こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
今回は京都の世界遺産「西本願寺」の見どころと、大イチョウの黄葉をお届けします。
京都の世界遺産「西本願寺」の見どころ1)3つの国宝
西本願寺には国宝や重要文化財など見どころが沢山ありますが、この記事では3つある国宝をご紹介します。
国宝1)阿弥陀堂
1760年に再建された「阿弥陀堂」は本願寺の本堂で、浄土真宗の本尊である阿弥陀如来像が安置されています。
- 東西42m
- 南北45m
- 高さ25m
と、かなりの大きさを誇っています。
*現在、内陣は修復工事中(〜2022年3月末まで)
国宝2)御影堂
阿弥陀堂と渡り廊下でつながっている「御影堂」には、浄土真宗を開いた親鸞聖人の木像(御真影/ごしんえい)が安置されています。
- 東西48m
- 南北62m
- 高さ29m
と、阿弥陀堂よりもさらに巨大かつ煌びやかな内陣に圧倒されます。
なお、御影堂は「みえいどう」と読むと思っていたら、西本願寺の案内には「ごえいどう」とルビがふられていました。
天邪鬼
御影堂正面の左右2ヶ所にある四方の「天水受け」を支えているのは、8人の「天邪鬼」。
2頭身のずんぐりとした姿が特徴で、それぞれ表情やポーズが異なります。
(初めて見る天邪鬼。こういうイメージだったんだね〜)
国宝3)唐門
向かって御影堂の左手奥へと進んでいくと「唐門」があります。
2021年9月に、(2018年年6月から)3年4か月におよんだ修復工事が終了したところ。
今回の修復では、伝統的な技術を用いて、素屋根建設、屋根葺替・漆塗・彩色・錺金具・基壇部分の修復工事が行われました。
約40年ぶりの修復を終え、唐門に眩いばかりの輝と彩りが甦っています。
正面だけでなく、左右や天井も眺めると、いろいろな(伝説上の)動物たちも見つけることができ、それぞれの表情も個性豊かで面白いです。
西本願寺の見どころ2)かわいい「埋め木」を探してみよう
実は、阿弥陀堂や御影堂を囲んでいる床には、かわいらしい「埋め木」がほどこされています。
時が経つにつれ、床の木材には亀裂や節穴ができてしまいますが、それらを修復する際、動物や植物などをかたどった木で埋められているんです。
「参拝者の心を少しでも癒すことができれば」という大工さんたちの粋な遊び心。
あちこちで見つけることができるので、足元もチェックしてみてください。
西本願寺の見どころ3)大イチョウの黄金の黄葉
11月下旬〜12月上旬になると、巨大なイチョウの黄葉により、境内から黄金の輝きが放たれるようになります。
境内には
- 御影堂の前(逆さイチョウ)
- 御影堂門の脇
- 阿弥陀堂の前
と、大イチョウが3本あります。
一番有名なのは、門をくぐった先にある、御影堂の前の大イチョウです。
高さは7mですが、枝張りが24mもある巨木で、空に向かって根を張っているようにも見えることから、「逆さイチョウ」の名で親しまれています。
樹齢400年とのことですが、その生命力と黄金の輝きは圧巻の美しさ。
なかなか画面に収まりきらない、そのスケールの大きさと力強さにも圧倒されてしまいます。
大火の時には、木から水を吹き出して御影堂を守ったことから、「水吹きイチョウ」とも呼ばれます。
整然と並んだイチョウ並木とは異なり、西本願寺の大イチョウは
- 御影堂の前(逆さイチョウ):横に大きく伸びている
- 御影堂門の脇:門を超えるほどの高さ
- 阿弥陀堂の前:ごろんと丸みがある
と、それぞれ形も異なり、個性豊か。
大きな堀川通をはさんだ総門からでもこの黄金の輝き、凄すぎます。
お坊さんによる境内案内も毎日4回行われています
西本願寺では、1日4回、お坊さんによる境内案内が行われおり、誰でも自由に参加できます。
- 10:00〜
- 11:30〜
- 13:45〜
- 15:30〜
所要時間は約30分。
開催時間になったら、境内の「お茶所」へ行ってみてください。
西本願寺近くのおすすめランチ「ICHOYA」
西本願寺の参拝後にお腹が空いたら、総門のすぐ近くにある「ICHOYA」はいかがでしょうか。
小さな定食屋さんなのですが、「イチョウ」繋がりなだけでなく、湯葉丼が人気です(卵はかなりゆるいけれど、出汁が濃いめなのが好み)。
京都駅から約20分歩きますが、黄金の大イチョウへ会いに行ってみませんか。