こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
今回は京都にある世界遺産「天龍寺」をご紹介します。
朝の曹源池庭園からのぞむ嵐山は絶景です。
京都・嵯峨嵐山に建つ世界遺産「天龍寺」とは
京都屈指の観光地である「嵯峨嵐山」の見どころといえば
- 世界遺産「天龍寺」
- 竹林の小径
- 渡月橋
の3ヶ所です。
そして天龍寺は、この地で幼少期を過ごした後醍醐天皇の菩提を弔うために、足利尊氏が夢窓国師を開山として創建しました。
今回は紅葉が見頃の時に訪れました。
門をくぐると、遠くに「庫裡」が見えます。
途中、向かって右側には
- 三秀院
- 弘源寺
- 慈済院
- 松巌寺
左側には
- 永明院
- 寿寧院
- 妙智院
と、天龍寺の頭塔院が密集しています。
節分の際、福笹に塔頭7ヶ寺のお札を受けてまわる「七福神巡り」が有名です。
ですが、まずは庫裡まで直進し、参拝受付を済ませます。
参拝チケットは3種類あります。
- 庭園のみ:500円
- 庭園+諸堂:800円
- 法堂「雲龍図」(特別公開時のみ):500円
世界遺産「天龍寺」の見どころベスト3
私が思う天龍寺の見どころベスト3!
- 第1位:庭園「曹源池」
- 第2位:法堂「雲龍図」(特別公開時のみ / 撮影禁止)
- 第3位:諸堂「庫裡に置かれている達磨図」と「大方丈からの庭園の眺め」
庭園(曹源池・百花苑)
天龍寺に朝から人々が訪れるのは、この美しすぎる庭園を楽しむため。
嵐山も借景とし、池にはその美しい山並みが反映しています。
夢窓国師による庭園「曹源池」(そうげんち)は、国の史跡・特別名勝第一号にも指定されています。
曹源池庭園は東向きに造られているため、太陽が高く上りきらない朝のうちに訪れると、山と池にバランスよく光があたり、美しいリフレクションを見ることができます。
私も「早朝拝観」を利用して、混雑前に、絶景のリフレクション風景を楽しむことができました。
毎年紅葉シーズン(11月中旬〜下旬)になると、期間限定で曹源池庭園の早朝拝観(7:30〜)ができます。通常は8:30〜なので、1時間早く参拝できます。
その後、時間がある場合は「百花苑」や「望京の丘」など、広大な庭園をぐるりと一周してみてください。
諸堂(大方丈・書院・多宝殿)
庭園を楽しんだ後は、諸堂へ。
「庫裡」に入ると、天龍寺の前住職、平田精耕老師によって描かれた「達磨図」が置かれています。
天龍寺は禅宗の大本山であるため、禅宗の祖師である「達磨大師」の絵が飾られています。
しっかりと見据える目や、意志の強そうな口元など、これほど印象的な達磨図もあまり見かけないですよね。
次に「大方丈」から曹源池庭園を眺めてみます。
室内から眺めると、「紅葉」と「室内の影」のコントラストが美しいです。
縁側に出てみると、また見え方が変わります。
太陽も少し高くなり、池の輝きが増します。
続いて「書院」へ。
広々とした書院からの庭園の眺めもまたいいですね。
最後、祥雲閣の前にある渡り廊下を上りきった先には、後醍醐天皇の尊像を祀る祠堂「多宝殿」があります。
どこから眺める紅葉が一番お好みでしたか?
なぜ足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために天龍寺を建てたの?
ところで「なぜ足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うためにお寺を建てたの?」と思いませんか?
だって鎌倉幕府を倒す際は後醍醐天皇と足利尊氏は協力関係にありましたが、その後、後醍醐天皇の新体制である「建武の新政」下で関係性が悪化し、「建武の乱」に敗れた後醍醐天皇は吉野へ。
後醍醐天皇は南朝、足利尊氏は北朝と、分かれて争うことになりました。
専門家によっても解釈は異なり、
- 政治のやり方で意見は分かれたものの、足利尊氏は後醍醐天皇自身に対しては敬意を抱いていたから
- 後醍醐天皇の祟りを足利尊氏が恐れたから
と諸説あるようです。
天龍寺へのアクセス
電車の場合
- 京福電鉄嵐山線「嵐山」駅下車 目の前
- JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車 徒歩10分
- 阪急電車「嵐山」駅下車 徒歩15分
バスの場合
- 市バス:11、28、93番で「嵐山天龍寺前」下車
- 京都バス:61、72、83番で「京福嵐山駅前」下車前
車の場合
- 駐車場:あり(有料)
京都屈指の観光地「嵯峨嵐山」の見どころ
「天龍寺」は「竹林の小径」と「渡月橋」のちょうど中間地点に建ち、周囲には老舗料亭から話題のカフェ、雑貨店まで、お店が所狭しと並んでいます。
また天龍寺の近くには
が集まっているので、ぜひ京都の世界遺産めぐりを合わせて楽しんでください。
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