こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
この記事では、京都・旧三井家下鴨別邸(重要文化財)をご紹介します。
季節柄、新名所であるあじさい苑を目指して訪れたのですが、とても美しかったです。
旧三井家下鴨別邸のあじさい苑
旧三井家下鴨別邸のあじさい苑は、平成30年に約400本の紫陽花が植栽され完成しました。
初夏の新名所として知ってもらうためでしょうか、今年は4日間限定であじさい苑は無料開放されています。
ちょうど見頃を迎え美しい盛りでしたが、まだまだ穴場で、ゆっくり見て回ることができました。
決して広いスペースではありませんが、密集して様々な品種の紫陽花が咲いていたので、とても見応えがありました。
旧三井家下鴨別邸とは
旧三井家下鴨別邸は、世界遺産・下鴨神社のすぐ南に位置し、近代京都の名建築として重要文化財に指定されています。
その名の通り、三越や三井銀行で知られている、あの三井財閥(三井越後屋)に関連した建物です。
三井家11家の「共有」の別邸であり、三井家の祖霊社である顕名霊社(あきなれいしゃ)と下鴨神社を参拝する際の「休憩所」として建築されました。
茶室(江戸時代)があったこの地を購入し、そこに主屋(明治時代:三井家の木屋町別邸を移築)、さらに玄関棟(大正時代)を増築しています。
昭和時代には国に譲渡され、昭和26年から平成19年まで、京都家庭裁判所の所長宿舎として、実際に歴代の所長が住んでいたそうです。
旧三井家下鴨別邸では美しい建築クイズが用意されている
通常公開エリアである「玄関棟・主屋1階・庭園」は有料(500円)です。
ちなみに
- 1階は年中一般公開(水曜日は休館日)
- 2階は夏と秋の年2回だけ特別公開
- 3階は年に1回(2月)だけ特別公開
ただ、主屋2階と茶室は有料で施設利用が可能です。
建物内部には、建築に関する知識がなくても楽しめるように、「この写真の建具はどこにあるでしょう?」というクイズが用意されているので、このクイズも意識しながら巡ると楽しいです。
また入り口付近では、スタッフの方による分かりやすい解説も受けられます。
ウェルカム紫陽花。
写真撮影は禁止でしたが、杉戸絵「孔雀牡丹図」(原在正筆)も、大変見応えがありました。
1階座敷では、美しい庭園を眺めながらお茶もいただけます。
喫茶メニューはいくつか用意されていますが、今回はせっかくなので紫陽花特別セットを。
一保堂のお抹茶と鶴屋吉信の「彩夏」
「ほっ」とする一時。
一息ついたらお庭へ。
じっと小魚を狙う鷺。
微動だにしないので、最初は置物かと思ったほどです。
ちなみに敷地内には丸々とした狸も2匹暮らしているそうです。
初めて訪れましたが、とても心地の良い場所でした。
通常非公開の2階や3階も覗いてみたいので、特別公開の時に再訪したいと思います。
旧三井家下鴨別邸から徒歩3分ほどで、世界遺産・下鴨神社や、豆餅で有名な和菓子屋「出町ふたば」もあるので、充実の観光ができます。