こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
この記事では、世界遺産にも登録されているシントラ観光に便利な「リスボアカード」と「シントラグリーンカード」の徹底比較を行いました。
結論から申し上げると、シントラグリーンカードの圧勝でした!
リスボアカードとは
リスボアカード(Lisboa Card)とは、リスボンの公共交通機関の「乗り放題パス」と、観光名所の「入場無料券または割引券」がセットになったカードです。
(リスボンカードと表記しているガイドブックもあります。)
リスボアカードの詳細は別記事にまとめていますが、シントラの1日観光のみに焦点を当てると、以下のメリットがあります。
リスボアカード
リスボアカードは20ユーロで
- リスボン 〜 シントラ間の鉄道1日券
- シントラ王宮10%割引(€10→€9)
- ペーナ宮殿10%割引(€14→€12.60)
- ケルース宮殿10%割引(€10→€9)
シントラグリーンカードとは
シントラグリーンカード(Sintra Green Card)とは、シントラの公共交通機関の「乗り放題パス」と、観光名所の「入場無料券」がセットになったカードです。
リスボンの地下鉄が発行している「ヴィヴァ・ヴィアジェン」というチャージ式のカードに読み込まれます(発券代0.50ユーロ)。
シントラグリーンカードの詳細は別記事にまとめていますが、シントラグリーンカードは2種類あり、シントラの1日観光のみに焦点を当てると、以下のメリットがあります。
シントラグリーンカード(1)
シントラグリーンカード(1)は31ユーロで、
- リスボン 〜 シントラ間の鉄道1日券(片道€2.25、往復€4.50)
- シントラを循環している434番バスの1日乗車券(€6.90)
- ペーナ宮殿の入場料(€14)
- シントラ王宮の入場料(€10)
- シントラ市立博物館・美術館の中から、好きな1ヶ所の入場料(いずれも€1)
36.40ユーロ相当の利用価値があります。
シントラグリーンカード(2)
シントラグリーンカード(2)は39.50ユーロで、
- リスボン 〜 シントラ間の鉄道1日券(片道€2.25、往復€4.50)
- シントラを循環している434番バスの1日乗車券(€6.90)
- ペーナ宮殿の入場料(€14)
- シントラ王宮の入場料(€10)
- ケルース宮殿の入場料(€10)
- シントラ市立博物館・美術館の中から、好きな1ヶ所の入場料(いずれも€1)
46.40ユーロ相当とかなり利用価値があります。
観光モデルコース3例で徹底比較
ではシントラを観光するにあたり、リスボアカードとシントラグリーンカード、どっちが最適なのでしょうか?
徹底比較をした結果、シントラグリーンカード一択でした。
以下には、代表的な観光モデルコース3例での比較結果をご紹介します。
観光モデル1)シントラのみの観光
詳細はシントラの観光レポにまとめていますが、世界遺産にも登録されている、その風光明媚な王家の避暑地には
- シントラ王宮(ポルトガル王家の夏の離宮)
- ムーアの城跡(シントラの町を一望)
- ペーナ宮殿(カラフルで奇抜な外観)
- レガレイラ宮殿(まるでRPGの世界)
という4つの人気観光名所があります。
この4大人気観光名所のみを巡る場合は次の通りです。
リスボアカードを利用した場合
リスボアカード(€20)
- リスボン 〜 シントラ間の鉄道1日券
- シントラ王宮10%割引(€10→€9)
- ペーナ宮殿10%割引(€14→€12.60)
現地払い
- シントラを循環する434番のバスの1日券(€6.90)
- ムーアの城跡の入場料(€8)
- レガレイラ宮殿の入場料(€8)
合計の実質負担額は64.50ユーロ
シントラグリーンカードを利用した場合
シントラのみの観光ならシントラグリーンカード(1)でいいので、
シントラグリーンカード(€31)
- リスボン 〜 シントラ間の鉄道1日券
- シントラを循環している434番バスの1日乗車券
- ペーナ宮殿の入場料
- シントラ王宮の入場料
現地払い
- ムーアの城跡の入場料(€8)
- レガレイラ宮殿の入場料(€8)
合計の実質負担額は47ユーロ
観光モデル2)シントラとケルースの観光
上記シントラの4大人気観光名所に加えて、ケルース宮殿も訪れる場合です。
ケルース宮殿は「ポルトガルのヴェルサイユ宮殿」と呼ばれているそうです。
ケルース(Queluz)はリスボンとシントラの間にある都市なので、移動に際し、追加の電車代は不要です。
リスボアカードを利用した場合
リスボアカード(€20)
- リスボン 〜 シントラ間の鉄道1日券
- シントラ王宮10%割引(€10→€9)
- ペーナ宮殿10%割引(€14→€12.60)
- ケルース宮殿10%割引(€10→€9)
現地払い
- シントラを循環する434番のバスの1日券(€6.90)
- ムーアの城跡の入場料(€8)
- レガレイラ宮殿の入場料(€8)
合計の実質負担額は73.50ユーロ
シントラグリーンカードを利用した場合
ケルースも観光するならシントラグリーンカード(2)がいいので、
シントラグリーンカード(€39.50)
- リスボン 〜 シントラ間の鉄道1日券
- シントラを循環している434番バスの1日乗車券
- ペーナ宮殿の入場料
- シントラ王宮の入場料
- ケルース宮殿の入場料
現地払い
- ムーアの城跡の入場料(€8)
- レガレイラ宮殿の入場料(€8)
合計の実質負担額は55.50ユーロ
観光モデル3)シントラとロカ岬の観光
せっかくポルトガルまで来たのなら、ユーラシア大陸の最西端、地の果て「ロカ岬」にも立ってみたいですよね。
ということでシントラの4大人気観光名所に加えて、ロカ岬も訪れる場合です。
ロカ岬も訪れる場合は、シントラを循環する434番のバスだけでなく、ロカ岬へ行く403番のバスも利用できる、1日バス券(15ユーロ)の利用がお得です。
リスボアカードを利用した場合
リスボアカード(€20)
- リスボン 〜 シントラ間の鉄道1日券
- シントラ王宮10%割引(€10→€9)
- ペーナ宮殿10%割引(€14→€12.60)
現地払い
- 434番と403番のバス1日券(€15)
- ムーアの城跡の入場料(€8)
- レガレイラ宮殿の入場料(€8)
合計の実質負担額は72.60ユーロ
シントラグリーンカードを利用した場合
ロカ岬を観光するならシントラグリーンカード(1)でいいので、
シントラグリーンカード(€31)
- リスボン 〜 シントラ間の鉄道1日券
- シントラを循環している434番バスの1日乗車券
- ペーナ宮殿の入場料
- シントラ王宮の入場料
現地払い
- ロカ岬へ行く403番のバス代(片道€4.30、往復€8.60)※
- ムーアの城跡の入場料(€8)
- レガレイラ宮殿の入場料(€8)
合計の実質負担額は55.60ユーロ
※シントラグリーンカードには434番のバス代が含まれているので、15ユーロのバス1日券ではなく、403番のバス代のみを計上しています。
リスボアカードとシントラグリーンカードの比較まとめ
リスボア カード |
シントラ グリーンカード |
|
---|---|---|
シントラのみ | €64.50 | €47.00 |
シントラ+ケルース | €73.50 | €55.50 |
シントラ+ロカ岬 | €72.60 | €55.60 |
代表的なシントラの観光モデルコースでは、全てにおいてシントラグリーンカードを利用した方が圧倒的にお得でした。
シントラグリーンカードはリスボンの地下鉄のチケットオフィスでのみ購入できます。
すでにリスボン観光でヴィヴァ・ヴィアジェンをお持ちなら、そのカードが利用できますので、うっかり再購入してしまわないように注意してください。