こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
今回は京都・伏見稲荷大社がある稲荷山を登拝してきたので、その登山レポをお届けします。
伏見稲荷大社の見どころは千本鳥居だけではない
京都観光でいま一番人気といわれている伏見稲荷大社。
朱色の鳥居の連なりが神秘的で美しく、世界中の旅行者が千本鳥居エリアで写真撮影をしています。
しかし伏見稲荷大社で忘れてはならないのが、稲荷信仰の原点である稲荷山を登拝できることです。
当社の御祭神である稲荷大神様がこの稲荷山に御鎮座されたのは、奈良時代(711)のこと。
平成23年(2011)に御鎮座1300年を迎えました。
私も伏見稲荷大社は大好きで、何度か訪れているのですが、なぜか真夏か真冬にしか訪れたことがなく、機会を逸していた稲荷山の登拝。
今回、ついに秋晴れの気持ちの良い空気の中、稲荷山を巡ることができました。
*もちろん真夏や真冬でも登拝はできますが、汗だくもしくは寒さにふるえながらの登山になるので避けていただけです。
稲荷山の登拝の様子
今回は稲荷山巡りがメインなので、千本鳥居を抜け、おもかる石で賑わう奥社奉拝所までずんずん進みます。
多くの観光客はこの奥社奉拝所で引き返すのですが、今回はここからがスタートです。
登りはじめてすぐの場所にあるのは「根上がりの松」です。
商売をする人、特に証券会社や株関係する人々からは「値(根)が上がるのを待つ(松)」と言われ、縁起が良い松として篤い信仰を得ています。
株などはしていませんが、商売繁盛を祈願して、登り続けます。
気持ちの良い秋風が吹く中、時折、川音を聞きながら登ることができます。
平日だったこともあってか、人は多すぎず、少なすぎず、程よい賑わいです。
随所で歴史あるお狐さんが出迎えてくれます。
夜だと怖いかもしれませんが、日中であれば趣があります。
千本鳥居エリアでなくても、稲荷山の山道全体に鳥居が奉納されているので、登れば登るほど人がまばらになり、写真撮影もしやすくなります。
「熊鷹社」からは休憩処がちらほらあります。
遠足でしょうか、幼稚園生の団体ともすれ違いつつ、まだまだ登ります。
道は一本道なので迷うことはありませんし、
分岐点ではきちんと案内が出ていますので安心してください。
「三ツ辻」に到着。
御山と矢印が出ている右側に進みます。
突然、視界が開け、京都の街を一望できるnice view ポイントもあります。
その後、もう少しだけ登り続けると、
「四ツ辻」に到着します。
四ツ辻からの眺めも最高です。
鳥居と街並みのコントラストにより、京都が稲荷山に守られているのを感じます。
なお四ツ辻には俳優・西村和彦さんのご実家である「にしむら亭」があります。
今回はラムネソフトクリームをお願いし、最高の眺めの中、小休憩。
いよいよ「お山巡り」になるのですが、左廻りの方が下り坂スタートだったので、左廻りにしてみました。
躍動感のあるお狐さん。
この辺りまで登ってくると、もう朱い鳥居にも見慣れてしまいます(苦笑)
日頃の運動不足のせいか、徐々に息切れが…。
でも人もまばらなので、ゆっくり自分のペースで登れるのがありがたい。
なんだか、ちょっぴり空気感が変わった鳥居を抜けると…
「一ノ峰(上社神蹟)」に到着!
ここが稲荷山の頂上です。
伏見稲荷大社の頂上の様子
稲荷山の頂上は細い山道のみで、片側に一ノ峰(上社神蹟)、もう片側にこじんまりとしたお店があるので、人がすれ違えるだけの道幅しかありません。
そのため感慨深げに座り込んで、京都の街並みを一望する…というようなことはできません。
お参りをしたら、山道を下りつつ、お山の後半を巡ります。
稲荷山を一周して元気があったら、御幸奉拝所もおすすめ
「四ツ辻」まで戻ってきたら、まだ元気があまっていたので、もう一つのnice view ポイントがある「御幸奉拝所」へ。
拝所の近くには「おみくじ」があったので、今取り組んでいる新規プロジェクトについて神様からのアドバイスをもらおうと試してみたところ、「途中で投げ出してはいかん」という趣旨の内容が出ました。
予想以上に手こずり、心が折れかけていたので、神様からハッパをかけられたようで、個人的にメッセージは腑に落ちました。
そのまま奥に進んで行くと、
nice view ポイントに到着。
こんな鉄柱みたいなものがあっても、スコンと抜けた景色が気持ちが良いです。
そして、この鉄柱、実は「光る鳥居」なんです!
7月の本宮祭と10月の講員大祭の期間だけライトアップされます。
伏見稲荷大社・稲荷山巡りの所要時間
- おもかる石がある「奥社奉拝所」からは1時間
- 「四ツ辻」からは40分
あとは途中でどのくらい写真撮影するのか、休憩をするのかによって変わってきます。
稲荷山の登拝に適した服装
普通の運動靴で大丈夫です。
なお場所がらか、レンタル着物を来た人々も多く登山していましたが、やはり履きなれない草履では頂上までは難しく、「三ツ辻」あたりで引き返している人が多かったです。
その他、稲荷山には休憩処も点在していますが、真夏は汗をふくタオルと飲み物もあるといいです。
稲荷山でのランチ
点在する休憩処を利用するのがおすすめです。
うどんやそば、甘味などが楽しめます。
本殿に戻ってからの小休憩におすすめ!啼鳥菴と稲荷茶寮
新しくできた「啼鳥菴」。
以前来た時は閉まっていたので、ようやく中を拝見できる。
「自然を聞く休憩所」というコンセプトにふさわしく、まったりお庭を眺められる場所でした。
しかし「啼鳥菴」に併設されている「稲荷茶寮」は日曜日のみの営業らしく、今回も見送りに。
オーストラリアのカフェを彷彿とさせるVermillion – Cafe
そこで来た道をほんの少し戻って、八嶋ヶ池をのぞむ、お山めぐりの最終地点にある「Vermillion – Cafe」に立ち寄りました。
vermillionとは英語で朱色という意味なので、伏見稲荷大社のお膝元にあるカフェにピッタリですね。
和の世界観から、一気にオーストラリアの世界観へと変わりますが、これはこれで楽しい変化。
テラス席もあったので、心地よい風に吹かれながら、気持ちの良い時間を過ごすことができました。
伏見稲荷大社を訪れた際は、もしも時間があるのなら、ぜひ稲荷山を登拝してみてください。
そしてお山巡りをするのなら、約1万基の鳥居が頂上まで続いているので、写真撮影は千本鳥居でしなくても大丈夫ですよ。