こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
京都の人気観光地である嵐山。
ひとり旅で訪れる方も多い旅先なので、今回は京都在住の私が「嵐山ひとり旅1日モデルコース」をご紹介します。
嵐山ひとり旅1日モデルコースのハイライト
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今回ご紹介する「嵐山1日観光モデルコース」の全体像を素早く確認されたい場合は、先にInstagramの投稿をご参考ください(2枚目以降をスワイプしていってね)。
日本が誇る世界遺産あり、映えるカフェあり、感動的な庭園あり、可愛い動物との触れ合いあり、美味しいお料理あり、と様々な要素を織り交ぜてあるので、嵐山観光の参考にしていただけましたら嬉しいです。
9:00 JR「嵯峨嵐山駅」から出発
出発はJR「嵯峨嵐山駅」南口。
混み合う前に、早速「竹林の小径」方面へ歩いていきます。
行き方は何通りかありますが、南口の駅階段を降りた目の前にある細い横道を右方向へ進むのが、「竹林の小径」までの最短ルートです。
トロッコ嵯峨駅の横を通り、道なりに住宅街をまっすぐ通り抜ければ、観光エリア(長辻通)に突き当たり、「竹林の小径」の入口が左手に見えます。
9:10 野宮神社
駅から徒歩10分ほどで「野宮神社」に到着。
「竹林の小径」の入口付近に位置し、縁結びのご利益で知られています。
境内へと歩を進める前に着目しておきたいのが鳥居です。
鳥居というと赤いイメージがあるかと思いますが、こちらの鳥居は「黒木鳥居」と呼ばれ、クヌギの木の皮を剥かないまま使用する、日本最古の鳥居の形式が残されています。
御本殿の野宮大神(学問の神様)をお参りしたら、苔が美しい奥へと進み、野宮大黒天(縁結びの神様)、白福稲荷(子授・安産の神様)、白峰弁財天(財運・芸能の神様)など境内社も巡りましょう。
野宮大黒天のそばにある「神石」(亀石)をなでながらお祈りすると、一年以内に願い事が成就すると言われています。
9:30 竹林の小径
お参りを済ませたら、「竹林の小径」の坂をゆるゆると登っていきます。
左右に美しい竹林が広がり、場所によって光の射し込み方も変わってくるので、思い思いの場所で写真撮影をしながら、散策を楽しんでください。
9:50 大河内山荘庭園
登りきった「竹林の小径」の終着点にあるのが、嵐山の名園「大河内山荘庭園」です(入山料 抹茶・菓子付き 1,000円)。
時代劇の名優・大河内傳次郎さんが30年の歳月にわたり丹精を込めてコツコツと作りあげた庭園で、国の文化財にも指定されています。
庭は回遊式借景庭園で、広大な敷地内には数多くの松、楓、桜などが四季を彩ります。
展望台も3ヶ所あり、各スポットから遠くを見やれば、嵐山や比叡山、徒然草ゆかりの双ヶ丘などの絶景を楽しめます。
ひとり旅ということで、心静かに自分と向き合う時間を満喫されたい方には、「妙香庵」での写経がおすすめ。
目の前には美しく整えられたお庭も広がっているので、清々しい空間の中で筆をとることができます。
広い庭園をぐるり一周した後は、入山料に含まれているお抹茶と干菓子で一服を。
テーブル席(室内)もありますが、お天気がよければ、青空の下に用意された席で、心地よい風に吹かれながら、至福のひとときを。
さらなる見所は大河内山荘庭園の紹介記事を合わせてご覧ください。
11:00 嵐山公園(亀山地区)展望台
大河内山荘庭園を出たら、嵐山公園を通り抜けながら山を下っていくのですが、せっかくなら下る前に、公園内をあと少しだけ登って、「頂上展望台」に立ち寄ってみませんか。
少し急な坂ですが、2~3分ほど歩けば到着します。
広大な景色に加え、タイミングが合えば、保津川下りの船やトロッコ電車が行き交う様も眺められます。
11:20 アラビカ京都嵐山
山を下りきり、「渡月橋」方面へと川沿いを歩いて行くと、左手に真っ白なコーヒーショップ「アラビカ京都嵐山」があります。
可愛くラテアートが施されたドリンクなどを楽しめるので、キラキラと輝く川や山を眺めながら、ちょっと小休憩をしていきませんか。
11:30 渡月橋
川沿いを進むと「渡月橋」に到着。
四季折々で異なる山の彩りが楽しめるので、いつ訪れても絶景を楽しめます。
橋のたもとで撮影を楽しんだら、左右の景色を楽しみながら橋を渡ります。
11:40 嵐山モンキーパーク
「渡月橋」を渡りきったら、右手方向に「嵐山モンキーパーク」の入口が見えてきます(入園料600円)。
檪谷宗像神社の境内に入り、その左手に入園口があります。
おサルさんたちがいる山頂まで、20分ほどかけて山を登っていきます。
最初に120段の階段がありますが、ここを過ぎれば、なだらかな坂道になるので、森林浴を楽しみながらゆっくりと登っていきます。
山頂に到着すると、あちこちにおサルさんが。
現在、約120頭のニホンザルが野生の状態で暮らしているとのこと。
「嵐山モンキーパーク」は動物園ではないので、おサルさんたちの生活空間に私たち人間がお邪魔する形です。
ちなみに、標高看板にもたれかかっているのが、現在のボス猿だそうです。
毛づくろいしてもらい、気持ちよさそうにリラックスいるおサルさんたち。
子ザルたちもあちこちにいて、「かわいい〜」という歓声があちこちから聞こえてきます。
そして標高160mの場所にある休憩所からは、京都市内を一望できますので、バナナのオブジェとともに、圧巻のスカイパノラマを楽しんでください。
12:45 出汁と米 MUKU ARASHIYAMA
山を下ったら、徒歩2分ほどの場所にある「MUKU ARASHIYAMA」で少し遅めの昼食を。
ホテル「YADO ARASHIYAMA」1階にあるレストランです。
黒壁のおしゃれな外観で、お出汁とお米にこだわっていることから、ロゴも「おくどさん」(かまど)を連想させます。
レストランは朝食〜昼食のみの営業で、メニューは「炊き立てご飯と色々なお出汁が味わえる季節のコース」のみとなっています(3,800円/追加オプションメニューあり)。
しかし、様々なおばんざいを少しずつ味わうことができるのと、食べるスピードに合わせて、目の前で料理を一品ずつ仕上げてもらえるので、満足度が高いものとなります。
そして、実はレストランでは45分間隔でお米を炊き上げているので、時間を見計らって入店すると、炊き立てのご飯をいただけます(最新の予約時間は公式サイトをご確認ください)。
個人的にハマったのは、出汁巻き玉子です。
京都では出汁巻き玉子にこだわっているお店が多々ありますが、このレストランの出汁巻き玉子は、お出汁をたっぷり吸わせてたお麩を玉子で包んでいます。
そのため、お箸を差し入れた段階でジュワ〜とお出汁が溢れだし、口に運ぶとお出汁の旨味と香りが再びジュワ〜と広がります。
14:00 天龍寺
お腹を満たしたら、「渡月橋」を再び渡り、続いては世界遺産「天龍寺」へ(拝観料 庭園500円、本堂は庭園参拝料に300円追加)。
夢窓国師による庭園(曹源池)は、国の指定・特別名勝第一号に指定され、1994年には世界文化遺産にも登録されました。
嵐山を借景とし、池にはその美しい山並みが映し出されています。
「百花苑」や「望京の丘」などを巡りながら広大な庭園を散策したら、本堂へ。
大方丈や書院から再び庭園(曹源池)を眺めると、また違った印象を得られます。
どこから眺める景色がお好きでしょうか。
さらなる見所は天龍寺の紹介記事を合わせてご覧ください。
15:00 TEA ROOM KIKI 紅茶&スコーン専門店 京都・嵐山本店
世界遺産を満喫した後は、大正ロマン感じさせる外観のカフェ「TEA ROOM KIKI 紅茶&スコーン専門店 京都・嵐山本店」でおやつ時間を楽しみませんか。
築100年の旧郵便局を改装した、クラシカルな雰囲気を持つこのカフェでは、紅茶とスコーンのセットである「クリームティー」はじめ、イギリスの紅茶文化を楽しめるメニューが揃っています。
そして、食器はすべてバーレイ社(イギリスの老舗陶器ブランド)のもので揃えらており、優美な雰囲気を楽しめます。
なお、多くのメニューには「ティーフリーサービス」が付いています。
いわゆる「紅茶飲み放題サービス」のことで、カップが空になる頃合いを見計らって、スタッフさんがおすすめの紅茶をランダムに注ぎに来てくれるので、紅茶の飲み比べを楽しめます。
嵐山本店は80分制で、平均5〜6杯は楽しめます。
16:00 お土産購入を済ませる
嵐山観光はまだまだ続きますが、16時頃になったら先にお土産を購入しましょう。
なぜなら、17時になると、この一帯の多くのお土産屋さんは閉まってしまうからです。
嵐山限定デザインのものもあるので、可愛い小物から有名スイーツまで、お買い忘れなきように。
17:00 祐斎亭
買い物を済ませたら、再び嵐山公園(亀山地区)の方へ、川沿いに進んでいきます。
途中、嵐山公園の中へ入るための階段も登場するので、間違えずに「祐斎亭」の看板のある階段を上ってください。
「祐斎亭」は染色アートギャラリーで、平安時代より貴族が別荘地として四季の移り変わりを楽しんできた1200年前の風景と染色アートを楽しめる場所です(見学料2,000円)。
館内それぞれの部屋には机が用意されており、机に映り込む景色は息を飲む美しさです。
日中は自然光で、夜はライトアップで、こうした美を堪能できます。
また「水鏡」も用意されており、風が止めば、四季折々の自然が水に映り込みます。
その他、筆や霧吹きなども用意されているので、思い思いの水模様を作りながらアートを楽しめます。
なお、祐斎亭の日中の景色はこちらの記事をご参考ください。
18:00 嵐山 喜重郎
夕食は嵐電「嵐山駅」近くにある、和牛料理店「嵐山 喜重郎」で。
多くのお店が17時頃に閉まるので、美味しいだけでなく、夜まで開いている貴重なお店です。
雰囲気のある店構えなので、一見すると一人では入りにくく思われるかもしれませんが、店内は広々としており、ひとり旅から家族連れまで、様々な方が食事を楽しみに来ています。
とろける脂が美味しい和牛の肉重に加え、湯豆腐や湯葉など、京都らしい料理とのセットも楽しめます。
今日一日歩き疲れた足を癒しながら、美味しい夕食でお腹を満たしてください。
19:00 キモノフォレスト
旅の締めくくりは、嵐電「嵐山駅」構内につくられた空間「キモノフォレスト」で、ライトアップを楽しみましょう。
友禅を用いたポール約600本が林に見立てて建てられており、幻想的な光に包まれています。
奥へと進むと、天龍寺にちなんだ「龍」を駅の守り神とした「龍の池」が。
丸い球体をよく見ると、龍の姿が浮かび上がってきます。
嵐山ひとり旅のすすめ
四季折々で美しい風景を楽しめるだけでなく、新しいお店も次々とオープンする嵐山。
季節限定で特別公開される名所もありますので、ぜひ2度、3度と訪れてみてくださいね。
※この記事は、過去の寄稿記事の情報を最新版に再編集したものです。