こんにちは、SORESEKAこと「それは、世界遺産がきっかけだった。」編集長のMamiです。
ユーレイルパスを利用して、2週間のポルトガル鉄道の旅をしてきたので、この記事ではポルトガル鉄道の情報をお届けしたいと思います。
特に、これからポルトガルをひとり旅される方やフリープランで自由行動される方の参考になれば嬉しいです。
ポルトガル鉄道「CP」とは
ポルトガル鉄道(Comboios de Portugal)は、日本のJRに相当するもので、CPと略されます。
リスボンを中心に各都市へ路線が延びているので、地方都市にもラクラク移動ができます。
中でも、西海岸沿いの大都市だけを結んでいる幹線は、CPが誇る高速列車「アルファ・ペンドゥラール(AP)」が走り抜け、本数も多いので、移動時間を短縮したい方にはおすすめです。
地方路線の場合は本数が少ないこともありますが、バスと違い、基本的に定刻通りの発着になるので、旅行計画も立てやすいです。
ポルトガル鉄道の列車の種類
列車の種類 | イメージ | 座席 |
---|---|---|
AP | 新幹線 | 全席指定席 |
IC | 急行列車 | |
IR | 快速列車 | 全席自由席 |
R | 普通列車 | |
U | 普通列車 |
アルファ・ペンドゥラール
アルファ・ペンドゥラール(Alfa Pendular)はCPが誇る設備のよい高速列車で、APと略されます。
- リスボン〜コインブラ〜ポルト〜ブラガ
- リスボン〜ファーロ
の2路線が運行されています。
首都「リスボン」〜第2の都市「ポルト」間であれば、約3時間で走り抜けます。
1等はConforto、2等はTuristicaと呼ばれ、1等では飲み物サービス(無料)や座席での食事サービス(有料)があります。
全席指定席です。
インテルシダーデ
インテルシダーデ(Intercidade)は地方都市間を結ぶ長距離の急行列車で、ICと略されます。
リスボンを中心に多くの都市を結んでいます。
1等と2等があり、食堂車を備えていることが多いです。
全席指定席です。
インターレジオナル
インターレジオナル(Inter Regional)は中距離の快速列車で、IRと略されます。
ICと比べ停車駅が多いです。
ポートワインの産地であり、世界遺産にも指定されているドウロ渓谷方面なども結んでいます。
車内は昔の日本の新幹線のようで、頭上には座席番号もふられていますが、全席自由席です。
レジオナル
レジオナル(Regional)は普通列車で、Rと略されます。
車内は昔の日本の新幹線のようで、頭上には座席番号もふられていますが、全席自由席です。
ウルバノス
ウルバノス(Urbanos)はリスボン、ポルトとその周辺を結ぶ、都市近郊線で、Uと略されます。
メトロのような雰囲気の、綺麗な車内です。
日本の電車のように、次の到着駅が車内掲示板に表示されるので、旅人にはありがたいです。
全席自由席です。
時刻表や乗り換えの検索はCPのアプリが便利
ポルトガルで鉄道の旅をしたいなら、時刻表や乗り換えの検索は必須。
そこで便利なのがCPのアプリです(Comboios de Portugalと検索すると出てきます)。
例)ポルトからギマランイスへ鉄道の旅をしてみよう
ここでは私が実際に旅したポルト〜ギマランイス間を例に、CPアプリの具体的な使い方をご紹介します。
ポルトガル語と英語にしか対応していませんが、インストールすると最初は英語版が自動的に表示されます。
シンプルなデザインで見やすく、
- 乗車駅を選択
- 下車駅を選択
- 出発日時を選択
するだけで検索できます。
駅名を入力する際は、最初の数文字を入力すれば該当する駅名が自動表示されるので、あとは選択するだけです。
なおリスボンやポルトのような大都市の場合は、乗り入れる駅が複数あります。
行き先によって発着駅が異なるので、事前に調べておくか、駅名を変更しながら検索してみてください。
検索中は可愛い電車のマークが表示されつつも、あっという間に結果が表示されます。
検索結果ですが、
- 出発時間
- 到着時間
- 電車代
- 列車の種類
- 所要時間
- 乗り換え回数
が一目で分かるようになっています。
またフィルター機能もついているので、
「乗り換えなし(直行)がいいな」
「到着時間は○時がいいな」
という調べ方もできますし、
「時間が読めないから、全席指定席のAPやICは除外して検索しよう」
という調べ方も簡単にできます。
また全席指定席のAPとICの場合は、1等と2等それぞれの電車代が表示されつつ、購入(Buy)ができるようにもなっています。
逆を言えば、Buyと表示されていないものは全席自由席なので、自由にいつでも乗車できます。
各検索結果をタップすれば、通過駅や各駅の到着時刻が表示されます。
見知らぬ土地を旅したり、ポルトガル語のアナウンスが聞き取れない場合、Googleマップの現在地表示だけでなく、このように通過駅なども分かると、安心して下車の準備ができます。
ユーレイルパスなど各種切符について
今回、私はポルトガル鉄道を利用して
の8都市を旅しました。
切符はホーム脇の売り場または自動販売機で購入する他、旅行者には下記のような乗り放題パスの利用も便利です。
対象エリア | パスの種類 |
---|---|
ポルトガル全土 (ヨーロッパ全土もあり) |
ユーレイルパス |
リスボンの近郊線 | リスボアカード |
ヴィヴァ・ヴィアジェン | |
ポルトの近郊線 | ポルトカード |
アンダンテカード |
ポルトガル鉄道のシニア割引・子供割引・ユース割引
ポルトガル鉄道には、日本のJR同様、各種割引があります。
割引の種類 | 対象 | 割引額 |
---|---|---|
シニア割引 | 65歳以上 | 50%割引 |
子供割引 | 4歳〜12歳 | 50%割引 |
ユース割引 | 25歳以下 | 25%割引 |
早割 | 5日前や8日前 | 最大65%割引 |
各種割引を受けるには、運転免許証やパスポートなど、公式な身分証明書(コピー可)の提示が必要になります。
また発行には14ユーロかかりますが、ヨーロピアン・ユースカード(European Youth Card)を持っていれば、学生でなくても、30歳以下なら25%OFFの割引を受けられます。
ヨーロピアン・ユースカードの有効期限は1年間で、ヨーロッパ38ヶ国にある多くの施設(美術館や博物館、映画館やホテルなど)でも割引が受けられるので、長期旅行をされる方にとっては発行する価値があると思います。
今回はポルトからリスボンまで、海岸沿いの都市を中心に南下する旅でしたが、次回は内陸部も鉄道で旅してみたいです。
以上、ポルトガルの鉄道旅を計画されている方の参考になれば幸いです。