こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
和裁や洋裁、刺繍が好きな方はもちろんのこと、可愛らしい京都土産をお探しの方におすすめの老舗「三条本家みすや針」をご紹介します。
京都・三条本家みすや針への行き方
OMO5京都三条に宿泊した際、老舗をいくつか紹介していただいたのですが、とある携帯用の裁縫セットがとても可愛かったので、早速お店へ向かいました。
その老舗とは、三条河原町(三条名店街)にある「三条本家みすや針」です。
ビルの少し奥まったところにあるため、気づかずに一度通り過ぎてしまいましたが、無事に入り口を発見。
見上げると「御針所」という立派な看板が掲げられていました。
奥からサ〜ッと涼風が吹き、暖簾がふわり。
まるで招きられているような気分に。
異世界へと誘われるような通路を進むと、
綺麗に手入れされた庭園の中に、素敵なお店が建っていました。
1651年宮中の御用針司となり、1655年後西院天皇より『みすや』の屋号を賜りました。
御所内で針を作っておりました私どもの先代は、針への清めの意味と秘術であったその技を漏らさぬようにとの配慮から、御簾の中で仕事をしておりました。
その様子から『みすや』の屋号を頂戴したものと存じております。
(パンフレットより)
御簾の中で仕事をされていたので、「みすや」なんですね。
包装紙にも御簾が描かれています。
紐暖簾をくぐると、こじんまりとしたお店ですが、たくさんの針が取り揃えられており、店主さんが丁寧に商品説明をしてくださいました。
三条本家みすや針の携帯用裁縫セット「御ぬい針」に一目惚れ
その可愛らしさに心奪われた、手のひらサイズの裁縫セット「御ぬい針」(税込3,900円)。
奥様が開発されたそうで、手のひらにちょこんと載るサイズ(わずか高さ8.2cm)ですが、
- 針
- 糸切りバサミ
- 糸(赤、白、黒の3色)
がしっかりと収まっています。
「ハサミは切れ味が抜群なので、うっかりケガしないでね」と店主さん。
また「桐の箱は湿気を吸収するので、中の針が錆びにくくなる」とのこと。
個人的に惹かれた可愛らしさポイントは、桐箱の蓋裏が針山になっていること。
こういう細やかな部分に惹きつけられます。
普段から裁縫をするわけではありませんが、職人技の品は持っているだけでも幸せになります。
和柄のデザインは豊富に取り揃えられているので、楽しみながら迷ってください。
店内には他にも
- もめん針
- つむぎ針
- きぬ針
- メリケン針
- キルト・パッチワーク針
- さしこ針
- ビーズ針
- 飾りまち針
などが取り揃えられています。
またまた奥様が開発されたという「飾りまち針」は、愛らしい動物が先端についた、針山に刺して楽しむアクセサリー。
店頭の虫眼鏡で見せていただくと、手作りのため、ひとつずつ表情が異なり、これまた可愛い。
「御ぬい針」や「飾りまち針」は店頭販売のみなので、ご自身へはもちろんのこと、裁縫が好きな方や可愛らしい小物が好きな方への京都土産にもいかがでしょうか。
プラスティックのソーイングセットからの格上げもいいかもしれません。
お店を出て「素敵な時間を過ごさせてもらったな」と振り返ると、歴史を感じさせる巨大看板がもう一つ掲げられていました。
こんなに大きな看板が出ているにもかかわらず、通り過ぎてしまったとは。
「立地的に」隠れた老舗のご紹介でした。