こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
2019年に登録されたばかりの、ポルトガルの新しい世界遺産「ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域」を早速訪れたので、その時の様子や行き方などをご紹介します。
ポルトガルの世界遺産「ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域」とは
ブラガ(Braga)は、レコンキスタ後に大司教座がおかれ、中世から近世にかけてポルトガル一の宗教都市として栄えました。
「リスボンは楽しみ、コインブラは学び、ポルトは働き、そしてブラガは祈りの町」
そんなブラガの郊外にあるキリスト教の聖地が、ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域(Bom Jesus do Monte)です。
世界遺産「ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域」への行き方
世界遺産「ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域」への行き方ですが、まずはブラガへ向かい、そこから市バスで10分ほどです。
ブラガまで、ポルトからなら電車で1時間ほど、ギマラインスからならバスで25分ほどなので、日帰り観光も可能です。
それでは詳しい行き方をご案内します。
1)まずはブラガへ
ポルト(サンベント駅)からの場合、ブラガまでは電車で1時間ほどの距離です(ポルトガル鉄道の電車代や時刻表の調べ方)。
私の場合は、もう一つの世界遺産ギマランイスからバスで向かいました。
ARRIVA社のブラガ行きのバスは、毎時1〜2便出ています。
バス代は3.35ユーロで、乗車時に運転手さんから購入します。
立派な革張りの、ふかふかの座席です。
止まるバス停の数は多いですが、かなりスピードを出して走っていて、1時間ほどでブラガに到着しました。
1日に2便と本数が少ない&6ユーロかかりますが、ギマランイス〜ブラガ間を約25分で走るバスもあるようです。
2)ブラガに到着
大雨だったこともあるかと思いますが、ブラガのバスターミナルは薄暗い印象で、若干先行きが不安に…。
でも町の中心までくると、さすが祈りの街!
花々が町を彩る、美しい場所でした。
晴れていたら、さらに好印象だったに違いない。
そして驚いたのが、レプブリカ広場にあるブラガの観光案内所。
なんと日本語の地図が用意されていました。
もちろんボン・ジェズスへの行き方も教えてもらえます。
3)ブラガからバスでボン・ジェズスへ
ボン・ジェズスへは、ブラガの町からさらにバスで向かいます。
町中を南北に走っているリベルダーデ大通り(Av. da Liberdade)にあるバス停から、02番のボン・ジェズス行きのバスに乗ります。
通りに飾られた花壇エリアを通り過ぎて、しばらくした所にバス停はあります。
毎時10分発と40分発の、30分おきに運行しており、約10分で終点ボン・ジェズスに到着。
バス代は1.65ユーロで、チケットは乗車時に運転手さんから購入します。
世界遺産「ボン・ジェズス・ド・モンテ聖域」に到着
バスを降りると、右側にボン・ジェズス教会へ至る階段があります。
教会は海抜400mの丘の上に建っているのですが、バロック様式の美しい階段なので、本来なら歩いて登った方が理解が深まります。
各階段ごとにある泉にはそれぞれ意味があり、階段の途中には礼拝堂も点在しているので、信者の方々はお参りしながら登って行くそうです。
しかし当日は大雨だったので、今回はケーブルカーを利用しました。
ケーブルカーはバス停の目の前にあり、9時〜20時まで随時運行。
片道のみは1.20ユーロ、往復なら2ユーロです。
所用時間を測ってみると、片道3分ほどかかったので、階段数はそこそこありそうです。
そして頂上に到着して驚愕!
別世界の美しさが目の前に広がっていました。
大雨の中でも感動の美しさなので、晴れていたら、青空と教会の白さのコントラストで、より感動したに違いないです。
なお、この最後の踊り場部分は「モーゼス広場」と呼ばれ、ポルトガルの庭園建築の中で、最も美しいものの1つと称されています。
ボン・ジェズス教会の入り口には、世界遺産のマークが記された青い布が垂れ下がっていました。
大雨で数メートル先が見えませんが、晴れていれば、海岸線まで見渡せるそうです。
そして思ったことは、晴れの日だったなら「清々しい感動」を得たり、「誰にでも開かれた教会」という印象を得たのではないかということです。
しかし当日は大雨だったので、「厳粛な雰囲気」を感じたり、「畏敬の念」を抱きました。
なぜなら冷たい雨の中、先も見えない霧の中から、ぬお〜と教会が目の前に現れ、
教会の中に一歩入れば、この荘厳な建物が迎えてくれたからです。
訪れた際は礼拝の最中だったので、近づくのは遠慮しましたが、遠くからでも目を見張るものがありました。
教会は1784年〜1857にかけて建てられた新古典様式で、ブラガの建築家カルロス・アマランテの作です。
ブラガの街中へ帰るバスは毎時00分発と30分発で、乗り場は到着時と同じ場所です。
以上、大雨の中でも大感動の世界遺産「ボン・ジェズス・ド・モンテ聖域」のご紹介でした。
ギマランイス観光後に訪れたので駆け足となりましたが、ブラガも美しい町なので、今度は(晴れの日に)1泊してみたいです。