こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
この記事ではポルトガルの水の都「アヴェイロ」をご紹介します。
アヴェイロの近くには、「パジャマタウン」として人気急上昇中のコスタ・ノヴァや、「傘祭り」で有名なアゲダという町があります。
ポルトからアヴェイロへの行き方
私はユーレイルパスを利用して、ポルトガル鉄道で向かいました。
電車の場合、ポルト(サンベント駅)からアヴェイロまでは約1時間で到着します。
進行方向「右側」の席に座ると、前半の車窓風景が素敵でした。
現在のアヴェイロ駅のすぐ隣には旧駅舎があり、その外壁はアヴェイロの風景を描いたアズレージョで美しいと聞いていたのですが、修復中でした(2019年10月現在)。
一部が見れただけでもヨシとしよう。
町の中心部へは、アヴェイロ駅から徒歩20分ほどで着きます。
大通りをまっすぐ行けば町の中心部「中央運河」に着くので、迷うことはありません。
漁業が盛んな町らしく、「モリセイロ」と呼ばれる特徴的な船や魚をモチーフにした石畳で舗装されています。
アヴェイロ駅では荷物を預けられます
アヴェイロ駅では、駅構内にあるインフォメーションセンターでスーツケースなどの荷物を預かってもらえます。
2時間で3ユーロでした。
引換券にも印字されますが、タイムリミットを念押しされたので、時間は厳守した方が良さそうな印象でした(よって私は最後に走りました)。
アヴェイロのおすすめ観光地
町の中心部「中央運河」に到着!
イタリアの水の都ベネチアを旅した時は優美な印象を受けましたが、ポルトガルの水の都アヴェイロは可憐な印象を受けました。
海藻を集める船「モリセイロ」は、弓のようにそり返った舳先をもち、カラフルな絵で美しく飾られています。
中央運河前から発着している、モリセイロに乗って運河を巡るツアーは人気です。
各社とも料金や内容は同じなので、フィーリングでお選びください(約45分で、一人あたり10ユーロほど)。
同じく、中央運河の前には、アヴェイロの町を巡ってくれるトゥクトゥクのツアーも発着しています。
30分や1時間のツアーから選べるので、限られた時間でアヴェイロの町をぐるっと一周したいなら最適です。
ポルトガル語、スペイン語、英語、フランス語の4ヶ国語に対応しています(4ヶ国語も話す運転手のお兄さん、すごい!)。
トゥクトゥクツアーも、各社とも料金や内容は同じなので、フィーリングでお選びください。
私はこの後コインブラに移動する予定で時間がなかったので、30分のツアー(7.50ユーロ)をお願いしました。
タイミング的に私一人だけだったので、貸切状態。
市庁舎
ミゼリコルディア教会(Ig. da Misericordia)。
教会の外壁のアズレージョも、広場に広がる石畳も芸術的です。
今やアヴェイロの銘菓となった「オヴォシュ・モーレシュ」を最初に作ったのが、この修道院だそうです。
運転手のお兄さんイチオシの観光スポットが、このアヴェイロ美術館。
「コスタ・ノヴァに行く時間があるなら、この美術館を見るべきだ」と熱く語ってくれました。
アヴェイロの塩田。
アヴェイロの名産に「塩」があります。
販売量は少ない&価格は高いけれども、栄養価が高いそうです。
(今回のポルトガル旅でようやくの晴れ間!)
美しい塩田を見れて満足です。
締めくくりは魚市場近くからの眺め。
カラフルでとっても可愛い!
アヴェイロのおすすめレストラン
魚市場の近くにある、黄色のレストラン「Fornalha」は、トゥクトゥクのお兄さんがおすすめしてくれたレストランだったので行ってみたのですが、本当に美味しかったです!
英語がほぼ通じず、私もポルトガル語が分からなかったので、メニューを理解するのが大変だったのですが、シェフの方がスマートフォンの翻訳機能を使いながら、とても親切に説明・対応してくれました。
おかげで、驚くほど美味しい昼食を堪能できました。
まずフレッシュオレンジジュースは濃厚な甘みで美味。
そして生搾りならではのつぶつぶ感はあるのに、種はないので飲みやすいです。
次に、塩がきいた、骨までサクサクのお魚のフリッター。
ボリュームがありましたが、美味しくて、ペロッと完食しました。
そして豆のリゾット。
トマトとニンニクがきいていて、これも美味しかったです。
私が入店した時はたまたま開店したところで、他にお客さんはいませんでしたが、食事が終わる頃には満席になっていました。
厨房に他のスタッフさんもいましたが、シェフの知り合いが多いのか、接客もサーブも調理もシェフがこなしていました。
なので落ち着いて注文したいなら、早めの入店がおすすめです。
アヴェイロのお菓子
アヴェイロの銘菓といえば「オヴォシュ・モーレシュ」。
小さな魚や貝殻の形をしており、見た目は最中そっくりですが、中には濃厚で甘い卵黄クリームがたっぷりと詰まっています。
アヴェイロのあちこちにて売られていますが、中央運河の近くには、アヴェイロの老舗のお菓子屋「コンフェイタリア・ペイシーニョ(Confeitaria Peixinho)」があり、
内装も素敵なので、おすすめです。
私は時間がなかったのですが、2階のカフェスペースも素敵そう。
オヴォシュ・モーレシュは1つからでも購入できます(1個あたり1.50ユーロ)。
アヴェイロからコスタ・ノヴァへの行き方
縦のストライプ模様の建物が連なる町並みから「パジャマタウン」とも呼ばれるコスタ・ノヴァ(Costa Nova)。
赤・青・緑・黄色などのカラフルな建物が並んでいることから、近年フォトジェニックな町として、多くの観光客が押し寄せています。
(そして写真だけ撮って、すぐに次の町へ移動するそう)
そんなコスタ・ノヴァへは、アヴェイロからL5951のバスで35分ほど。
毎時1便あり、電車「アヴェイロ駅」や、町の中心「レプブリカ広場」の近くにバス停はあります。
トゥクトゥクのツアーでもコスタ・ノヴァへ行けます。
ただしコスタ・ノヴァは海岸に面した小さな町なので、トゥクトゥクのツアーで行けるのは夏シーズンだけです。
また時間が決められた相乗りツアーなので、基本的に撮影時間は数秒となります。
トゥクトゥクの運転手さん曰く、「ゆっくり撮影したかったり、冬でも行きたいなら、Uberでタクシー呼んだ方が早くて安いよ。」とのことでした。
アヴェイロからアゲダへの行き方
毎年7月〜9月の間、小さなな町アゲダ(Agueda)は何千本もの色鮮やかな傘で彩られます。
特に7月は、各地から500団体以上ものアーティスト達が参加するアートの祭典が開催され、町は活気に溢れます。
そんなアゲダへは、アヴェイロから電車でわずか35分ほど。
毎日1〜2時間おきに運行されており、乗り換えもないので、迷わずに到着できます。
最新の時刻表や電車代を調べるには、ポルトガル鉄道のアプリを利用するのが便利です。
なお「傘祭り」が開催されている7月〜9月は、世界中から一気に観光客が押し寄せてくるので、アゲダの町に滞在してアートを満喫したいなら、早めにホテルを確保しておくと安心です。