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世界遺産ミーソン遺跡!見どころ・行き方・チャンパ王国の歴史を学べる現地ツアー情報

Mami
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こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。

 

この記事では、世界遺産「ミーソン聖域」の観光情報をまとめました。

 

チャンパ王国の遺跡は魅力に溢れており、ホイアンやダナンから半日観光がしやすいです。

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世界遺産「ミーソン聖域」観光ハイライト

1999年に世界遺産に登録された「ミーソン聖域」は、チャンパ王国の聖なる遺跡です。

かつては東南アジア貿易で栄え、インドの文化も取り入れながら発展。

しかし、チャンパ王国の滅亡とともに人々に忘れ去られ(*)、フランスの探検隊によって発見されるまで、ジャングルに覆われていました。

チャンパ王国の高い建築技術やチャム文字などは未だに謎も多く、ロマン溢れる遺跡です。

(*)人々の多くは南の地へ移住するが、多くは仏教が根付いている土地だったため、ヒンドゥー教の地であるミーソンに関心を寄せなかったそう。

 

画像引用:https://disanvanhoamyson.vn/

ミーソン遺跡は山の中にあり、遺跡の入り口(右下)から、実際に遺構・遺跡が残っている場所(左上)までかなり距離があるので、途中カートに乗りながら向かいます。

Mami
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詳細は最後にまとめていますが、私が利用した現地ツアーは「ミーソン聖域半日探索ツアー」です。

1)チケットを購入

ミーソン遺跡の入場料は150.000VND(約890円)です。

2)橋を渡る

入り口でチケットを見せたら、少し歩いて橋を渡ります。

3)カートに乗る

すると、カート乗り場があるので、カートに乗って山をぐんぐん登っていきます。

複数のカートが観光客を順次運んでいるので、もしその時にカートが待機していなくても、待っていればきますので安心してください。

4)ミーソン遺跡観光スタート

聖なる山

まずはミーソンの聖なる山「マハーパルヴァタ」が右手に見えてきます。

頂上部が尖った特徴的な形をしていることから、地元の人々には「猫の歯の山」と呼ばれているそう。

写真ように、ヒンドゥー教の遺跡であるミーソン聖域は山の谷間に造られており、聖なる山が「リンガ」、谷間にあるこの地が「ヨニ」を表しているそう。

遺跡BCDグループ

しばらく歩くと、最も保存状態がいいBCDグループの遺跡に辿り着きます。

 

草で覆われていますが、爆弾の痕で、大きく窪んでいます

谷間にあったことから、ベトナム戦争中、南ベトナム解放民族戦線の拠点が置かれたこともあり、最終的に空爆で狙われ、その痕があちこちに残っています。

 

一見すると石造りに見えるかもしれませんが、実際はレンガ造りで、崩壊を防ぐために、中には支柱が添えられている塔もあります。

ちなみに、昔々は木製だったものの、灼熱の地のため山火事で燃えてしまったため、レンガ造りで再建され、現在まで残っているそうです。

 

さて、塔の下部と上部の写真を見比べて、どちらが当時のままのもの(オリジナル)か分かりますでしょうか。

劣化具合や風化で黒ずんでいるように見えることから、下部がオリジナルかと思ったのですが、実際は見た目が綺麗な上部がオリジナル、下部が修復後だったのには驚きました。

その大きな違いは、接着剤を一切使わずにレンガを積み上げている点です。

接着剤を一切使わないでレンガを積み上げる高い建築技術は、現在でも再現することができないそうで、修復では接着剤(モルタル)が使用されたとのことです。

 

神聖な塔の中に入ると、ヨニが残されていました。

本来ヨニの中央にあったリンガは、フランスの探検隊によって無理やり取り抜かれたそうで、ヨニには一部亀裂が入っていました。

窓は一切ないので、明かり取りのためロウソクが置かれていた窪み部分は、煤で黒ずんでいました(写真 正面左側)。

天井を見上げると、階段式にレンガが積まれており、徐々に狭くなっているのが分かりました(コウモリたちも暮らしていました)。

写真の右側には大人がすっぽり入る窪みがあるのですが、ここで話すとエコーがかかり、声が塔内に大きく響きます

多くの古代遺跡でみられる工夫ですが、ここでも儀式が行われていたのが感じられます

 

ガイドさんは「リンガやヨニが残されている塔は神聖なので、中に入るときは古代の人々への敬意を払って帽子とサングラスを取り、当時の儀式と同様に、時計回りで見て欲しい」と仰っていました。

 

ミーソン聖域

続いて、遺跡を見ると、多くが3つの建物でワンセットとなっており、それら建物の入り口が一直線に並んでいるのが分かりますでしょうか。

この3つのゲートは、人間のためのもの、神獣のためのもの、神様のもの、と分かれているそう。

 

画像引用:https://disanvanhoamyson.vn/

しかも、(地図が小さくて見にくいと思いますが)遺跡の多くは東側に入り口を設けています(地図は下が北です)。

ミーソン聖域はヒンドゥー教のシヴァ神を祀っている遺跡であり、シヴァ神は太陽と結びつけて考えられることから、入り口は太陽が昇る東側となっているそう

興味深い!

ちなみに同じヒンドゥー教の遺跡である、カンボジアのアンコールワットの入り口は西側となっていますが、これは西(死)を司るヴィシュヌ神を祀っているからと考えられています。

 

神聖な塔に入る前、沐浴をして身を清めていたそう。

 

チャンパ文字

今も謎多きチャム文字。

 

こちらはリンガとヨニが残されていますが、所々、白い筋が残されているが分かりますでしょうか。

ヒンドゥー教で神聖な動物とされている牛のミルクを、綺麗に清めたリンガとヨニにかける儀式があったそうで、その後、そのミルクは子宝を願う人々に分け与えられたそうです。

 

遺跡の多くには、天女など、多くの装飾が細く施されています。

脆いレンガに、こんな細かな装飾が施せるなんて、当時の建築技術や造形美術の高さがうかがえます。

遺跡Aグループ

ミーソン聖域

ミーソン聖域

こちらはAグループの遺跡。

 

塔としての形は崩れていますが、中には身長150cmの私と同じぐらいの高さがあるヨニが残されていました。

チャンパ王国に関連し、ダナンのチャム彫刻博物館もおすすめ→

ミーソン遺跡ではチャム民族舞踊ショーも鑑賞できる

ミーソン遺跡内では、下記の時間帯で、約20分間のチャム民族舞踊ショーが行われており、自由に鑑賞できます。

  • 1回目 9:15~
  • 2回目 10:45~
  • 3回目 14:00~
  • 4回目 15:30~

ユニークで魅惑的なダンスショーも見どころです。

ミーソン遺跡でのランチ

ミーソン遺跡内には小さな売店があり、ドリンクやアイスクリームを販売しています。

また遺跡外(駐車場付近)には、レストランが数軒あり、今回はツアーに含まれていた「Ganesa Restaurant」で「ミー・クアン」をいただきました。

ミー・クアンとは、小麦から作られる幅広麺で、貿易が栄えた江戸時代初期に日本の平打ちうどんが伝わったものだそう。

野菜やお肉、砕いたピーナッツなどがトッピングされ、甘辛いタレを絡めていただきます。

(個人的には、このお店のミー・クアンは可もなく不可もなくな味でした)

ミーソン遺跡からの帰りは舟上からホイアンを眺める

ホイアン発のツアーに参加しており、ミーソン遺跡からホイアンへの帰り道は、途中で舟に乗り換え。

 

ナイトマーケットが開かれるホイアン・アンホイ島を眺めながら、トゥボン川を下ります。

心地よい風が吹いて、気持ちいい。

ミーソン遺跡観光の所要時間はどのくらい?

ガイドさんおすすめの撮影スポット!遺跡全体と聖なる山が一望できます。

2時間ほどあれば、遺跡を堪能することができます。

また、4月〜9月頃は灼熱のため、長時間滞在することは難しいです。

この時期に訪れる方は、帽子、日傘、サングラス、日焼け止め、水をお忘れなく。

ミーソン遺跡への行き方は?

遺跡BCDグループを遠くから望む

ミーソン遺跡は、ホイアンからだと車で約1時間の山の中にあります。

個人で観光する場合、ホイアンやダナンなどの街からGrabでタクシー手配して行くことは難しくありませんが、遺跡周辺でタクシーは待っていないので、Grabで帰ることは難しいです。

タクシーを貸し切るにしても、遺跡を観光している約2時間の間が無駄になってしまいます。

そのため、現地ツアーに参加するのが一般的です。

Klookのミーソン遺跡半日ツアー

klook

私はミーソン遺跡を旅するにあたり、世界中の旅行・レジャー予約ができる「Klook」で、「ミーソン聖域半日探索ツアー」を利用しました。

今回はホイアン発で利用しましたが、複数の都市発で類似ツアーが催行されています。

 

  • ガイドさんの解説のおかげで、遺跡を深く学べ、より楽しめた
  • ガイドさんに相談の上、集合時間までに合流できるなら、遺跡内の自由行動もOK
  • チャムの民族舞踊も鑑賞できる
  • 宿泊先のホテルまで送迎してもらえるのでラク
  • ツアーガイド、往復送迎、ランチ込みで、約2千円とリーズナブル
  • 24時間前までキャンセル無料なので、万が一も安心

ミーソン遺跡へ行くにあたっては、Klookで往復シャトルバスだけを手配することもできますが、私は遺跡の解説を聞きたかったのでガイド付きツアーにし、結果、大満足でした。

英語のツアーにはなりますが、分かりやすい解説で理解が深まりますし、大切なところは表現を変えて説明してくれます(例 “This is wrong. This is not correct.”と表現を変更)。

なお、ミーソン遺跡はヒンドゥー教が深く根付いているので、関連用語を少しでも知っていると、より聞き取りやすいかと思います。

さらに、ガイドさんに相談の上、集合時間までに合流できるなら、遺跡内の自由行動もOKと融通がききました。

ツアーでは保存状態がいいBCDグループの遺跡のみを案内するため、ツアーで一緒になった香港のYouTuberさんは最初から最後まで自由行動をしていました。

また、私を含め何名かは、BCDグループではガイドさんの遺跡解説を聞き、その後、民族舞踊を鑑賞する時間を一部削って、他の遺跡グループを見に行きました。

ホテルお迎えの詳細時間についてはツアー前日の夜に届きますので、最初は「まだ連絡がこない」と少し心配になるかもしれませんが、安心してください。

もう何回かklookを利用していますが、毎回きちんと連絡はきますし、万が一の場合は問い合わせチャットもあります。

予約時は、(その時のプロモーションによるかもしれませんが)VISAカードで決済すると10%割引が適用されました

 

kkday

日本語でないと不安という方は、値段は高くなりますが、「kkday」なら類似ツアーを日本語ガイド付きで催行しています(→【日本語ガイド】ミーソン遺跡・ベトナム世界遺産半日観光ツアー)。

 

チャンパ文字

ミーソン聖域は、私のように古代遺跡好きの方には本当におすすめ!

ホイアンダナンから半日観光しやすいので、ぜひチャンパ王国の遺跡ロマンを満喫されてください。