こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
ポルトガルの世界遺産「ギマランイス歴史地区」を訪れたので、行き方やおすすめの観光ルートなどをご紹介します。
ポルトガルの世界遺産「ギマランイス歴史地区」とは
ギマランイスは「初代ポルトガル国王が生まれた町」です。
町の入口の壁には「ここにポルトガル誕生す」と書かれており、初代ポルトガル国王アフォンソ1世のゆかりの史跡が多く残されています。
世界遺産「ギマランイス歴史地区」への行き方
私はユーレイルパスを利用して、ポルトガル鉄道で向かいました。
電車の場合、ポルト(サンベント駅)からギマランイスまでは約1時間で到着します。
進行方向「右側」の席に座ると、前半の車窓風景が素敵でした。
ギマランイス駅は小さいですが、
駅を出ると、世界遺産マークも記された標識が随所に立てられているので、迷うことなく町の中心へ向かうことができます。
そしてギマランイス駅から徒歩10分ほどで、町の中心に到着します。
目の前には「ここにポルトガル誕生す」の壁が堂々と現れます。
ゆったりとした時間が流れている町並みです。
ギマランイス城
まずは初代ポルトガル国王アフォンソ1世が生まれたギマランイス城(Castelo de Guimarães)へ。
10世紀に建てられ、7つの塔を持っています。
ギマランイス城はぐるっと一周回ることができます。
また丘の上に建っているので、塔に登ると、ギマランイスの町並みを一望できます。
塔に登るための入城料は2ユーロです。
内部には記念紙幣の発売機や、
資料館もあります。
サンミゲル教会
ギマランイス城の麓には、12世紀に建てられたサン・ミゲル教会があります。
アフォンソ1世はこの教会で洗礼を受けたそうです。
写真では分かりにくいかと思いますが、床面には様々な文様が刻まれていました。
ブラガンサ公爵館
ブラガンサ公爵館(Paço dos Duques de Bragança)はアヴィス朝を創始したジョアン1世の息子で、初代ブラガンサ公爵となったドン・アフォンソによって、15世紀初めに建てられました。
とても大きな建物なので、建物の全景は少し離れた場所からの方が分かりやすいですが、
一番の特徴は、れんがの煙突ではないでしょうか。
一時は廃墟となっていましたが、現在は改修され、政府の公館として国賓などの接待場にも使われているそうです。
入場料は5ユーロです。
ノッサ・セニョーラ・ダ・オリベイラ教会
ノッサ・セニョーラ・ダ・オリベイラ教会(Igreja de Nossa Senhora da Oliveira)は、ロマネスク様式とゴシック様式が交じった教会です。
内部は無料で見学できます。
素敵なパイプオルガン。
教会の前のアーチは、ムーア軍を打ち破った「サラードの戦い」の勝利を記念して、1342年に造られたそうです。
アーチが完成する時、突然、教会前にあったオリーブの幹が葉を出したという伝説が残されているそうです。
教会の前はオリベイラ広場で、レストランやカフェが並んでいるので、昼食もとりやすいです。
ギマランイスの観光案内所
ギマランイスの中心地には観光案内所が2ヶ所あります。
- トウラル広場の近く
- サンティアゴ広場の近く
私はもう一つの世界遺産ブラガへ向かうバス乗り場の確認と時刻表を知りたくて、トウラル広場近くの観光案内所へ。
綺麗な会社のオフィスのようで、地図やパンフレットが色々用意されています。
ただブラガ行きのバス乗り場は確認できましたが、時刻表は把握していないとのことで、バスターミナルで直接確認するよう言われました。
ギマランイスのバスターミナル
ギマランイスの町の西側には、大きなバスターミナルがあります。
様々なバス会社が利用しているターミナルなので、出発時間や乗り場はきちんとチケットオフィスで確認すると安心です。
チケットは乗車時に運転手さんから購入します。
なおギマランイスのバスターミナルの隣には、大きなショッピングセンターがあります。
バスターミナルにも小さなカフェはありますが、薄暗いので、出発時間まで時間があるなら、隣接のショッピングセンターに入っているカフェやスーパーマーケットを利用するのがおすすめです。
ギマランイス観光の所用時間
少し駆け足とはなりましたが、3時間ほどで上記の主要な観光名所は巡れました。
町の中心(トウラル広場)から、ギマランイス城は一番遠い&丘の上に建っているので、
私はまずギマランイス城まで登りきり、その後、ブラガンサ公爵館、そしてノッサ・セニョーラ・ダ・オリベイラ教会へと、坂を下りながら観光しました。
ブラガンサ公爵館〜ノッサ・セニョーラ・ダ・オリベイラ教会の間は、サンタ・マリア通り(Rua de Sta. Maria)を通るのがおすすめです。
狭い通りの両側に14〜15世紀の建物が並んでいて、旧市街の町並みを楽しめるからです。
ただ駆け足の観光ではなく、ギマランイスには1泊して、歴史の重みを感じさせる町並みをぶらぶら散策するのもよいのではと感じました。
ギマランイスに宿泊するならポザーダ!
もしもギマランイスに滞在するなら、ポザーダでの宿泊がおすすめです。
ポザーダは、歴史的建造物を改装したり、景勝地に建てられた、ポルトガルらしさを満喫できる国営のホテルのことです。
ポルトガル全土に32軒あり、手頃な料金で優雅な雰囲気が味わえるとあって、旅行者に大変人気があります(オビドスのポザーダ宿泊レポ)。
中でも、このギマランイスのポザーダは人気が高いので、早めの予約が必要です。
修道院を改装したホテルですが、見事な調度品で整えられ、まるで宮殿のような豪華さを堪能できます。
小高い丘の中腹に建つので、世界遺産に登録されたギマランイス歴史地区を眺めながら、優雅にくつろいでください。