
こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
この記事ではウズベキスタンの世界遺産「サマルカンド」のおすすめ観光スポットと文化体験をご紹介します。
世界遺産サマルカンド-文化交差路とは
サマルカンドと聞くと「青の都」「イスラム世界の宝石」「東方の真珠」などが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
実際にサマルカンドを訪れてみると、これら称賛の名前に相応しい、美しい都市でした。
常にシルクロードの中心都市として栄えてきましたが、その繁栄は外敵からの攻撃も受けやすく、チンギス・ハン率いるモンゴル軍からの攻撃を受けた際は、壊滅的な被害を受けました。
破壊し尽くされたアフラシャブの丘(旧サマルカンド)は現在も荒地のままです。

そんなサマルカンドを蘇らせたのがティムールです。
チンギス・ハンは破壊し、ティムールは建設した
と語り継がれているように、サマルカンドブルーと呼ばれる鮮やかな青色タイルが建物群を飾り、ティムール朝のもとで「青の都」として頂点を極めました。
サマルカンドは大都市ということもあり、ヒヴァやブハラなどの他都市と比べて英語が通じやすく、個人旅行もしやすいです。
タシケントから飛行機やバスも出ていますが、個人的には高速鉄道の利用が楽しかったです。
それではサマルカンドおすすめ観光スポットを紹介して行きます。
1)レギスタン広場

(左)ウルグベク・メドレセ (中央)ティラカリ・メドレセ (右)シェルドル・メドレセ
サマルカンドに来たら絶対に訪れておきたいのがレギスタン広場です。
3つのメドレセ(神学校)が集う広場なのですが、想像以上に大きく、青い空に包まれた青の広場は「世界一美しい」と称えられたのも納得の壮麗さでした。
レギスタン広場全体を見た後は、3つあるメドレセに近づいて、緻密な装飾をじっくり見るのも楽しみ方のひとつです。
メドレセの中に入ることもできます。
メドレセの中では美しい装飾を堪能するのはもちろん、出店でお土産を購入したり、ミナレットに登ったりもできます。
それでは各メドレセを紹介していきます。
シェルドル・メドレセ

レギスタン広場の右側にあるメドレセで、イスラム教義のタブーを破った珍しい建物です。

入口の上部に目をやると、子鹿を追うライオンが人の顔を帯びた太陽を背に描かれているんです!
イスラム教は偶像崇拝を禁止しているので、人や動物の姿をモチーフにすることはタブーとされています。

そんなタブーデザインですが、現在は200スム紙幣にも描かれています。
ティラカリ・メドレセ

レギスタン広場の正面にあるメドレセで、他の2つとは大きく異なる外観をしています。
ティカラリとは「金箔された」という意味で、礼拝所の修復には3kgもの金が使われた、輝く内装となっています。

礼拝所は青のドームの下にあります。
ドームも青空に負けない鮮やかなサマルカンドブルーです。
ウルグベク・メドレセ

レギスタン広場の左側にあるメドレセで、3つの中では一番古いものです。

天文学者だったウルグベクの遺産ということもあり、門には星をモチーフにした模様が散りばめられています。


メドレセの中もサマルカンドブルーで美しく、星やアラビア文字などで鮮やかに装飾が施されています。

20,000スム(276円)でミナレットを登ることもできます。
まずは広めの階段を登り2階へ。

2階からは中庭全体が綺麗に見えます。

その後、狭い螺旋階段をグルグル登っていきます。
とても狭いので、状況によっては人数制限がかけられ、2階で待つことになります。

そこそこ段数がある螺旋階段を登ると、突然、青空があらわれ、

サマルカンドの全景を楽しめる頂上に到達します!
青いドームが特徴のティラカリ・メドレセや、

タブーを破ったシェルドル・メドレセもよく見えます。


階段には窓も所々あるので、上り下りに疲れたら外を眺めてみてはいかがでしょうか。
眺める窓の方向によっては、メドレセがまた違う顔を見せてくれます。
レギスタン広場は夜の観光もおすすめ

もちろん日中も美しいですが、レギスタン広場は夜の観光も異なる雰囲気が楽しめるのでおすすめです。
夜になるとライトアップされるのですが、夜空の下にあるメドレセに吸い込まれそうなほど神秘的です。
装飾を細かく見て楽しむ昼間とはまた違い、夜はライトアップされた全体像を見てのんびり過ごすのがおすすめです。
2)グル・アミール廟(アミール・ティムール廟)

「アミール・ティムール廟」、通称「グル・アミール廟」は、サマルカンドを甦らせたティムールとその息子たちが眠る霊廟です。



「青の都」と呼ばれるサマルカンドでも、ひときわその青さがひきたっている壮大な建造物です。

ハチの巣状の装飾も見事です。

内部の煌びやかさは、今回のウズベキスタン旅の中でも一二を争うほど、次元の異なる輝きを放っていました。

美しすぎる…。

廟内部は1996年に修復が終了し、内部を覆う文様には金3kgを使用して、当時の美しさを取り戻しています。

中央の黒緑色の墓石がティムールの墓石です。
ただこれら墓石は墓の位置を示しているだけで、

実際は地下の墓室に葬られているそうです。

それにしても美しいサマルカンドブルー!
3)シヨブ・バザール

歴史的建造物めぐりも楽しいけれど、せっかくなら地元の人々の生活がのぞけるバザールに立ち寄るのもおすすめです。

シヨブ・バザールは中央アジア最大級のビビハニム・モスクの隣にあります。

活気溢れるシヨブ・バザールは観光客用ではなく、地元の人々も買い物に来ます。

スザニ(ウズベキスタンの伝統的な刺繍)のデザインによく使われるザクロや、

熟す前の酸味のあるアプリコットの実。

海のない国だからこその魚の干物や、

サラダでよく食べた黄色のニンジンなど色々とあります。

サマルカンドといえばナンが有名です。
ナンは都市によって特徴が異なりますが、サマルカンドのナンは分厚くて、もちもちとした食感が特徴。
「ナンはサマルカンド」と言われるくらいで、ウズベキスタンの人々もお土産に買っていました。
話によると2年間も保存がきくらしいです。


私はナッツとドライフルーツを多量に購入しました。
濃厚で美味しいのに激安なんです。

バザールで購入する際ですが、すべて試食できます。
モリモリ食べて大丈夫です。
同じナッツでも鮮度の違いなのか、お店によって味が異なるので、ガンガン試食しながら価格交渉していきましょう。
ちなみに基本的に提示される価格は1kg単位ですが、購入自体は500gなど少量からでもできます。
あわせて楽しみたい、おすすめ体験レジャー

サマルカンドでは、ウズベキスタンの文化体験ツアーが色々あり、ナン作りの見学・試食(写真はヒヴァにて)や、

スザニの見学・体験(写真はブハラにて)などができます。
4)サマルカンドペーパー紙すき体験

私の場合、サマルカンドでは、サマルカンドペーパーの見学・体験をしてきました。
サマルカンドペーパーは仕上がりが絹のような光沢を持つことから、シルクペーパーとも呼ばれており、その品質の高さからスルタンペーパー(王の紙)とも呼ばれていました。

19世紀半ば頃に一度紙づくりは途絶えたのですが、現在このコニギルメロス工房で技術の復興・継承が行われています。
JICAも支援している模様。




養蚕に使われる桑の木を原料にして、

紙を漉き、

仕上げに貝殻や牛の角で表面をこすりながら光沢を出します。


工房にはお土産コーナーもあるのですが、洋服や鞄もすべて紙でできているのには驚きました。
5)マンティ(饅頭)作り体験

マンティ(饅頭)作りも体験してきました。

ウイキョウ(フェンネル)をはじめとしたハーブがたっぷり入っています。

破れているのは、きっと私たちが作ったもの(笑)
でも味は、作り方を教えてくれたおばあちゃんの味なので美味しかったです。
以上、サマルカンドのおすすめ観光スポットと文化体験の紹介でした。
シルクロードを渡ってきたキャラバンが「青の都」と称した美しい街。
歴史ロマンを感じながら散策してみてください。
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