こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
この記事では、カンボジアの世界遺産「アンコールワット」の観光レポをお届けします。
見所ポイントやトリック写真などを是非チェックしてみてください。
アンコールワットの入場料
アンコール遺跡群を巡る際には「アンコール・パス」という共通チケットを使います。
- 1日券 $37
- 3日券 $62
- 7日券 $72
この共通チケットがあれば、シェムリアップ市内から車で約1時間半以内の距離に点在する遺跡のほとんどに入場することが可能です。
もちろん今回のアンコールワットにも、このアンコールパスで入場できます。
日射しがとても強いカンボジアを旅するなら「飲む日焼け止め」は心強いアイテムです。
アンコールワットでの朝日鑑賞
アンコールワットでまず楽しみにしていたのが朝日鑑賞。
アンコールワットには朝5:00から入場できます。
日の出時間を確認し、私は6:00頃に到着したのですが、辺りはまだ真っ暗。
世界各国の観光客を引率している、現地ガイドさん達が照らす懐中電灯の灯を頼りに、一歩一歩進みます。
アンコールワットは堀で囲まれており、浮き橋を渡って入場。
門は
- 王様の門
- 人々の門
- ゾウの門
とあります。
日中に再訪すると、道順が一応書かれていたことに気づきましたが、早朝は真っ暗で気づきません。
みんな好きな門から入場していました。
到着すると、すでに沢山の人々が「聖池」の前で日の出を待ちわびていました。
聖池の近くにある図書館(経堂)跡に寄りかかっている人もいれば、芝生に座って朝食を食べている人も。
水鏡に映る早朝のアンコールワット
5つの塔をはっきり見るには左側の聖池の前がベストと言われていますが、人でごった返していたので、私は右側の聖池の前へ行きました。
そして遂に日の出の時刻。
徐々にアンコールワットの姿が見えてきて、
空と池が朱く染まり、とても綺麗!
水面にもくっきりアンコールワットが反射しています。
コレ、コレ、コレが見たかったの!
アメンボウがいるのか、時々、水面に波紋が広がります。
確かに、右側の聖池からだと木々に隠れる塔もありましたが、雲ひとつなく、結果的には神々しい姿を眺められたので大満足でした。
アンコールワットと朝日の共演
美しい姿を見たら、次の絶景を楽しむため、「太陽が出てくる前に」急いで門まで戻ります。
門から市内の方をのぞくと、気球がちょうど飛んでいました。
そして門まで戻った理由はこちら。
一番早く太陽が見え、アンコールワットと朝日の共演を楽しめるからです。
ベストボジションは左側の聖池へと続く、西北にある門の前です。
ほとんどの人がまだ聖池の前にいるので穴場です。
囲壁もどんどん朱く染まっていき、力強い自然のパワーを感じます。
こうして早朝観光を楽しんだ後、私は朝食をとるため、一旦ホテルに戻りました。
周りが明るくなり、どんな浮き橋を渡ったのかが分かります。
アンコールワット観光
他の遺跡群と違い、アンコールワットは西向きに造られていますが、午前中に観光するなら東側から入場した方が全体がよく見えます。
この階段のない入り口はゾウのため。
ここにゾウを留め、荷物の上げ下ろしをしていたそうです。
アンコールワットの内部は主に
- 第1回廊
- 第2回廊
- 第3回廊
- 中央塔
- 十字回廊
で構成されています。
詳しくはガイドブックや現地ガイドさんから説明されると思うので、この記事では見所を簡単にご紹介します。
第1回廊のレリーフ群
第一回廊には、インド古典叙事詩やヒンドゥー教の天地創造神話、神話とは無関係ですが天国と地獄などの物語が、壁いっぱいに彫られています。
東側の回廊には、ヒンドゥー教の天地創造神話「乳海撹拌」が50mにも渡って繰り広げられています。
その迫力たるやすごい!
レリーフ群には赤い色が所々残っています。
当時は金粉が練り込まれた赤い漆で覆われていたそうです。
金粉入りとは、どんだけ鮮やかだったことか。
地獄と、地上、天上の分かれ道。
デヴァター(女神)もあちこちに。
第1回廊はこれでもかと言うほどレリーフであふれていますが、第2回廊はほとんど彫刻がなく、第3回廊もわずかです。
中央塔
中央塔の階段はすごい急。
アンコールワットに限らず、アンコール遺跡群の塔の階段は急勾配になっていることが多いです。
祀られている神に対して失礼がないよう、自然と頭が下がるような構造になっているそうです。
なお中央塔には無料で登れる塔もありますが、軽く1時間以上は並ぶことになるので、今回は登りませんでした。
先へ進みますが、何度見上げてもすごい迫力です。
十字回廊
柱には江戸時代の武士の「墨書」が残っています。
この武士の名は森本右近太夫一房。
ポルポト政権時代に消されているので、読みにくくなってはいますが、
寛永九年正月初めてここに来る
生国は日本
肥州の住人
藤原朝臣森本右近太夫一房
御堂を志し数千里の海上を渡り
一念を念じ世々娑婆浮世の思いを清めるために
ここに仏四体を奉るものなり
とあり、父の菩提を弔い、老母の後生を祈るため仏像4体を奉納したそうです。
当時、カンボジアは「南天竺」と呼ばれ、仏教の聖地「祇園精舎」があると信じられていました。
江戸時代にカンボジアまで船で渡るのは、まさに命がけ。
やっとの思いで辿り着いた聖地で、万感の思いを込めてこの「落書き」を書き残したのでしょう。
柱にもあちこちレリーフが残されていますが、様々な神々が浅彫や深彫で表現されています。
天上には朱色が残っている部分もあり、当時の華やかさが想像できます。
水鏡に映る日中のアンコールワット
日中の方がアンコールワットの全景がよく見えますし、日中でも水鏡に映る姿を楽しめます。
しかし当日は聖池の掃除が行われており、水鏡が消失していました。
こればかりはタイミング。
そこで後日再訪したところ、今度は水鏡に映る綺麗な姿が見られました!
修復のために覆われている部分や、回廊の存在がしっかりと見えます。
アンコールワットでのトリック写真
1)アンコールワットをつまんでみよう
ゆっくり観光をしていると、何やら中国人のツアー客が固まっており、彼女たちに指示を出しているカメラを構えた現地ガイドさんを発見。
なるほど、トリック写真を撮っていたのですね。
ということで私もやってきました。
身長が150cmと低いので、普通の撮影方法では手がアンコールワットに届かず、アンコールワットに傾いてもらいました(笑)
2)パノラマ撮影機能を上下に使おう
こちらはトリック写真ではありませんが、iPhoneなどについているパノラマ機能を上下に使うことで撮れます。
今回のカンボジア旅で色々な遺跡を巡りましたが、あちこちで現地ガイドさん達が使っていた撮影方法です。
流行りなのかな?
正直なところ、アンコールワットはテレビや雑誌で何度も見ていたので、そこまで感動しないだろうと最初は思っていました。
でも実際に訪れてみたら、滞在中何度も訪れてしまうほど、やっぱり凄かったです!
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