来文化と飛鳥文化ゾーン
に分かれており、おすすめは概要ゾーンにあるキトラ古墳石室の原寸大レプリカです。
私は「意外に小さいな~」と感じましたが、あなたはどう感じるでしょうか?
あと調査研究ゾーンにある、壁画解体当時の資料映像も興味深かったです。
忘れてはいけない!キトラ古墳に立ち寄ろう
国指定特別史跡であるキトラ古墳は、四神の館の横にあります。
行って気づいたのですが、古墳の前には四神や十二支象の原寸大 乾拓板があるので、紙と鉛筆を持っていくとより楽しめます。
明日香の町を眺めながら古代ロマンに思いを馳せつつ。
キトラ古墳(四神の館)までの行き方
徒歩(四神の館まで)
- 飛鳥駅から徒歩約30分
- 壺阪山駅から徒歩約15分
バス
- 飛鳥駅からキトラ古墳周辺地区直通バス
- 乗車約5分 「キトラ」下車すぐ
高松塚古墳壁画修理作業室の公開
せっかくキトラ古墳まで来たのだから、国宝である高松塚古墳も見に行こうと足を伸ばしました。
女子群像を代表とする高松塚古墳の壁画も、誰もが一度は歴史の教科書などで目にしたことがあるのではないでしょうか。
実はこの日は、第15回の高松塚古墳壁画修理作業室の公開が行われていたんです。
こちらも事前に応募し、当選が必要です。
全日程ではありませんが、一部の期間、キトラ古墳と高松塚古墳の一般公開日をかぶせ、運良く当選すれば両方見学できるようになっていたんです。
ちなみにキトラ古墳から高松塚古墳までは歩いて30分ほど。
天気も良かったので、ぶらぶら散歩しながら行きました。
そして高松塚古墳や高松塚壁画館を回り、「高松塚古墳壁画修理作業室の公開」へ。
驚いたことに、なんと他の当選者が現れないとのことで、私たちだけで見学ができ、修復を担当している専門家の方々にも質問し放題でした。
見学用通路から修理作業室を眺めるのですが、残されている鮮やかな色彩はもちろんのこと、修復用の専用機器は滅多にみれるものではないので、こちらも充実した時間を過ごすことができました。
ただ修理作業室は広く、見学用通路側から遠いところに置かれている壁画は見にくかったので、双眼鏡を持参するか、また次回の公開時に応募すると良いです。
公開時期により、見学用通路側に設置される壁画・石室石材は異なるそうです。
次の一般公開はいつ?
壁画の一般公開ですが、詳細については下記公式サイトを確認してください。
公開時期により展示される壁画は異なるので、何度見学しても新たな楽しみがあります。