こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
この記事ではポルトガル・リスボンの公共交通機関を利用する際に便利なヴィヴァ・ヴィアジェンカード(Viva Viagem)についてご紹介します。
ヴィヴァ・ヴィアジェンとは
ヴィヴァ・ヴィアジェン(Viva Viagem)とは、リスボンの公共交通機関を利用する際に便利な乗車券です。
詳細は後述しますが、乗車代がお得になるチャージタイプや、乗り放題タイプがあり、
- 地下鉄
- 市バス
- 路面電車
- ケーブルカー
- ポルトガル鉄道の近郊線
- フェリー
で利用できます。
リスボンには、公共交通機関の乗り放題パスに加えて、観光名所の入場無料券・割引券も付いた「リスボアカード」というパスもあります。
3種類あるヴィヴァ・ヴィアジェン
ヴィヴァ・ヴィアジェンは、日本のSuicaに該当するチャージ式の乗車カードです。
最初の購入時に発券代0.50ユーロがかかりますが、繰り返し利用できます。
「使い方」は3種類あるので、利用頻度や利便性を考慮して選んでください。
- 乗車券として使う
- プリペイドカードとして使う
- 乗り放題券として使う
なお、いずれも残金がある状態で、1⇄3のような「使い方」の変更ではできないので注意してください。
1)乗車券として使う
普通の乗車券(シングルチケット)として利用できます。
料金は、1回につき1.50ユーロです。
2)プリペイドカードとして使う
公共交通機関の1回あたりの乗車代は、車内で支払うと2〜3ユーロと割高になりますが、プリペイドカードで支払うと1.35ユーロで済みます。
チャージ金額は、3、5、10、15、20、25、30、35、40ユーロから選べます。
チャージした金額は1年間有効ですが、残金は返金されませんので、少額ずつチャージするのがおすすめです。
3)乗り放題券として使う
乗り放題券(1日券)の場合、「何種類の交通手段を乗り放題にするか」によって3種類の選択肢が用意されています。
- 市バス/路面電車/ケーブルカー/地下鉄 €6.40
- 市バス/路面電車/ケーブルカー/地下鉄/フェリー €9.50
- 市バス/路面電車/ケーブルカー/地下鉄/ポルトガル鉄道の近郊線 €10.55
フェリーに乗らず、リスボン市内だけの移動であれば「1」で十分です。
有効期間は「24時間単位」です。
もしも2日分の乗り放題券が必要な場合は、2回買う形になります。
カード別:利用できる公共交通機関まとめ
地下鉄 | 市バス | 路面電車 | ケーブルカー | ポルトガル鉄道 | フェリー | |
---|---|---|---|---|---|---|
乗車券 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
プリペイド | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
乗り放題1 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
乗り放題2 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
乗り放題3 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
ヴィヴァ・ヴィアジェンの購入場所
ヴィヴァ・ヴィアジェンはリスボンの地下鉄が発行しているチケットなので、地下鉄ならどの駅でも購入できます。
「有人の切符売り場」と「自動発券機」がありますが、時間帯によっては、有人の切符売り場は閉まっていることもあります。
発券機でのヴィヴァ・ヴィアジェンの買い方
地下鉄の各駅には写真のような発売機があちこちに設置されています。
写真では見にくいですが、タッチ画面にはViva Viagemのロゴも表示されています。
最初の画面はポルトガル語なので、英語に切り替える場合は、左下のイギリス国旗のアイコンをタッチします。
新規にViva Viagemカードを購入する場合は、中央の「Without a reusable card Purchase your card」をタッチ。
すでに持っているViva Viagemカードにチャージする場合は、上の「With a reusable card Insert card to reload / read」をタッチします。
以下では、プリペイドカードとして新規購入する方法を中心に、紹介を続けていきます。
新規購入のボタンをタッチしたら「購入枚数」を決めます。
カードの種類を選びます。
- 乗車券として利用する場合は「Bus / Metro Ticket」
- プリペイドカードとして利用する場合は「Stored Value」
- 乗り放題券として利用する場合は「Daily Ticket」
乗り放題券の場合、前述のように「交通手段の数」により選択肢が変わるので、よく確認してタッチしてください。
私はプリペイドカードとして使いたかったので、「Stored Value」をタッチし、「チャージ金額」の選択へ。
チャージ代3ユーロ+発券代0.50ユーロ=3.50ユーロと明細が表示されました。
「支払い方法」の選択では、現金払いの「Cash」をタッチ。
簡単にヴィヴァ・ヴィアジェンを買えました。
ヴィヴァ・ヴィアジェンの使い方
使い方はどのタイプも共通で簡単。
乗車のつど、駅の改札口や車内にある黄色い改札機にタッチするだけです。
チケットが有効であれば、ピッと音がなりつつ緑色のランプがつき、地下鉄なら扉が開きます。
3種類のヴィヴァ・ヴィアジェン、どれがお得?
プリペイドカードとして利用すれば、乗車代は1回あたり1.35ユーロで済みます。
また乗り放題券として利用する場合、5回以上乗るなら元が取れる計算となります(※)。
(※フェリーやポルトガル鉄道はなしの、一般的な乗り放題券€6.40の場合)
「何度もチャージするのは面倒」「できるだけ乗り物に乗って移動したい」という方には、乗り放題券としての利用がおすすめです。
一方「自分の足でリスボンの街を歩きたい」という方には、プリペイドカードとしての利用がおすすめです。
リスボンは「7つの丘の街」と呼ばれるほど坂道の多い街なので、夏の観光なら、地下鉄や路面電車をできるだけ利用しないとツライと思います。
ただ私の場合、秋の気候のいい時期に訪れたので街歩きがしやすかったことと、世界遺産のあるベレン地区を観光した日はリスボアカードを利用したので、結果的には1日に2回しか公共交通機関に乗っておらず、プリペイドカードとしての利用で十分でした。
ぜひ観光する季節や場所に合わせて、最適なタイプを選んでください。
豆知識
ヴィヴァ・ヴィアジェンカードは、シントラ観光の際にお得な「シントラグリーンカード」としても利用できます。