こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
今回は紅葉の季節の、京都にある世界遺産「仁和寺」をお届けします。
京都にある世界遺産「仁和寺」とは
世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産の一つである仁和寺。
仁和4年(888)に創建された寺院であり、仁和寺を完成させた宇多天皇は退位後、出家して仁和寺を住房とし、真言密教の修行に励まれました。
以降、明治維新まで皇室出身者が仁和寺の代々住職(門跡)を務めたことから、仁和寺は「御室御所」とも呼ばれ親しまれ、門跡寺院として最高の格式を保ちました。
現在は真言宗御室派の総本山です。
境内には
- 仁王門(重要文化財)
- 本坊表(重要文化財)
- 中門(重要文化財)
- 御室桜(名勝)
- 五重塔(重要文化財)
- 九所明神(重要文化財)
- 金堂(国宝)
- 経蔵(重要文化財)
- 鐘桜(重要文化財)
- 御影堂・御影堂中門(重要文化財)
- 観音堂(重要文化財)
と、国宝と重要文化財のオンパレード。
見どころが多々あるお寺です。
京都の世界遺産「仁和寺」の見どころハイライト
伽藍
仁和寺の正面に建つ巨大な「仁王門」。
左右に阿吽の仁王像、背面には唐獅子像を安置しています。
平安時代の伝統を引く和様で統一されています。
まっすぐ進むと、左手に立派な「勅使門」があらわれます。
さらに参道をまっすぐ進んで、朱も鮮やかな「中門」へ。
振り返れば、綺麗な紅葉と堂々たる仁王門のコラボが楽しめます。
中門をくぐり進むと、右手には「五重塔」、左手には「御室桜」が見えてきます。
鮮やかな紅葉に惹かれて、五重塔をぐるりと一周。
上層から下層にかけて角層の幅にあまり差が見られない姿が特徴。
壁面には菊花文様などが細部にまで描かれています。
参道に戻り、最奥までまっすぐ進むと、国宝「金堂」に辿り着きます。
仁和寺の本尊である阿弥陀三尊を安置する御堂です。
慶長年間造営の御所内裏紫宸殿を寛永年間に移築したもので、宮殿建築を伝える貴重な建築物。
屋根の優美さといい、気品を感じます。
ちなみに、なぜ「本堂」ではなく「金堂」というのか。
それは、仏様を金人ということ、堂内を金色に装飾していること、の2説あるそうです。
興味深いのは屋根瓦。
黄安(こうあん)という仙人が、3000〜4000年に一度だけ水面に顔を出すといわれる亀に乗っています。
黄安はこの亀を3〜4回見たそうで、永遠の象徴として安置されています。
金堂の左手に進むと「御影堂」があります。
寛永年間に再建されたもので、蔀戸の金具なども清涼殿のものを利用しています。
約10m四方の小堂ですが、檜皮葺(ひわだぶき)を用いた屋根の美しさは見ものです。
仁王門の方に戻り、「仁和寺御殿」(拝観料500円)へ。
白川砂を敷き詰めた「南庭」は、簡素な美を表現。
土塀の5本線は門跡寺院の象徴です。
その先には、池を配した晴れやかな「北庭」が。
御殿では、対照的な2つの庭園を楽しむことができます。
庭師さんが境内のあちこちでお仕事をされているので、あちらの庭も、こちらの庭も、どこも手入れが行き届いていて美しい。
北庭に面した「宸殿」は、御所の紫宸殿と同様に、檜皮葺、入母屋造。
内部は三室からなり、襖絵や壁には、四季の風物が艶やかに描かれています。
また当日は、将棋の竜王戦の様子が展示されていました。
(豊島将之竜王に羽生善治九段が挑んでいる、第33期竜王戦第3局が仁和寺で行われたばかりだったため)
仁和寺へのアクセス
- 電車の場合:京福電鉄「御室仁和寺駅」より徒歩3分
- バスの場合:京都駅から市バス26番系統「御室仁和寺」目の前
- 駐車場あり(有料)
仁和寺周辺のおすすめランチ・カフェ
仁和寺の周辺や京福電鉄「御室仁和寺駅」までの道のりには、
- ファミリーキッチンPu(カレー)
- 御室さのわ(スイーツ)
など、こじんまりとしていますが、いくつか食事処やカフェがあります。
仁和寺周辺のおすすめ観光スポット
仁和寺の近くには、
が集まっているので、ぜひ京都の世界遺産めぐりを合わせて楽しんでください。