こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
この記事では、ポルトガル・ポルトの公共交通機関を利用する際に便利なアンダンテカードについてご紹介します。
私の失敗談も合わせてどうぞ!
アンダンテカードとは
アンダンテカード(andante)とは、ポルトの公共交通機関を利用する際に便利な乗車券です。
詳細は後述しますが、乗車代がお得になるチャージタイプや、乗り放題タイプがあり、
- メトロ
- 市バス
- ポルトガル鉄道の近郊線
で利用できます。
市電とケーブルカーには利用できません。
ポルトには、公共交通機関の乗り放題パスに加えて、観光名所の入場無料券・割引券も付いた「ポルトカード」というパスもあります。
3種類あるアンダンテカード
アンダンテカードは3種類あるので、利用頻度や利便性を考慮して選んでください。
種類 | 主な特徴 |
---|---|
アンダンテ | チャージ式 |
アンダンテ24 | 購入したゾーン内で乗り放題 |
アンダンテツアー | 全ゾーン内で乗り放題 |
メトロの料金を決めるゾーンとは
ポルトのメトロは「ゾーン制」をとっており、移動したゾーンによって料金が決まります。
ゾーン | 料金 |
---|---|
ゾーン2 | 1.20ユーロ |
ゾーン3 | 1.60ユーロ |
ゾーン4 | 2ユーロ |
ゾーン5 | 2.40ユーロ |
例えばゾーン2というのは、ゾーン内または2つのゾーン内を移動する場合の料金となります。
ちなみにポルト空港はゾーン4に、観光名所はゾーン2にあります。
アンダンテ
アンダンテ(andante)は、日本のSuicaに該当するチャージ式の乗車カードです。
最初の購入時に発券代0.50ユーロがかかりますが、自動券売機でチャージすれば、何度でも使えます。
ちなみに市バスを利用する際、車内で支払うと乗車代は2ユーロになりますが、アンダンテで支払うと1.20ユーロで済みます。
アンダンテ24
アンダンテ24(andante24)は、購入したゾーン内であれば、メトロと市バスが24時間乗り放題になります。
アンダンテ24の有効期限は、1日単位ではなく、利用を開始した時間から24時間です。
ゾーン | 料金 |
---|---|
ゾーン2 | 4.15ユーロ |
ゾーン3 | 5.20ユーロ |
ゾーン4 | 6.40ユーロ |
例えば、観光名所が集中しているゾーン2なら、4.15ユーロ(+発券代0.50ユーロ)で24時間乗り放題となります。
普通にアンダンテカードで乗車した場合のゾーン2の料金は1.20ユーロなので、24時間で4回以上メトロや市バスに乗れば元が取れます。
アンダンテ24カードは、「乗り放題パス」としてだけでなく、チャージすることで、1回券や11回券のように「回数券」として利用することも可能です。
ただし「アンダンテ24」として購入すると、その分を使い切るまで、同じカードにチャージはできません。
アンダンテツアー
アンダンテツアー(andante tour)は、全ゾーン内で、メトロと市バス、ポルトガル鉄道の一部区間が乗り放題になります。
アンダンテツアーの有効期限も、日数単位ではなく、利用を開始した時間から24時間もしくは72時間です(2日券はありません)。
有効期限 | 料金 |
---|---|
1日券(24時間) | 7ユーロ |
3日券(72時間) | 15ユーロ |
アンダンテ24との違いは、全てのゾーンでメトロと市バスが乗り放題なだけでなく、ポルトガル鉄道の近郊線も乗れる点です。
鉄道はポルト市内から「Valongo駅」「Espinho駅」「Travagem駅」までの区間が乗り放題です。
アンダンテの購入場所
アンダンテカードは
- ポルト空港
- ポルト市内の観光案内所
- メトロの駅
- ポルトガル鉄道の駅
など多くの場所で購入可能です。
メトロの発売機でのアンダンテカードの買い方
メトロの各駅には写真のような発売機があちこちに設置されています。
右上には「andante」のマークがあります。
発売機の画面の左下に、英語・フランス語・スペイン語と言語の切り替えボタンがあるので、「English」を選択します。
新しくアンダンテカードを発券・購入する場合は「Buy」、すでに持っているアンダンテカードにチャージする場合は「Reload」を選択してください。
「Buy」を選んだ場合、チャージ式の「andante」か、乗り放題の「andante24」を選択します。
チャージ式の「andante」を買う場合は、ゾーンや乗車回数(Title)を選びます。
アンダンテカードの使い方
使い方はどのタイプも共通で簡単。
乗車のつど、駅の改札口や車内にある黄色い改札機にタッチするだけです。
チケットが有効であれば、ピッと音がしつつ、緑色のランプがつきます。
アンダンテ24とアンダンテツアー、どっちがお得?
アンダンテツアーは
- ゾーンを気にする必要がない
- ポルト空港から市内まで公共交通機関で移動、なおかつ市内観光にも公共交通機関を頻繁に利用するならアンダンテ24よりお得
ということで、旅行者向けとして販売されています。
ただ私の場合は、ポルト空港から市内まではUberで移動したことと、世界遺産「ポルト歴史地区」をじっくり歩いて見て回りたかったので、
「アンダンテ24(ゾーン2)」+「ポルトカードのWalker」の併用を考えていました。
アンダンテ24を買いたかったのに…
が!色々と選択を間違えたので、私の失敗談をご紹介します。
私は街の中心にあるサンベント駅(Sao Bento駅)に立ち寄った際に、窓口でアンダンテカードを購入しました。
前述のように、私は「アンダンテ24(ゾーン2)」と「ポルトカードのWalker」を併用しようと思っていたので、
andante24をください。
One day?
(24時間有効だから)Yes.
と会話をしつつカードを購入し、その場を立ち去りました。
ところが数分後、カードをよく見ると「andante tour」となっていることに気づいたので、交換してもらおうと、同じ窓口のスタッフさんのところへ戻り、
andante24が欲しかったの。ゾーン2でしか使わないから。このandante tourはまだ使ってないから、交換してください。
One dayって言ったじゃない。このままでもゾーン2で使えるわよ。
でも料金が少し変わるでしょ。まだ使ってないから交換して。
(しぶしぶ機械処理をしてくれるが)もう利用開始処理がされているから、交換はできないわ。
そんな…。
なぜ一度も使っていなかったのに、利用開始処理がなされていたのかは不明ですが、色々と落ち度は自分にありました。
- andante24はゾーン別で料金が変わるのに、必要なゾーンについて伝えていなかった
- どのゾーンの券が欲しいのか質問されないことについて、不思議に思わなかった
- 1日券であるandante tourの存在を忘れていて、one dayと聞かれても不思議に思わなかった
- 料金の違いに気づかなかった
- カードを渡された時に確認しなかった
また窓口のスタッフさんも
「andante24は発売機でも買えるのに、わざわざ窓口に買いに来ている。観光客だからandante tourの24h(one day)がいいのだろう。」
と思われたのかもしれません。
差額は3ユーロほどと少額ではありますが、軽く凹みました(苦笑)
もしあなたもandante24を購入したいなら、ゾーンをきちんと伝えること、もしくは発売機で購入する方が失敗しないです。
実際に何回利用した?
利用頻度は個人差があるとは思いますが、私の場合は1日にメトロ1回しか乗りませんでした。
最終的にも、3泊して3回だけの利用だったので、チャージ式のandanteで良かったという結果です。
世界遺産「ポルト歴史地区」をじっくり歩いて見てまわりたかったこともありますが、秋の涼しい気候だったこともポイントです。
一言先にお伝えするなら、「ポルトの坂道の傾斜はハンパなかった!」です。
ポルトの主要な観光名所は徒歩で回れる範囲に集中しており、地図で見ると近いのですが、実際に歩いてみると、だいたい上り坂か下り坂でした。
なので夏に観光する場合には、もう少し公共交通機関を利用しないと大変だと思います。
ぜひ観光目的や季節に合わせて、最適なタイプを選んでください。